第二新卒が職務経歴を盛る行為や虚偽の情報で負うリスク

第二新卒が職務経歴を盛る行為や虚偽の情報で負うリスク

今回は第二新卒の方が、中途採用枠のある企業に転職活動を行なう時、絶対に行ってはいけない「職務経歴を盛る」という行為について説明します。未経験なスキルを盛ってしまった時どのようなことが起こるか、経験の少ない第二新卒がどのようにアピールするかをご紹介します。

職務経験を「盛る」とはどういうことか

職務経験を「盛る」とはどういうことか

第二新卒は、大学を卒業して就職した後、数年程度が経過した20代半ばの年代の人のことを指します。明確な定義はありませんが、一般的には転職経験がなく、新卒で入社して数年内の人を指すことがほとんどです。つまり、第二新卒の人は今の職場で十分な経験を積んだり習得に年数がかかるスキルを持っているとは考えにくく、「やや社会経験がある若手社会人」といった見られ方をすると考えていいでしょう。

ところが、第二新卒で転職活動をする際に、十分なスキルを持っていないことや業務経験が浅いことを理由に、「これでは内定がもらえないのではないだろうか?」と心配する人がいます。その結果、本当はただ先輩の手伝いをしていただけなのに「中心的な役割を担う」と職務経歴書に書いてしまったり、実は十分な知識・技術がないにもにもかかわらず「◯◯を習得」と書くなど、職務経歴を「盛る」人がまれにいます。

このような行為は、採用する側の企業に迷惑をかけるだけでなく、入社後に自分自身が非常に困るため、絶対にしてはいけません。

なぜ未経験なのに経歴を盛りたくなってしまうのか

なぜ未経験なのに経歴を盛りたくなってしまうのか

特に注意しなくてはならないのが、これまでの仕事の中で本当は経験していない業務内容について、いかにも経験が豊富であるかのようにウソを書いてしまうことです。職務経歴書など応募書類に記載する内容は、履歴書の学歴や職歴と同様、あなたの正式な経歴として扱われます。経験していない仕事について経験があると書くような詐称行為は絶対にするべきではありません。

それではこうした「職務経験を盛る」といった行為を、なぜしたくなってしまうのでしょうか。たとえば、有名な会社や希望条件に非常に近い会社など、どうしても入社したいと強く思っている会社があるとき、せめて書類選考を通過して面接で話を聞いてもらいたい、といった理由で経歴を盛る人がいるようです。あるいは、入社したら必死に努力するつもりで、少しぐらい良く見せても何とかなるのではないか、といった考え方をする人もいるのかもしれません。

しかし、本当に入社が決まれば、配属先の部署の方々とは毎日顔を合わせて仕事をすることになります。当然のことですが、実務が始まれば経験不足はすぐに気づかれてしまいます。リーダー経験がないのに「リーダー経験あり」などと書いた場合も、人を統括したことがあるかどうか、マネジメントの基本的な考え方ができているかどうか、といったことは、見る人が見ればすぐに分かってしまうのです。

第二新卒が職務経歴を盛ると何が起きるか

もし経験を盛って採用された場合、どのようなことが起きるのでしょうか。この場合、採用した企業側はあなたに実力以上の職務経験があると見ていますので、実力以上の仕事であっても、入社後すぐに任せられると考えます。つまり、第二新卒でありながら即戦力として採用されてしまう可能性が高くなるのです。

ところが、実際には経験不足であることや、ひどい場合にはスキルが一切ないといったことが、配属後ごく短い期間のうちにほぼ間違いなく発覚します。「本当はこの仕事、やったことがないんじゃないの?」と尋ねられ、職務経歴を盛ってしまったことを白状することになるのです。

職務経歴を盛ったことの影響はこれだけでは終わりません。採用した企業側は採用ミスだったと判断し、採用を取り消すといったことも十分あり得ます。さらに、企業はあなたを採用するために採用コストをかけていますので、会社に損害を与えたことにもなります。あまりに悪質なケースでは、会社側が従業員に損害賠償を請求した事例もあります。

転職先で働いている方々はその道のプロです。小手先で職務経歴を盛ったとしても、あなたの本当の実力をすぐに見抜いてしまいます。軽い気持ちで職務経歴を盛ることがないようにしましょう。

第二新卒が職務経歴を伝える場合の注意点とは

第二新卒が職務経歴を伝える場合の注意点とは

第二新卒はそもそも社会人経験が浅い若手のことを指していますので、企業側も求める職務経験を十分に持っているとは考えていないことが多いものです。あまり背伸びをして自分を良く見せようとせず、あるがままの経験を正確に伝えることが重要です。

実際にやったことのない未経験のことであれば、経験がないことを正直に伝えるべきです。反対に実務経験がなくても趣味で取り組んだことがあるとか、学生時代に学んだことがあれば、「実務経験はありませんが」と前置きした上で伝えておくといいでしょう。たとえばソフトウェアの操作やプログラミング言語などに関するスキルについては、実務経験がなくても基本的な知識がある人を優遇する傾向があります。

実務経験はあるものの、まだ経験が浅い場合、全くの未経験ではないことを伝える意味でも経験年数や具体的な仕事内容を職務経歴書に書いて伝えるといいでしょう。実務経験がなくても、資格試験に合格して資格を保有しているケースについても同様です。十分な実務経験がなくても、少しでも経験してみて自分が向いているかどうかを理解している人のほうが、入社後のミスマッチを防げると企業側は考えます。

第二新卒が職務経験以外でアピールできることとは

中途採用の転職活動となると、社会人経験が豊富な年齢層の人たちとの競争に勝たなくては内定が獲得できない場面も出てくるでしょう。ただし、第二新卒の場合は経験の他にもアピールできることがあります。

たとえば、「若さ」は大きな武器になります。マネージャー採用のようにハイクラス人材を求めているのでなければ、企業側は多くの場合、少しでも若い人を採用したいと考えています。採用時の年齢が若いということは、それだけ長く活躍してもらえる可能性が高いですので、1日でも早く仕事を覚えて戦力になりたいと熱意をもって伝えれば、少々の経験不足はカバーできることもあります。

また、意外に思うかもしれませんが、社会人経験があまり長くないことが有利に働く場合もあります。他社で長く働いてきた人は、職務経験を積んでいる反面、会社ごとの独自の文化や習慣に染まっている可能性があります。他社での経験が長くない第二新卒であれば、新しい職場に早くなじめそうだと期待する企業もあるのです。このように、経験不足を補うために職務経歴を盛るという発想ではなく、それ以外の部分で第二新卒に期待されている面をアピールすることで、経験不足をカバーしていくべきなのです。

まとめ

「できます」と言ってから馬力でねじ伏せるという、外国人のような職務に対するスタンスも確かにあるでしょう。しかし一般的な日本の企業の場合、就職活動中に不安になったとしても、自身のスキルを盛る行為はマイナスに作用することの方が多いものです。第二新卒ならではの武器を大いに押し出して就職活動を乗り切っていきましょう。

第二新卒が職務経歴を盛る行為や虚偽の情報で負うリスク

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