求人サイトの見方には、実はテクニックが必要です。
今回は、求人サイト内で自分が求める求人情報を的確に見つけ出すために、「業種・職種カテゴリ」の分類と、大量の求人情報を上手く絞り込む方法についてまとめました。
この記事で仕組みを理解して、就職活動・転職活動の勝組になりましょう!
この記事の目次
まずは求人サイトの業種・職種カテゴリに慣れよう
求人サイトを利用する目的として、求人の検索を挙げる人は多いはずです。
求人を検索する際、希望の業種や職種を絞り込んで検索をかけると効率的ですが、自分が希望する業種や職種がどのカテゴリにあてはまるのか、しっかり把握できているでしょうか。
たとえば、学習塾での仕事を希望している場合、「教育」というカテゴリがあれば分かりやすいのですが、中には「サービス」の大カテゴリ内にある「スクール」や「塾・予備校」を選ばなくてはならないことがあります。
あるいは、Webデザイナーの仕事を探したいのに、「IT」を検索条件に設定したためにWebエンジニアの求人ばかり表示されてしまうことがあります。Webデザイナーの求人は、「IT」ではなく「クリエイティブ」にカテゴライズされていることが多くなっています。
こうした業種・職種のカテゴリ分けは、転職サイトごとに少しずつ異なります。営業系に強い転職サイトでは営業職がさらにリテールと法人営業といった細かいカテゴリに分かれていることがありますし、クリエイティブ系に強い転職サイトでは制作経験のあるジャンルを詳しく指定できる場合もあります。
求人サイトで仕事を探すとき、検索条件の設定は非常に重要なものになりますので、自分が希望する仕事がどのカテゴリに入っているのか把握しておき、素早く検索できるようにしておきましょう。
求人サイト登録時に押さえておきたいこと
求人サイトは会員登録しなくても仕事を検索できますが、実際に応募する場合やスカウトを利用する際には、職務経歴など必要事項を入力し、会員登録を完了させておく必要があります。
できるだけ早く転職したい場合や、良さそうな求人があればすぐにでも応募したいと考えている場合は、あらかじめ会員登録を終えて、いつでも応募できる準備を整えておくべきです。
求人サイトから応募する場合、登録されている職務経歴や志望動機がそのまま書類選考に使われるケースがほとんどです。これまで経験してきた仕事内容は、応募する企業の採用担当者にとって分かりやすいものになっているか、具体的な仕事内容が伝わる書き方になっているか、志望動機は応募する企業の仕事内容や求める人材に合致しているか、といったことを、応募前に再度確認しておくべきでしょう。
もちろんWeb履歴書や志望動機は求人サイト登録完了後に修正できますので、最初は登録作業を済ませるために簡単に書いておき、応募前にじっくり練り直す、といったことも可能です。
検索結果が多すぎる・少なすぎるのを防ぐには?
求人サイトには膨大な量の求人が掲載されているため、希望に合った求人をいかに素早く探せるかが、求人サイトを使いこなす上で重要になってきます。
検索条件を設定して検索してみたところ、検索結果として表示された求人数があまりにも多すぎたり、逆に「該当する求人がありません」と表示されてしまったりした経験はないでしょうか。
このようなケースでは、検索条件が多すぎる・少なすぎることが原因になっていることがほとんどです。
たとえば、勤務地を「東京23区」、職種を「企画営業」と設定して検索すると、何千件という求人が表示されます。これでは全ての求人を見切れないため、さらに希望年収や扱う商材に関連するキーワードを設定して検索する事をおすすめします。
検索条件を設定する際に気をつけておきたいのが、「詳細条件」や「こだわり条件」です。「年間休日120日以上」や「転勤なし」、「退職金あり」といった条件を設定して検索できる機能ですが、この条件をあまりたくさん指定してしまうと、該当する求人が極端に少なくなる可能性があります。このため詳細な検索条件を設定する際には、どの条件を重視するのか優先順位を決めておくことが大切です。
目安として、検索結果が30~50件程度までなら、求人のタイトルをざっと見ていき、興味のある求人を探すのにそれほど時間がかからずに済みます。
しかし100件を超える求人から希望に近いものを探し当てるのは大変な作業になりますので、まずはゆるめの条件で検索してみて、検索結果が多すぎるようなら少しずつ条件を絞り込んでいく。といった考え方にするとよいでしょう。
スカウトとエージェントの違いを理解しよう
求人サイト特有の言葉として、「スカウト」と「エージェント」があります。
スカウトとは、企業から直接届く応募の打診です。エージェントとは、転職サイトごとに在籍する専任のコンサルタントを通じて求人を紹介してもらえるサービスです。
最近では転職サイトに登録すると、同時にエージェントにも登録できるケースがよく見られますが、エージェントとはいわゆる人材紹介会社のことですので、転職サイトそのものとは別サービスとなります。
たとえば転職サイトのDODAの場合、転職サイトに登録した情報をそのまま使ってエージェントサービスを利用することが可能ですが、エージェントサービスを利用するということは、人材紹介会社(DODAの場合は運営会社であるインテリジェンス)に登録されることを意味します。
スカウトサービスを利用するだけであれば企業からスカウトメールが届くだけですが、エージェントサービスを利用するとコンサルタントとの面談が必要になります。
スカウトのみ、あるいはエージェントのみを利用することも可能ですし、もちろんどちらも利用せず転職サイトに登録だけすることも可能です。
まだ情報収集の段階で、本格的に転職活動を始めるつもりがないようであれば、エージェントに登録するのは待ったほうがいいでしょう。反対に、できるだけ多くの求人を比較検討したいのであれば、スカウトもエージェントもどちらも利用したほうが、希望する求人に出合える可能性が高くなります。
エージェントに関しては、「おススメ度付きの第二新卒の転職エージェント7社を取材と調査で比較!」を参考にして下さい。
求人サイトから応募する方法と応募後の流れ
求人サイトから応募するには、応募したい求人の「応募」ボタンを押せば応募が完了します。場合によっては、あらかじめ登録されている志望動機の他に企業が独自に質問項目を設けていることもあります。
求人サイトから求人に応募後は、応募が完了した旨の自動送信メールが送られてきます。そして、応募者の登録データを元に企業が書類選考を行い、書類選考に通過した場合は面接など採用選考の連絡が企業から届くことになります。
選考の合否連絡や面接日時の連絡については、基本的に求人サイト上で行うことになります。応募前や選考前に質問したいことが出てきた場合、企業は大勢の応募者に対応する必要がありますので、よほどのことがない限り電話で直接問い合わせる前に、求人サイトからメッセージを送って回答を待つようにしたほうがいいでしょう。
まとめ
求人サイト利用時に、自分の必要とする情報をピンポイントで得るためには、情報の絞り込み方に工夫が必要です。
また応募したい企業が見つかった時には、登録時に押さえるべき点についても再確認して、ミスのない応募を心がけてください。