第二新卒の求人で採用されない人に教えたい4つのコツ

頭を抱える会社員風の男性 転職の知識

このサイトでは「第二新卒が採用されやすい理由」をさまざまな記事で紹介してきましたが、それでもやはり、なかなか採用されずに苦労している方もいるでしょう。なぜ自分が採用されないのか分からず、自信喪失していませんか?
あなたが採用されないのは、ほんのちょっとしたコツを外しているだけかもしれません。

第二新卒の求人で採用されるための4つのコツ

しっかりと対策をして書類選考や面接に臨んだつもりでもなかなか採用されない方には、共通する特徴があるようです。
それらをカバーするための4つのコツをお伝えします。

コツ1:職務経歴書には「定量的活動」と「定性的活動」を書こう

職務経歴書の紙

まず、前提として企業側が第二新卒の採用をするのはなぜでしょうか?大きな理由のひとつが「新卒採用では出会えなかったポテンシャルの高い人材を採用するため」です。

さらに、第二新卒の人材は新卒で入った企業で社会経験を積んでいることも企業にとっては大きなメリットです。そこを見落としてしまうと、書類選考で落とされてしまいます・

社会経験をアピールできる書類が「職務経歴書」です。これをうまく使って、今まで経験してきた業務から“得られたこと”を具体的に書くようにしましょう。
ポイントは、「定量的活動」と「定性的活動」の2つをしっかりと職務経歴書に記載することです。以下に例を示します。

「営業部に所属し新入社員60名中1位の実績あり。2016年5月単月売上にて2,500,000/1,000,000円の250%の売上にて着地 / 一日5件のアポイント獲得目標に対して、常に120%達成の6件を意識し、成約数30件目標に対して60件(200%)を獲得しました。(ここまでが「定量的活動」)この要因は、 同期の中でも一位になりたいという思いと、その目標にともなった行動数でカバーした結果です(ここまでが「定性的活動」)

まず、数値によって示すことのできる「定量的活動」をしっかりとアピールし、それを支えたモチベーションや行動などの「定性的活動」まで書くようにしましょう。

コツ2:退職理由は「前向き」に

書類に目を通すビジネスマン

第二新卒の転職活動の面接で重視されるのが、「なぜ前職(現職)を辞めようとしているのか」です。その「退職理由」に具体的な理由がない場合は、採用側は「もしかしてウチもすぐ辞めてしまうのでは……?」と、疑心暗鬼の目で応募者を見てしまいます。

実際、人間関係や待遇などで悩み後ろ向きな理由で退職した(したい)場合もあると思いますが、それらを「前向きな理由」に変換するする必要があるでしょう。

  • やりたい仕事ではなかった
    → 前職(現職)の業務を行う中で自分のやりたいことが明確になり、御社の業務内容に強い興味を持ちました。
  • 給与が低かった
    → 前職(現職)では環境や仕事内容に不満はありませんでしたが、御社の企業文化に共感し、より高いモチベーションをもって仕事ができると感じました。
  • 休日が足りない、残業が多い
    → 前職(現職)は非常にやりがいのある業務を任せていただき感謝していますが、その中で培った力を御社で活かしたいと思っています。

このように、後ろ向きな退職理由も前向きに言い換えることができます。
ポイントは退職理由を伝える際に「◯◯が嫌だから辞める」と辞める理由に重きを置くのではなく、「御社に入ったらこんなことがしたい/できる」と志望企業に入ったあとのことに重きを置くことです。

ただし、人間関係のトラブルで辞める場合は別の注意が必要でしょう。
パワハラ、セクハラ、アルハラ(アルコール・ハラスメント)など誰でも納得できる理由である場合は伝えてもいいと思いますが「なんとなく反りが合わない」のような主観的な理由では納得させることがかなり難しくなります。
その場合は、上に例示したような他の退職理由を考えておくといいでしょう。

コツ3:将来像を明確に持っておく

電話をかけるビジネスマン

第二新卒として“なぜ転職するのか”といった点で採用側が知りたいのが、応募者の「将来像」です。これは退職理由ともつながってくるのですが、まだ若い第二新卒が転職をする以上、明確な目標がなければ「仕事が続かないのではないか」と企業側に判断されてしまうことも多いのです。

  • 10年後、20年後にどうなっていたいか具体的にイメージして伝える
  • そのイメージに志望企業がマッチする理由を具体的に伝える
  • 自分の弱みを把握し、将来像に近づくためにどう解決するかを考えて伝える

上記3点のような、「先を見据えたマインド」を意識して面接に臨むことで、面接においてもスムーズに“自然な言葉”として自分自身の将来像をアピールできます。

コツ4:失敗談を一つ持っておく

複数人で会話するビジネスマン

採用されたいという思いが強いと、「成功した出来事」を雄弁に語りたくなるものです。

しかし、人間には必ず失敗があります。企業側は「成功談」よりも「失敗をどう乗り越えたか」を知りたいものです。

たとえば、あるプロジェクトで自分自身がリーダーを任され、結果的に会社に利益をもたらした実績があっても、そこには“山あり谷あり”の毎日があったはずです。
「納期に遅れそうになったが、チームの仲間に支えられて自分自身のリーダーとしての無力さを感じることになった」といった失敗談であれば、むしろ「協調性がある人間なのか」であるとか、「ワンマンなタイプではないな」とプラスに思われることも多いのです。

成功事例と合わせて「失敗談」を組み合わせ、自己アピールに“真実味”を持たせることも大事です。
きれいごとばかりでは、人間味も伝わりにくいのではないでしょうか。

まとめ

真剣な表情で何かを見つめるスーツの男性

現在、第二新卒として転職活動を進めているという方も多いでしょう。「どうしても採用されない」といった際には、一度、自分自身を振り返る「ブレインストーミング」の時間を設けてみてはいかがですか?

ブレインストーミングは、いわゆる「ブレスト」と呼ばれる手法で、複数人で自由に意見を出し合い、様々な角度から企画や解決策を生み出す方法です。

自分自身が思っている姿と、客観的に見られる自分の姿は違うことが多いものです。
ブレインストーミングを習慣づけ、確固たる自分の軸を持つきっかけにして、“第二新卒として求人に採用されやすい人材”になってくださいね。