転職活動の平均期間3〜6ヶ月で17.7社の応募! 効率のいい転職活動の方法とは?

時間を気にするビジネスマン 転職の知識

転職活動平均期間は約3〜6ヵ月(リクナビの調査)、そして、DODAの調査では平均して17.7社に応募をしているそうです。この数字を見て、あなたはどう感じましたか?

今回の記事では、転職活動にまつわるいろいろな数字を解説しながら効率のいい転職活動の方法をお伝えします!

転職活動にかかる期間の平均は「3〜6ヶ月」

携帯で電話する男性
リクナビNEXT編集部が行った2017年の調査によると、転職活動にかかる平均期間は3〜6ヶ月。この数字、思ったよりも長いでしょうか? 短いでしょうか?
内訳は、以下のようになっています。

  1. 転職準備と書類作成 約2週間
  2. 求人応募と面接 約2ヶ月
  3. 内定から退職まで 約1ヶ月半

(出典:リクナビNEXT | https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/2022/

これらをすべて足し合わせると4ヶ月になりますが、このうち「2.求人応募と面接」は個人差が大きいので平均をとると「3〜6ヶ月」となるようです。

転職活動期間に差が出る理由は? すぐ決まる人、なかなか決まらない人の違い

握手する様子

ではなぜ、転職活動期間に差が出てしまうのでしょうか?
主な理由は、応募のスパンの違いです。ある企業に応募して結果が出てから次に応募、といったことを繰り返していると当然ですが時間がかかってしまいます。

採用試験の結果がわかるまでの期間は企業毎に異なりますが、短いところで1週間程度、長いと2ヶ月ほどかかる場合もあります。2ヶ月待って結果がNGだったらまた次へ…、とやっていては時間がもったいないですよね。

転職活動期間を短く済ませるには「一度に複数の会社に応募」するのがコツです。抵抗のある人もいるかもしれませんが、いま、転職市場は求職者側に有利な「売り手市場」なので、複数の会社に応募することがマイナスになることは少ないでしょう。むしろ、競合他社に応募していることで面接の際に有利な交渉材料になる可能性もあります。

また、見逃しがちですが「内定から退職まで」も個人差が出やすい項目です。
引き継ぎ資料の作成や後任の指導などに時間がかかりますし、就業規則で「退職する場合は○ヶ月前までに告知すること」と決められていることがほとんどでしょう。

転職活動を始める前には、ちょっと気が早いと思っても自社の就業規則を読んで、いつ辞められるのかを確認するべきです。

会社に在籍したまま転職活動をした人の割合は「63%」

笑顔で話をする面接の様子

転職をしようと考えている方が悩みやすいのが、「仕事を続けながら転職活動をするか、辞めてから転職活動をスタートするか」です。

仕事を続けながらだと忙しそうだし、とは言っても辞めてからでは金銭的な不安がある… そんな板挟みで悩んでいませんか?

一人ひとりの仕事の状況や貯蓄などによって変わるので、一概にどちらがいいとは言えないところですが、リクナビNEXT編集部の調査によると「会社に在職しながら転職活動をした」人が63%となっており、大きく優勢です。

(出典:リクナビNEXT | https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/2022/

在職中・退職後の転職活動 それぞれのメリットとデメリット

会話するビジネスパーソン

在籍しながらの転職活動の場合

在籍しながら転職活動を行えば、収入を確保できるため金銭的な悩みは生まれないでしょう。

しかし、転職活動が面接の段階に進むとその時間調整に悩むことになります。なぜなら面接先の会社に合わせると、求職者側もどうしても就業時間中になることが多いためです。

勤めている会社によっては就業中の転職活動が職務規定で禁止されていることもあり、どうやって転職活動の時間を捻出するかが悩みどころです。

前述した「転職活動期間が長引きやすい人」は、この時間調整に苦労して同時に複数の会社を受けることが難しいという事情もありそうですね。

退職後の転職活動

退職してから転職活動を行えば、面接などの予定が入れれるので時間に悩まされることはありません。

しかしながら退職後の転職活動では、金銭的な悩みがあります。

十分な貯蓄があればいいのですが、いつ終わるのかはっきりとは分からない転職活動を前に収入がなくなるのは怖いですよね。

家賃や光熱費、携帯代などの固定費はもちろん、無職であっても税金はかかります。これらの出費を気にしながらの転職活動では実力を出しきれないということもあるでしょう。

結果として、なんとか時間調整をして就業中に転職活動をする方が多いというのが実情です。

転職成功者の平均応募社数は「17.7社」

平均応募社数の割合
DODAの調査によると、転職成功者の平均応募社数は17.7社だそうです。また、全体の8割以上が2社以上を受けている複数応募

DODAを利用した人の平均をとると「1社以上の内定を得るためには5社以上の面接を受ける必要がある」というデータがあるので、書類で落とされてしまうことも考えると妥当な数字でしょう。

(出典:DODA | https://doda.jp/guide/oubo/heikin/

しかし、新卒採用と比べれば少ないものの「仕事を続けながら17社も受けるのは大変そう…」と思いますよね。

実際、多くの求職者が「思ったよりもたくさん受けなくてはいけない」という現実にぶつかり、転職活動期間が長期化したり、やむなく会社を辞めてからの転職活動を選択したりしています。

多忙な社会人の転職活動はエージェントが強い味方

電話するビジネスマン
学生時代の新卒採用とは違い、仕事をしながら活動をしなくはいけない転職活動は効率のいい動き方だけではなく「自分とマッチした企業=内定の確率が高い企業」をいかに見つけるかというが大切です。

自己分析、企業研究、応募書類の精査… やろうと思えばいろいろな方法がありますが、それらをすべて自分ひとりで行うのは現実的に考えて「無理」でしょう。

ここまでに紹介してきたデータもすべて、転職エージェントを通じた人のものです。自分ひとりで行おうとすればこの何倍もの期間、応募社数が必要になる可能性もあります。

そんなときに役立つのが「転職エージェント」です。

無料で利用できますし、エージェントは募集企業の人事担当者などと深くつながっているので求めている人材像を具体的にわかっています。

また、履歴書や自己PRのような書類を応募先ごとにどう変えれば印象が良いかもアドバイスしてくれるので効率のいい転職活動には欠かせません。

まとめ

転職活動にまつわる3つのデータをご紹介しました。平均を知ることで自分のポジション、考え方を客観的に知ることができたのではないでしょうか?

売り手市場とはいえ、転職活動が簡単に済むということではありません。地道な努力が必要です。転職エージェントを利用しつつ、効率のいい転職活動をしましょう!