第二新卒者が転職で実現させるキャリアアップとその落とし穴

第二新卒者が転職で実現させるキャリアアップとその落とし穴

これまでは否定的に語られることが多かった転職という行為ですが、近年では将来のキャリアアップの為といった前向きな表現を耳にするようになってきました。しかし本当にそうなのでしょうか?ここでは第二新卒が転職をしてでも実現させたい世界の見つけ方について考えていきます。

キャリアアップというコトバに酔心し本質を見失う危険性

キャリアアップというコトバに酔心し本質を見失う危険性

第二新卒者が転職をする理由として「キャリアアップ」を挙げるケースが増えてきています。会社の業績不振などの外的要因を除いた場合、表面的な転職理由としては体裁が良いのでしょう。しかしあなたにとってのキャリアアップとはどのようなものでしょうか?その本質を明確に答えられないのであれば、単なる「早期退職者の再就職活動」でしかありません。

第二新卒の皆さんは、大変な思いをして就職活動を行い企業に就職したはずです。一通り社会を経験し就職活動時に抱いたイメージと現実のギャップも体感したでしょう。もちろん入社後にギャップを感じるのは当たり前で、そのギャップを埋める為に受容し成長するのか、はたまた環境を変えるのかという岐路に立たされ、転職という方向性を選択したのだと思います。

ただ単に環境を変えるだけではキャリアアップにはならない。

直近で広告代店の女性が過労死したニュースが話題になっています。彼女も就活時には多少の残業は覚悟しながらも、このような事態は思い描いていなかったでしょう。また採用担当もそこまでの残業を事前に話していたとは考えにくいものです。さすがにこれは極端なケースですが、どのような職場であれ事前に得た情報と現実には大なり小なりギャップはあります。そして常に様々な理不尽と戦っていくことには変わりはありません。

自分を守るために転職せざるを得ない状況であれば致し方ないですが、キャリアアップのために第二新卒としての転職を考えているならば、必ず起こるギャップを受容し、その中で成し遂げるという気構えは絶対に持つ必要があります。

そもそもなんの為にキャリアアップを目指すのか?

そもそもなんの為にキャリアアップを目指すのか?

映画「ソーシャルネットワーク」や「スティーブジョブズ」をご覧になった方はご存知だか思いますが、登場人物が「今日でクビだ」と言われるシーンがあります。

アメリカの労働環境では、自身のキャリアを形成できれば収入は上がるが、逆にキャリアアップをおろそかにしていると、このシーンのようにいきなり失職することもあります。

終身雇用制度が崩壊したとはいえ、日本では労働基準法で労働者が強く守られています。このため法を犯すなどの場合を除き、いきなり解雇されることはありませんし、給料を大幅に下げることも出来ませんので、この点は日本の労働環境と大きく異なります。

しかし近年では、国もキャリア形成の重要さを広く伝え始め、「セルフキャリアドック制度」の拡充に動き出しています。日本人労働者も自発的に自身のキャリア形成を行なう方向に進んでいくことは間違いないでしょう。

キャリアアップ転職と単なる早期退社の分かれ目とは

キャリアアップ転職と単なる早期退社の分かれ目とは

社会に出て数年経つ第二新卒世代の皆さんは、丁度「こんなことがしたい」といった思いが芽生え始める頃合いです。もちろんその思いは大切にしなくてはいけませんが、必ずその思いについての「なぜ?」を突き詰めていく必要があります。

そこで重要なのは誰に対してもしっかり語れるだけの「転職をしてでも実現させたいモノ」を自分の中で確立することです。それが自身のキャリアアップにつながると、自信を持って伝えられる状態を作ることです。

確かにキャリアアップが転職の動機であり目的だと思います。しかしその自己実現は現在の環境では本当に実現できないものなのでしょうか?今の環境で行動の余地が残されているのに、「出来ない」として次の職場を求めているのであれば、転職先の採用担当者には簡単に見破られます。当然早期離職の可能性の高い人材として見られますので、採用される確率は限り無く低くなっていくでしょう。

  1. 第二新卒は早期離職であること
  2. キャリアアップのための転職は再就職活動であること

この2つは決して忘れてはいけません。あなたはこの転職を行なうまでに、何を考えどのような行動を取ってきたのでしょうか?ネガティブな要素を、ポジティブなキャリアアップのための転職と言い切れるものにするには、実際に行い積み重ねてきた努力の裏付けが必要だと心得てください。

キャリアプランを考えるときには人の力を借りる

自身のキャリアプランを突き詰めるといっても、自分だけで行うのは難しい部分もあります。そのようなときはぜひ、外の世界に聴きに行ってください。友人知人はもちろんのこと、学校の先生や先輩、取引先の担当者や社長でも相談に乗ってくれる方がいるはずです。もしそれが難しいのであれば、2016年から国家資格化されたキャリアコンサルタントに相談するのも一つの手です。ネットで検索すれば近くのキャリアコンサルタントが見つかります。キャリアプランに関する専門スキルを通して、あなたのキャリアアップについて気づきを提供してくれる可能性がありますので参考にしてください。

まとめ

第二新卒の時期に転職することは大いに良いことですが、「何を実現させたいのか?」「そのためにどのような準備を行ってきたのか?」が大切です。「キャリアアップを目指して転職します!」と言えば聞こえは良いですが、付け焼き刃のセリフでは未来の自分を騙すことは出来ません。自身のキャリアプランについて真剣に考えた上で判断してください。

 

第二新卒者が転職で実現させるキャリアアップとその落とし穴

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