営業職の魅力と営業職に転職して年収アップ、ダウンした人の傾向を調査してまとめた記事です。
営業職は幅広い業界に存在するので、人によって様々なイメージを持っているのではないでしょうか。
「成績次第では高い給料がもらえる」「コミュニケーションの機会が多くて広い人脈を作れそう」など、営業職に対しては常に華やかなイメージがあるかと思います。
今回は、そんな華やかなイメージのある営業職に転職したい方へ向けて、転職成功のコツをご紹介します。
また、営業職経験者へのアンケート調査を通して、営業という仕事の魅力や、転職を通して年収をアップさせる方法についてもお伝えします。ぜひ転職活動前の参考にしてみてください。
- 調査対象:営業職を経験したことがある人
- 調査数:100人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査時期:2018年1月
この記事の目次
営業職の魅力を営業職に転職した100人に理由を聞いてランキング化してみた
全国にお住まいの営業職経験者のみなさんに、「営業職の魅力」についてアンケート調査をしました。経験者たちは、営業という仕事のどのような点に魅力を感じているのでしょうか。アンケート結果から、魅力とその理由がわかりました。
まずは、「営業職に就職・転職した理由は何ですか?」という質問に対する回答を見てみましょう。
1位:人とのコミュニケーションが好きだから
- いろいろな職種やタイプの人と出会うことができて、学ぶことができる。
(兵庫県・34歳・女性) - コミュニケーションが好きな自分の性格と合っているのではないかと思いました。
(埼玉県・40歳・男性) - 机に向かって、仕事をするよりも人と接するほうが楽しいと思えるので。
(福岡県・38歳・男性)
2位:成果が給料に直結するから
- どんなに大変でも頑張れば頑張った分、自分の給料として反映されるから。
(千葉県・37歳・女性) - 固定給よりも実力次第で高収入がもらえるという事に魅力を感じたため。
(静岡県・36歳・男性) - 給与イコール成果という評価方法がわかりやすい。経営者の方と話す機会もあるため、会社のトップの考え方に触れられる。
(茨城県・35歳・男性)
3位:収入が高いから
- とにかく稼ぎたいと思っていた時期だったので歩合のいい営業職を選びました。
(埼玉県・42歳・男性) - 収入的にノルマを達成すれば高いものが期待できるので、若かったのでチャレンジした。
(滋賀県・50歳・女性) - 実績に応じた給与での優遇があったので、そこが転職の決め手となりました。
(大阪府・43歳・女性)
営業職の魅力は「人とのコミュニケーション」や「年収アップ」が要因との結果でした!
営業職の魅力としてもっとも多くの方から挙げられたのは、「人とコミュニケーションができる」という点でした。
誰かと会話することが好きな方にとっては、まさに天職と言えるかもしれません。「デスクワークよりも、人と関わる仕事がしたかった」という意見も多数見受けられました。
次に多かったのは、「自分の頑張りが収入に反映されやすい」という点です。企業にもよりますが、営業職は成果を出せばインセンティブがつくことがあります。このような給与形態から、「目標を達成したときにやりがいを感じやすい」というコメントが多く集まりました。
続いては、「ほかの職種と比べて収入が高い」という点が挙げられました。「とにかく稼ぎたい」という方からも、とりわけ好評となっています。実績に応じて高額な収入が期待できるので、自分の実力を試してみたい方にとっては、最適な職種といえます。
営業経験者たちに、営業職の魅力を語っていただきました。人と関わる楽しさがあり、かつ自分の頑張りがシンプルに給与に反映されるのは、営業職ならではの魅力です。
実際に営業職に転職して年収アップしたのか?年収ダウンする人は?
営業職の魅力を知り、「現在は営業職ではないけれど、営業職に転職したい」もしくは「もっと条件のいい会社で営業職に転職したい」と思った方もいるのではないでしょうか。
2017年12月に厚生労働省が発表した10月の有効求人倍率は1.55倍と、43年9か月ぶりの高水準になっています。転職するには絶好のタイミングです。しかし、やみくもに転職すればよいというわけではありません。転職によって年収がアップした方もいれば、その反対にダウンしてしまった方もいらっしゃるようです。
経験者へ「営業職に転職をして年収はアップしましたか?」のアンケート調査を通して、年収をアップするコツや、年収がダウンしない方法を探っていきましょう。
1位:年収がアップした
- とにかく、顧客をつかんで離さない。これが業績アップにつながると思います。
(福岡県・27歳・男性) - 営業先の顧客との関係性を大事にした結果、年収を上げることが出来た。
(新潟県・29歳・男性) - 固定給自体が高かったため、年収はアップしました。残業やノルマの達成により、特別手当をもらえたのが大きかったです。
(大阪府・43歳・女性)
2位:年収は変わらなかった
- 思うように成果を出せなかった事と、媒体が自分の得意とする分野ではなかったため。
(茨城県・35歳・男性) - 給与体系が歩合制ではないので、以前と比べて増減はありませんでした。
(神奈川県・46歳・男性) - ノルマがない会社なので、営業で良い成績を上げても固定給のままです。
(石川県・32歳・男性)
3位:年収がダウンした
- なかなか思っていたような結果が出なくてダウンしてしまいました。
(滋賀県・50歳・女性) - 成果を認めるタイプの仕事ではなく、実質的に固定給であったため。
(愛知県・37歳・男性) - なかなか思っていたような結果が出なくてダウンしてしまいました。
(埼玉県・40歳・男性)
年収アップした人は63%!結果を出すことに注力すれば年収は上がる傾向があるようだ!
営業職に転職した結果、「年収がアップした」という方が6割以上を占め、もっとも多くなる結果となりました。続いて「変わらなかった」という方が約3割、「ダウンした」という方が約1割となっています。
年収アップした人は数字にこだわり結果を出し続ける人にあるようだ!
年収がアップした方の意見でよく見られたのは、とにかく顧客との関係性を大切にしたというコメントです。「当たって砕けろ」の勢いで客先を回り、既存の顧客は手放さないように尽力した結果、年収アップにつながったという意見が多かったのが印象的です。
年収ダウンや変わらない人は給与体系や成果を出せない人
それに対して、年収が変わらなかった方からは「思うように成果を出せなかった」という意見と「そもそも会社の給与形態が歩合制ではない」という2つの意見がありました。年収がダウンした方からは、「思うように成果を出せなかった」という声が目立っていました。
結果を出せば収入に反映されるのが魅力の営業職ですが、結果を出せなかったときも同様に収入に反映されます。自分の実力が給与につながるため、年収にも影響が出るようです。
営業職に転職して年収アップさせる行動をランキング形式でまとめてみよう
せっかく転職して営業職になるのであれば、成功し、年収をアップさせたいですよね。最後に、営業職経験者のみなさんに「ここを頑張れば収入をアップできる!」というコツについて教えていただきました。ぜひ参考にしてみてください。
1位:営業ノルマを達成してインセンティブ(成果給)を上げる
- 営業職は数字が全てですので、少額でも受注を増やし成果をあげる事が年収アップの近道だと思います。
(宮崎県・41歳・男性) - 実績が全てなので、無駄な仕事を作らないようにし、お客様との時間を優先させること。
(千葉県・44歳・男性) - 仕事の質を上げて、周りからの信頼も厚くすれば自分も気持ちよく仕事できます。
(富山県・27歳・女性)
2位:基本給が高い会社に転職をする
- 初めから基本給が高く営業手当もつく会社で一生懸命働けば年収は上がると思う
(愛知県・41歳・女性) - インセンティブ制度がない所も増えているので、基本給が高い会社を選ぶのが一番大事だと考えています。
(石川県・32歳・男性) - 基本給が高いところのほうが成果にとらわれにくいのでいいと思います。
(埼玉県・40歳・男性)
3位:長く勤めて地道に昇給する
- 信頼が1番だと思うので、ながくお付き合いして徐々に輪を広げてる、営業力をアップさせる、そして自分の利益にもつながればいいなと考えています。
(愛知県・37歳・女性) - 定期昇給がしっかりとある会社のため、地道に勤務するのが最も確実です。
(神奈川県・46歳・男性) - ノルマなどの達成よりも、着実に結果を出すことが長期の成績向上につながる。
(東京都・48歳・男性)
営業職に転職して年収アップさせる行動は成果を出す心構えと給与体制を事前に把握すること
営業職で成功し、年収をアップするコツとして、「インセンティブを上げる」がもっとも多く選ばれました。
給与体系が歩合制であれば、「積極的に数字を取りに行くべきだ」という意見が多く見受けられました。飛び込み営業のために信頼感のある身だしなみを心がけたり、既存の顧客の満足度を高めるために時間を作ったりと、工夫の余地は多くあるようです。
次に選ばれたのは、基本給の高い企業へ転職するという選択肢です。営業職と一口に言っても、その実情は企業によって大きく異なります。現在の企業にずっと勤め続けるよりも、転職をしたほうが年収アップを見込めるというケースも十分にあるようです。
その反対に「同じ企業に勤め続けて昇給を狙う」という回答が次に続きました。ただし、長年勤めることで昇給できるかどうかは、企業によって異なります。就職先に定期昇給があるかどうか、その金額とともに確認し、将来については常に考える必要があると言えそうです。
営業職へ転職して年収アップを実現するための転職活動方法
ここまで営業職に転職して年収をアップさせるために必要な知識をアンケート調査を基にまとめてきました。
営業職の魅力を再確認し、自分がどのような姿勢で転職後に活躍すればいいのか明確になったのではないでしょうか。
「第二新卒の転職エージェント7社を取材と調査で比較!おススメ度付き」という記事では編集部独自に調査した転職エージェントを厳選してまとめています。
まとめ
今回のアンケート調査では、全国にお住まいの営業職経験者のみなさんに「営業の魅力」と「年収アップの方法」について教えていただきました。
営業職の魅力の一つは、インセンティブによって高額な収入が期待できるということです。しかし、営業職の魅力はお金だけではありません。人とのコミュニケーションが豊富で、高い目標に挑戦するやりがいもあります。営業職の魅力は実にさまざまです。これから営業職としての転職活動を検討している方は、これらの魅力も軸として自分に適した仕事を探してみてください。
これまでよりも年収をアップさせるための転職活動のポイントとして、インセンティブのある企業に挑戦するという選択肢や、そもそも基本給の高い企業を狙うという選択肢があります。歩合制は収入をアップするチャンスです。一方で、基本給は万が一思うような成果を出せなかった場合の、セーフティーネットにもなります。
転職後には、確実に数字をあげてインセンティブを狙うか、あるいは長期間の勤務を続けて昇給するという選択肢があります。さらなる高収入を目指すためにも、本記事をぜひご自身が納得できる転職をするための参考にしてみてください。人と関わるのが好きな方にとっては天職とも言える営業のお仕事。営業のお仕事で、お金もやりがいも手に入れましょう!