第二新卒がU・Iターン転職するメリットとデメリット

打ち合わせする女性

近年ではUターンやIターン就職を考える人も少なくありません。

第二新卒の方でも、都会で就職した方がいいと思っていたけれど、実際仕事をしてみたら、地元で働きたくなった、という人もいるでしょう。

また、大企業が地方に支社を作るなど、地方での就職先も増えています。都会で働くメリットも多いでしょうが、地方で仕事をするメリットも少なくありません。

今回はUターンやIターンで転職する際のメリットを紹介します。また、デメリットも知っておくといいでしょう。

Uターン・Iターン転職とは

地元に戻って就職することをUターン就職やUターン転職と言います。

Iターン就職とは、生まれて育った地元ではない地域に就職、もしくは転職することを言います。

Uターンでの転職メリット

空港でスマホを見る女性

気心の知れた環境で働ける

住み慣れた地域で働けるという点は、Uターン転職のメリットと言えるでしょう。気心の知れた人たちがいる場所で働くというのは、緊張もほぐれることも多いものです。

また、地方は都会ほど人が多くないので、ストレスを感じることも少なくなるのは大きなメリット。自然が豊かで、癒しの環境があるのもストレス緩和につながるでしょう。

親が近くに住んでいるから安心

第二新卒の方が、Uターンで転職する際に、実家で親と暮らす人もいるでしょう。また近所に部屋を借りたり、家族がいればマンションや戸建てを購入したりして暮らす場合もあるでしょう。

どちらにしても、親が近くにいれば安心です。高齢の親が遠く離れた場所にいると、何かあったときにすぐに駆けつけることができませんが、近くにいればすぐに行くことができます。また、共働きであれば、親に子どもの面倒を見てもらうということも可能でしょう。

都会では保育園に入れるのも難しい状況です。子どもを抱えて働けない母親は大きなストレスですが、地元に帰れば子どもを親に預け、自分は仕事をすることもできます。

家賃相場が安く子育てしやすい

朝の食卓の様子
Uターン転職は生活費が安くなるという点もメリットです。

物価も安くなるケースが多いですが、何より土地が安いし、住居費用を安く抑えることが可能です。賃貸マンションなど都会ではワンルームしか借りられなくても、地方であれば2LDKなど家族で住める住居を借りることができることもあります。

地方では駐車場もついているのが当たり前、ということも。また、マンションや戸建てを購入するとしても、都会と比べると間取りや広さも十分で低価格で手に入れることができるでしょう。

第二新卒で家族がいる場合、子育ての費用や貯金もしなければなりません。都会では家賃やローンが家計を圧迫することも多いものですが、地方であればそこまで圧迫しない可能性も高くなります。

また、自然が多く子どもをのびのびと育てるなら、地方の方がおススメです。まだ家庭を持っていない人でも、将来は持ち家が欲しいと思っているなら、地方の方がその希望を実現しやすいでしょう。

費用面や環境面で子育てしやすいというメリットがあるでしょう。

Iターン転職のメリット

笑顔で歩く女性

都会よりも入職しやすい

Iターンでの転職には、Uターンのような地元での住みやすさといったメリットはないものの、地方での仕事は自然が多く、人も少ないため、ストレスが少ないことや、住宅事情においても費用は都会よりも安くすむ、というメリットはUターン転職と同じです。

Uターンにも言えることですが、人が少ないということに加えて満員電車に乗らずにすむ、というのはメリットです。毎日の満員電車がストレスになっていませんか?地方に住めば、そのような状況がなくなり、スッキリした気分で通勤できます。

さらに、都会で働くよりも通勤時間が短くなるという傾向にあります。通勤時間が短くなれば、子どもと一緒にいる時間が増えたり、趣味に費やす時間も増やしたりすることが可能です。プライベートの時間が増えるのは大きな魅力でしょう。

近年では地方においても大企業が進出している傾向にあります。都会では転職できなくても、地方の方が採用されやすいことも。

地方の場合、応募する人数も都会ほど多くないし、経験のある優秀な人材となれば、採用しないわけがありません。地方で入職し、さらにキャリアを積んで都会に戻るというケースもあります。

Uターン・Iターン転職のデメリット

図面を書く女性と男性

人付き合いが密すぎる

第二新卒のすべての人が、地元が住みやすいという人ばかりではないでしょう。地方は特にお付き合いが密です。それが嫌で都会に出たという人も少なくないはず。そういった人はUターン転職ではなく、Iターン転職がおススメです。

Iターン転職においても、地方だとプライベートでのお付き合いは増えるケースが多いので、仕事以外でも人間関係に悩まされたくない、という人には向いていないかもしれません。

経験を生かせる仕事内容かどうか

また、都会の企業のように経験を生かした仕事ができるかどうか、という点においては確認した方がいいでしょう。自分では希望しない仕事や未経験の仕事をすることもあるでしょう。やりがいを持って仕事ができるかどうかは考え方次第ですが、仕事内容はしっかりチェックした方がいいでしょう。

レジャースポットが少ない

地方は都会ほど娯楽施設や商業施設は多くありません。店舗数が少ないので、買い物に出かけたり、おいしいレストランで食事をしたり、という機会も減ってしまう可能性もあります。

全くないわけではなく、地方ならではの料理が楽しめたりすることもありますが、都会に比べるとショッピングやレジャーなどにおいては物足りないかもしれません。

給与が安い

地方では部屋代や生活費は安く抑えられるものの、給与が安いことも多いです。

どれくらい差があるかは企業によっても異なりますが、生活費が安くても給与も安くなるので、贅沢はできないということになるかもしれません。

ただし、給与があまりにも安いということでない限り、年収ダウンはカバーできる範囲であることも多いです。中には、転職支援として支援金などを出す自治体もあります。

UターンやIターンを支援する企業もある

手を重ねる様子
最近では地方において地域の活性化を目指し、さまざまな取り組みをしています。その中で優秀な人材を採用したいと考えている企業も増えています。

そのため、UターンやIターンをしやすくするため、支援制度を整えています。引っ越し支援金を出したり、住宅費用を援助したりという支援や、UターンやIターンで転職したいという人を、優先的に採用したりする企業もあります。

応募者数に対して採用数の少ない都会の企業で転職活動をするより、第二新卒としての経験やスキルをアピールしやすいUターンやIターンの方が、希望の転職ができる可能性もあります。

UターンやIターンでの転職は住環境をはじめ、生活環境がガラリと変わります。独身であれば自分一人の考えで決心することも可能ですが、家族がいる場合は、子どもの将来にもかかわってくることでもあり、きちんと話し合って決めることが大事です。

第二新卒が転職する際に企業を探すには限界があります。第二新卒にお勧めの転職エージェントを厳選したので、ぜひエージェントに聞いてみましょう。

まとめ

現在の環境を一気に変えたい、と考えているなら、今とは全く違った生活ができる地域で仕事をしてみるのもいいでしょう。

充実した仕事や生活は、都会でなければできないわけではありません。

もし、UターンやIターンに興味があり、悩んでいるのであれば、転職エージェントに相談してみるといいでしょう。

メリットやデメリットをはじめ、さまざまな情報を与えてくれたうえで、自分に合った転職先を一緒に探してくれます。