第二新卒は大手転職チャンス3つのポイントと必要理解

第二新卒が大手企業への転職で有利になる3つのポイント

第二新卒だから大手への転職は無理という従来の常識が覆る転職・採用市場。少子高齢化が加速する日本。2015年度から、大手上場企業が加盟する経団連では、大手志向の学生が多いことは理想的と思いつつも、早期の就活合戦が激化することで学業に悪影響を及ぼすことから採用活動開始時期をずらしてきた。

その結果、採用側も求職者側も、完全に見立てが狂い「人員確保」「職場獲得」が希望通りでない状態が問題化している。特に第二新卒世代は、滑り止めで受けた会社から内定を受け、辛うじて勤め始めることができたものの、希望の大手企業から内定を獲れなかったジレンマ、何より「興味関心の薄かった業種・職種」を継続するか悩みながら就労する状況が続いてきた。

第二新卒に期待する経験とポテンシャル

そして2017年初頭には、第二新卒を新卒枠で選考、つまり『社会人経験+ポテンシャル』に期待して積極的な採用活動を行うまでに状況は一変。第二新卒が転職を有利に進められる条件が整い、学生時代に挑戦できなかった企業にアプローチして、内定を勝ち取る転職成功者が続出している。

第二新卒=早期離職者という時代は終焉を迎え、大手の将来を担う重要なフレッシュ人材として求められる時代へと変わった。実際に大手に転職した第二新卒と採用企業へのヒアリングで判明した、現在の転職・採用マーケットについて数的根拠を示しながら解説するので、ポイントを押さえることで明日からの転職活動に実践ノウハウとして導入してみてください。

第二新卒の大手転職3つのポイント

第二新卒でも大手企業に転職できる3つのポイント

以前「第二新卒のフリーターとは?そして頼れる4大転職エージェントとは!」でもピックアップしましたが、第二新卒は考え方次第では有利に転職活動を行うことができます。それでは大手への転職のポイントをまとめます。

ポイント1)大手の体質を知って弱点を突く

第二新卒が大手転職を成功させるために知っておくべき3つのポイントについて解説していきますが、その前に、『大手』という組織規模には定義があるのでご一読ください。大手の定義を念頭に置いて読み進めていただくことで学びを深めていただくことができます。

大手と聞くと「電通」や「ソニー」など歴史のある企業を想像すると思います。実際に大手の定義は「資本金の額又は出資の総額が3億円を越え、かつ (and) 常時使用する従業員の数が300人を越える会社及び個人であつて、製造業、建設業会社製造業建設、運輸業その他の業種(次号から第四号までに掲げる業種を除く)に属する事業を主たる事業として営むもの」とあります。(参考元:wikipedia

上記が大手の基本定義であるとWikipediaで紹介されています。

大手に就職していたものの、大規模な組織の中で埋もれてしまいながらも、安定した給与と賞与支給、ブランドを背負うことで得られる自己効力感が大切になり、辞めたいけど延々と決断ができないまま、やる気無く働き続ける。当然ながら、そういう人だけではありませんが、惰性で大手勤めを続ける人は決して少なくないということです。つまり企業のネームバリューだけで満足している社員もいるということです。大手の●●に入社したから自分はエリートである。良い給料をもらっているから満足である。このような考えで日々の業務を行っている社員がいるはずです。

そのような職場環境がある大手の体質が弱点であるということを理解し、あなた自身が、積んできた経験、ハングリー精神、大手の社員と比べて中小企業で勤務する中で担当していた、広い業務領域(守備範囲)と第二新卒ならではの成長へのポテンシャルは強みになること間違いなしです。

大手の企業が持っていない若い感性をアピールする

大手の企業は昔から長いお付き合いをしている取引先が多いです。つまり大手の営業や企画は新鮮さが足りていない可能性があります。これも大手の弱点です。第二新卒の方は一度別の企業に就職している分、当時の人脈や感性を発揮できることをアピールすると響く可能性があります。

ポイント2)大手は即戦力を求めている

大手の採用の常識として新卒採用を重視している傾向があります。理由は、即戦力を求めすぎた時期があり、組織の中が高齢化して将来的に、中堅社員層が手薄になることが予測されているからです。既に多くの大手が人手不足に陥っています。技術力や管理能力がある上位層が定年を迎えており、組織が弱体化、即戦力として第二新卒の採用だけでは間に合わず、シニア層の再雇用や嘱託での勤務を余儀なくされています。

そのため、大手は特別な知識・技能を持った人材を常に求めています。わかりやすい例で言うと「シャープ社員の引き抜き」が良い例です。シャープの経営が低迷してから多くの優秀な技術者などが大手に流れていきました。しかしそのケースはすでに「優秀な経歴や結果」を持っている社員であることです。

今回の特集では第二新卒の方が大手に転職(入社)するポイントなので、多少異なります。しかし結果は同じです。大手は「余計な時間を使わず」「効率よく売上を上げられるか」などを考えます。「第二新卒」はすでに社会人としての研修は終えていることがポイントです。余計な研修も不要で「任せたいポジション」がすでに決まっているのです。この「任せたいポジション」にマッチングできれば大手にも興味を持たれるのです。

ポイント3)大手は若返りが必要な時期

前述したとおり、若返りを図りたい大手の特徴として、新卒採用に注力する傾向があります。しかも、早慶上理・MARCHが狙いで、完全に出身校メインでの選考となります。関関同立、日東駒専、大東亜帝国レベルの場合は、在学中にNPO・学内ベンチャーの立ち上げに参画した経験の持ち主など、力あるメンバーでないと内定は困難であるともいわれています。

ピカピカの大学卒業生ならば、大手の企業カラーに染めやすい人材であると判断されるからこそです。しかし実際は学卒入社の若手社員が3年以内に離職する確率は32.3%です。下記のグラフを参照してみましょう。3年以内離職率の高さが見て取れます。

大手企業は即戦力を求めている

参考元:http://raorsh.com/risyokuritu#i-9

つまり退職する若手が多いと大手企業もどんどん将来的に人手不足になってしまうのです。少子高齢化により若手社員が今後さらに採用しにくい時代になります。大手としては常に若い社員を他社よりも多く獲得することで、組織の若返りを図ることが、今後の会社経営に大きな影響を与えること間違いありません。

しかも、前述した通り、経団連の決めごととして採用活動開始時期に成約があります。加えて、近年は魅力的な中小零細企業が増えています。特にベンチャーが育ってきて、資金力をつけてきた昨今は、オフィス環境・働き方改革・社員教育なども充実の一途を辿っているため、新卒入社者の採用が至難になり、一定の経験を積みながらも、まだまだ固定概念を崩せる即戦力である第二新卒の転職者層へは熱い視線が寄せられています。

アベノミクスで景気上向き『就職率97.6%』で募集増加

平成29年5月19日に厚労省が発表した、平成28年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)によれば、遂に大学卒業生の就職率が97.6%を突破して過去最高となったとあります。

大学等の就職率は、大学(学部)は97.6%(前年同期比0.3ポイント増)、短期大学は97.0%(同0.4ポイント減)、高等専門学校は100.0%(前年同期比同)、大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では97.7%(同0.2ポイント増)、また専修学校(専門課程)を含めると97.5%(同0.1ポイント増)。※引用元

史上最高の売り手市場が完成。企業は採用に苦戦し、求職者は会社を選びやすい状況になっています。平成29年8月段階での有効求人倍率、つまり、ハローワークで仕事を求める人1人当たり、何件の求人があるのかということなのですが、その数値が懐かしきバブル期の最高値1.42倍を上回り、1.52倍を記録しているのです。(下のグラフを参照)

有効求人倍率1.52倍(平成29年8月の厚労省調査結果)

大手転職3つのポイントの「POINT3」でも紹介した通り、学卒の新入社員が入社後1年目で離職する確率が12.2%、2年目で離職する確率が22.8%、そして3年目で離職する確率は32.3%だということを思い出してください。新入社員枠だった3年間分が、今まさに第二新卒者向けの中途採用枠として空席状態になっているのです。

だからこそ大手であろうとも、第二新卒が転職先として選ぶには、今がチャンスなのです。就活で第一志望だった大手の会社に入社が叶わなかったために、中小零細で働き始めることを渋々承諾したという方々には、史上空前のリベンジチャンスが到来しています。

ご自身が有利なポジションであることを、次に紹介する項では、よく理解していただき行動を起こす時期を見失わないことをおすすめします。

第二新卒は大手に転職する有利なポジション

第二新卒は大手企業に転職する有利なポジション

第二新卒であることが大手への転職で有利になる理由とは何でしょうか。前項では3つのポイントについてをピックアップしましたので、ここでは、実際に、第二新卒がどうして有利なのかについて、シンプルに要点を絞り、解説していきます。

第二新卒は大手の求めている人物像そのものである

大手企業は体質上、新卒採用を積極的に行っていると前項では記載したが、離職率の観点からも「若くて即戦力になるし、企業にはない感性を持った人物」が欲しいと思っています。この人物像こそ「第二新卒」なんです。

第二新卒は若い

これだけで十分なポイントです!大手企業の今後のキーマンとして育ってもらうためには時間も体力も使います。第二新卒の年齢は23歳から28歳前後と言われています。大手の平均年齢が約40歳前後とすると十分若いです。

第二新卒が大手に転職することは無理だと言われる

第二新卒が大手企業に転職することは無理だと言われる

よくネットで調べると「第二新卒が大手に転職は無理」と書かれているが本当なのか?と質問があります。これは前項のポイントを踏まえれば事実ではありません。しかし多少の難点があるのは事実です。

電力会社や大手通信企業はお勧めできない

第二新卒の転職で大手狙いをする際、電力会社や通信会社は決してお勧めできません!この場合の大手とは、国が守っているような企業のことを指しています。例えば「東京電力」「NTTドコモ」などは、国が守っているので、絶対に潰れることはないでしょう。

このように、仕事内容の割に給与が異様に高い企業、こういった企業は新卒主義であることが多いので、古い体質で第二新卒のようなイレギュラー採用を嫌う傾向にあります。

さらに新卒採用された社員も、安定志向で、平然とルーティーンワークを続けているだけで年齢とともに給与額が上がる傾向にあるため、絶対と言っていいほど退職しません。つまり、このように国が守っている場合は、第二新卒どころか転職者が入る余地すらないのが実情です。(ただし、技術職で高い実績のある方は、この限りではありません。)

第二新卒は審査の目が厳しい

大手の企業に第二新卒者が選考への応募をすす場合、経験が浅い早期離職者という扱いを受けるため、見る目は厳しくなるのが実態です。特に、転職する業界・職種が未経験である場合はさらに厳しい目で見定められるでしょう。第二新卒の場合かつ、未経験者の場合は、古い体質が維持されている大手の企業にとって中途半端で役割分担が難しいのです。

従業員規模は勿論のこと、数多くの事業部が存在する、縦割り組織の中では、社内の人間関係や良い環境に気づきにくく、人間関係において上手く関係を築けなければ、すぐに退職してしまうリスクもあるが故です。

これらは偏見であり、一人の人間の潜在的なポテンシャルを見逃してしまう可能性のある部分ですが、採用側の立場からいえば、一度採用してしまった後に問題が浮き彫りになっても、正社員を簡単に退職させることなどできないという壁があるので、第二新卒の採用に前向きで無い組織では特に審査の目が厳しくなりがちです。

※.大手に限らず第二新卒の転職者に不慣れな企業は同様に目が厳しくなります。

第二新卒が転職に失敗しない時期

転職時期が大事な第二新卒

大手企業の人事は特に時期の制限があるので、新卒採用とかぶらない時期に選考を受けることが、第二新卒者が転職で失敗しないための秘訣です。その時期は「4~6月 or 1~3月期」における選考に応募するということです。理由は単純で、大手に限らず新卒を採用している場合、予定数の内定者を確保することが出来ずに中途枠で穴埋めをする1月~3月期で、特に既卒者を優先選的に選考対象とします。

そして4~6月期は、内定辞退による欠員募集が行われる時期で、このタイミングでは新入社員研修が始まっているため、初等教育が必要な既卒ではなく、一定の社会人経験を有する第二新卒が最も可能性が高い採用ターゲットとなります。

どれも原理原則ではあるのですが、有利になる時期を見逃している方や、そもそも大手の人事が、どんなスケジュール感で計画を推進しているのかを理解していない方が大多数というのが実情です。そのため、この情報を知っているだけで、十分に対策をする期間を確保できるようになるので、転職エージェントを効果的に活用することも可能となります。

では、第二新卒の転職者を積極的に受け入れる会社とは、どんな会社のでしょうか、次の項では特徴について理解していってください。

第二新卒の転職を受け入れる会社の特徴

第二新卒の転職が厳しいと書いているような記事内容ですが、あくまでも個人差があるので、ポイントを押さえて欲しいという意図をもって執筆しています。それでは、結果的に、どんな会社なら第二新卒である、あなたを積極的に採用してくれるのでしょうか。特に転職先として大手を選ぶ場合の着眼点5点を紹介します。

  1. 求人の年齢制限が24~26歳程度になっている
  2. 長期的キャリア形成について言及している求人
  3. 転職エージェント経由で20代を採用している
  4. 採用サイトで若者が全面に出ている
  5. 成長産業でイノベーションを起こしている

上記、抽象的なようで具体的な判断材料であることに気付くまでに時間がかかる方は、自己分析結果が他者評価より高いということが言えるでしょう。要注意です。上記5点は、若年層の異業種転職を支援する転職エージェントが実際に指標としている内容なのです。

一方で、このような打ち出しをしている企業なら、第二新卒でも直接の選考を受けるべきではありません。給与・待遇面で交渉に自信がある場合以外は、専門の転職エージェントに相談して、ご自身のポテンシャルについて分析を手伝ってもらい、正確なフィードバックを受けるようにしましょう。そして交渉は代行してもらう。これは、第二新卒で転職を実らせた多くの方々が実際に実践した、シンプルかつ効果的な手法なので、是非とも真似をして役立てていただきたいと思います。

まとめ

いかがでしたか?最後に第二新卒の方が転職する際にマイナスに思われてしまう点をあえて挙げたのは、その点を理解したうえで3つのポイントをアピールすれば問題ないですということです。大手企業に転職するというのは簡単なことではないでしょう。しかし第二新卒は実際はチャンスが多いということは理解してください。勝ち組の第二新卒の転職に向かって頑張りましょう。

第二新卒が大手企業への転職で有利になる3つのポイント

この記事が参考になったらシェアして「みんなに教えよう」