第二新卒は大手転職チャンス3つのポイントと必要理解

第二新卒は大手転職チャンス3つのポイントと必要理解 転職の知識

転職市場では、ここ数年で「第二新卒だから大手への転職は無理」というこれまでの常識が覆りました。少子高齢化が進み、求職者に有利な売り手市場化がますます強まっているだけでなく、2015年に採用活動開始時期がずれたことで新卒の採用がうまくいかなかった企業が増えているのです。

第二新卒から大手企業に転職するためのポイントをお伝えします!

第二新卒に期待する経験とポテンシャル

第二新卒に期待する経験とポテンシャル

新卒採用がうまくいかなかった大手企業がいま注目しているのが、第二新卒。

新卒にはない社会経験に加え、中堅からベテランの中途採用よりもポテンシャルが高いことがその理由です。

これまでの「第二新卒=早期離職者」というイメージは払拭され、会社の将来を担う重要なフレッシュ人材として求められる時代へと変わったのです。

大手企業が第二新卒を求めている3つの理由

大手企業が第二新卒を求めている3つの理由

第二新卒は考え方次第では有利に転職活動を行うことができます。それでは大手への転職のポイントをまとめます。

ポイント1-第二新卒は「次世代のリーダー」

新卒採用を重視してきた大手企業では、不況による就職氷河期に採用できなかった30代後半〜40代の社員が不足しています。つまり、10年後には経営層が足りなくなるのが目に見えていて、このままでは企業存続の危機を迎えてしまうのです。

しかも、現在も採用の柱としている新卒社員は、下記の図のとおり約1/3が3年以内に離職してしまいます。

ポイント1-第二新卒は「次世代のリーダー」

参考元:http://raorsh.com/risyokuritu#i-9

そのため、大手企業は考え方が柔軟な若手、しかも即戦力として現場ですぐに活躍でき、将来的には経営層になっていく人材を求めています。

第二新卒は基本的な社会経験を済ませているので、大手企業にとっては効率よく育成できる「次世代のリーダーたち」なのです。

ポイント3-中小企業出身だからこその強みを持っている

大手企業には、大規模な組織の中で埋もれてしまいながらも、安定した収入と、会社のブランドによって「辞めたいけど、もったいなくて踏ん切りがつかない」と、惰性で仕事をしてしまっている社員が少なからずいるのが実態です。企業側もそういった社員がいることは認識していて、問題であると考えています。

そこで、あなた自身が積んできた経験やハングリー精神、中小企業ならではの広い業務領域(守備範囲)、そして第二新卒ならではの成長へのポテンシャルは強みになること間違いなしです。

ポイント3-大手企業は「新しい風」を求めている

ベンチャー企業や中小企業と比べて、大手企業はその規模の大きさから新しい取引先の開拓や、先進的な企画の採用をしにくいという面があります。

つまり、社内に新鮮さが足りていないのです。

そこで、別の企業での経験を持っている第二新卒の人脈や感性は大手企業にとって魅力的に見えるでしょう。

第二新卒が転職に失敗しない時期

第二新卒が転職に失敗しない時期

ここまで見てきたように、さまざまな理由から第二新卒が大手企業に転職しやすい環境が整ってきています。では、さらに転職を確実にするためには「いつ」転職活動をするのがいいのでしょうか?

新卒採用と被らない「1月~3月」or「4月~6月」が狙い目

大手企業は新卒採用ができる期間に制限があり、その期間は新卒採用を最優先で動いています。つまり、それと被らない時期に選考を受けることが大切なのです。それが1月〜3月の「穴埋め採用時期」と4月〜6月の「欠員募集時期」です。

1月~3月の「穴埋め採用時期」

大手企業は経営計画のなかで「新卒の採用人数」を厳格に決めています。しかし、ベンチャー志向の学生が増えたこともあり、かつての人気大手企業でも予定数を確保できない場合があるのです。

そこで行われるのが「穴埋め採用」です。もちろん、新卒を採用するつもりの枠ですので、中堅中途社員ではなく、若手の第二新卒を優先して選考対象とします。

4月~6月の「欠員採用時期」

「内定辞退」によって生じた欠員を補填するための採用時期です。

この時期にはすでに新入社員研修が始まっているので、それを他社ですでに済ませ、社会人経験も持っている第二新卒が最優先のターゲットとなります。

大手企業の採用スケジュールを頭に入れておくだけで、十分に対策をする時間を確保しつつ、有利な時期に転職活動ができるようになります。

あなたにとって、きっと大きなアドバンテージになるでしょう。

第二新卒を受け入れている企業の探し方

第二新卒を受け入れている企業の探し方

では、第二新卒の転職者を積極的に受け入れる会社とは、どんな会社のでしょうか。やみくもに大手企業にアタックを続けても、そもそも第二新卒の採用に消極的な企業であれば結果は出ないでしょう。

以下の5つのポイントを頭に入れて探してみてください。

  1. 求人の年齢制限が24~26歳程度になっている。
  2. 長期的キャリア形成について言及している求人。
  3. 転職エージェント経由で20代を採用している。
  4. 採用サイトで若者が全面に出ている。
  5. 成長産業でイノベーションを起こしている。

もっと簡単な方法として、転職エージェントを利用する手もあります。

第二新卒採用に力を入れる大手企業が増えてきているので、転職エージェントも第二新卒の転職支援に力を入れています。

まとめ

まとめ

第二新卒にとって有利な条件が揃っているとはいえ、大手企業への転職はライバルも多く、そう簡単なことではないでしょう。しかし、この記事でお伝えしたポイントはライバルを出し抜く武器になるはずです。このチャンスを活かして、ぜひ大手転職を成功させてください!