第二新卒で未経験業種にジョブチェンジを考えている方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、第二新卒が未経験の業種に中途採用で転職するときに、チェックするべきポイントをまとめていますので参考にしてください。
この記事の目次
「未経験者歓迎」は第二新卒が未経験で応募してもOKか
第二新卒歓迎!とされている求人には、「業界・職種未経験者歓迎」というものがあります。とはいえ、全くの未経験者が応募して本当に大丈夫なのか、不安に思うかもしれません。未経験者歓迎とは、経験が一切ない人でも問題ないという意味なのでしょうか。
未経験者歓迎には2つの意味があり、職種に関する直接的な経験はないけれども、ある程度近い業界で働いていた人を想定している場合と、言葉通り完全な未経験者を受け入れている場合があります。
近い経験を想定している場合とは、たとえば教育業界で働いた経験はないけれども、飲食店などで店舗マネジメントに関わった経験を学習塾での教室運営に生かせるといったケースです。
このようなケースでは、たいてい「〇〇のような経験がある人」といった具体例が応募条件に記載されていますので、よく読んで自分の経験にマッチしているか判断します。
反対に、全くの未経験者でも問題ないケースでは、「ポテンシャル重視の採用です」「前職での経験は問いません」といった書き方の物を多く見かけます。このような求人であれば、一切経験のない業種であっても応募可能と判断できます。
ポテンシャル重視の求人で注意するべきこと
完全な未経験でもポテンシャル重視で採用される可能性がある、と聞くと、それなら挑戦してみようと思う人も多いことでしょう。
たしかに、第二新卒の時期は未経験の業種へ転職する大きなチャンスであることは間違いありません。実際、新卒で入社した会社とは全く関係のない業種へ転職し、業種転換に成功している例も多数見られます。
ただし、ポテンシャル重視採用の裏には、いわゆる「使い捨て」のリスクが潜んでいることを忘れないようにしてください。特に、一度の採用で大量に人材を募集している企業には注意が必要です。
たとえば、従業員が100名ほどの企業が一気に20名を採用するというのは、明らかに採用予定人数が多すぎると見るべきでしょう。このような企業の中には、一旦は採用するものの、入社後に高いノルマを課したり、過重労働を課したりといった過度な働かせ方をするため、短期間で大量に離職することを前提として採用活動をしている場合があるからです。
反対に、急成長中の企業では本当に人材不足のために大勢の中途社員を採用する場合もあります。大量に採用しようとしているから確実にブラック企業とも言い切れませんが、要項をよく読んで慎重に判断する必要があります。
研修期間や研修内容は必ず確認するべき
第二新卒が未経験の業種へ転職する場合、入社後の研修がどのぐらいの期間、どのような内容で行われるかを必ずチェックしましょう。
ありがちなケースとして、求人では「研修体制は万全です」などと謳っておきながら、実際に入社してみるとOJT(職場で実務をさせて行う)検収のみだったり、年中忙しい職場で新人に構っているヒマがないというケースもあります。
本来は経験者に入社してもらいたいものの、募集しても求めているような経験者がなかなか応募してこないので、やむを得ず未経験者でも可としていると言ったケースです。
こうした「育てる環境が整っていない」企業を見分けるには、どのような人材を想定して募集しているのか、入社後はどのように仕事を教えていこうとしているのか、といったことを求人から読み取った上で、入社後の研修について面接で質問してみるといいでしょう。研修について尋ねるのは、入社後に早く仕事を覚えたいという意欲の表れですので、特に問題はありません。
研修期間が異様に短い場合や、実務を通して学んでもらうといった返答しか帰ってこない場合、未経験業種への転職先としては、慎重に考えたほうがよい職場の可能性があります。未経験業種に転職する場合、全く新しい仕事を覚える必要があるため、入社後にどのように仕事を覚えていくのか、具体的に知っておくことは大切です。
前職での経験をどうアピールしたらいい?
第二新卒が未経験業種へ転職する場合、これまでの仕事の経験をどう生かせるのか、アピール方法に困るケースが多いことでしょう。特に職務経歴書を書く際、仕事内容をどう説明すればいいのか迷ってしまうかもしれません。
応募先の会社が今の職場の業種と異なるのであれば、採用担当者や面接担当者は基本的に「あなたが今まで働いてきた業界のことは全く知らない」と考えたほうが無難です。
経験してきた業種ではごく当たり前と思われていることでも、面接担当者にとっては初耳のことばかり、といったことも考えられます。業界特有の用語や、解釈によって捉え方に幅があると思われる内容については、ていねいに噛み砕いて伝えることが重要です。
たとえば「法人営業」と一口に言っても、既存顧客へのルート営業と新規開拓営業とでは、仕事の内容や求められるスキルが大きく異なります。採用担当者は、あなたが働いてきた業種に対して何らかの固定観念や先入観を持っている可能性もありますので、仕事内容はなるべく具体的に、誤解が生じにくい言葉で伝えるように心がけましょう。
未経験業種の求人はどのように探せばよいか?
未経験業種に転職したい場合、そもそも求人をどのように探せばよいのでしょうか。
転職サイトで検索をかける際に、希望業種が決まっていれば、その業種を指定して検索すれば問題ありません。迷ってしまうのは、特定業種を希望しているわけでなく、今の就業先とは違った業界へ行きたいと漠然と考えている場合でしょう。
そのようなケースでは、自分が経験してきた仕事の内容や保有スキル、あるいは希望条件によって求人を絞り込むことになります。
求人を絞り込む際、条件の指定が少なすぎるとヒットする求人数が多くなりすぎてしまい、反対に指定が多すぎると数件しかヒットしないといったことになります。
これだけは外せないという必須条件がある場合はそれを最優先し、自分にとって重要度の高い検索条件に優先順位をつけておくといいでしょう。つまり、未経験業種への転職では、なぜその業種へ転職したいのかという動機や理由が非常に重要となります。興味関心が強い仕事があれば仕事内容が優先事項となりますし、給与や休日数を改善したいのであれば待遇面が優先事項となります。
どのように求人を探せばいいか、転職活動をどのように進めたらいいか、自分でなかなか決められない場合は、転職エージェントサービスを頼るのもひとつの手です。
キャリアコンサルタントは多くの転職希望者を見ていますので、未経験業種の転職先としてあなたの希望に合った求人を探してもらえる可能性もあります。
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まとめ
未経験業種への転職では、当然なにもないところから自分のキャリアを積み上げていく必要があります。
その場合最も重要なのが、「育てる環境が整っている企業」を選択することです。
給与や待遇面のみならず、どのように自分のスキルをアップしていくのか、イメージできる企業を選択することをおすすめします。