第二新卒の人は仕事を退職後に次の企業や転職が決まっていない「空白期間(ブランク)」がある場合があります。
この空白期間を転職活動時にどのように自己PRするか、面接で説明するのか事前に準備をしておきましょう。
第二新卒に特化した履歴書の書き方やデメリットにならないコツを解説します。
この記事の目次
第二新卒は空白期間が長いと面接に不利になることがある
次の就職先が決めずに退職した場合、すぐに就職活動を始める人もいると思いますが、精神的や身体的に疲労していた場合など、少しゆっくりしたい、と休みを取る場合もあるでしょう。
空白期間ができてしまう理由はさまざまだと思いますが、理由によっては次の就職や転職に支障がでてしまうことがあります。
労働を好まない人なのでは?と思われてしまうかも?
まず考えられるのが、本人の性質的に労働を好まないと思われやすいことです。
雇う会社からしたら、「すぐに辞めてしまう」という不安を持ってしまうものです。しかも、前職を辞めた理由が怠惰であったり、仕事が好きではなかったり、という人では採用したいとは思うはずもありません。
空白期間が長いと、仕事がイヤで遊んでいたのではないか?仕事に熱中できない人ではないか?と思われてしまうこともあります。
計画性が無い人なのでは?と思われてしまうかも?
また、就職先を決めずに退職することで、計画性がないのではないか、後先を考えず感情で動いてしまう人なのではないか、などと不安を与えてしまうこともあります。中には体を壊して体調を整えてから就職活動を始める人もいるでしょう。
それは悪い印象にはなりにくいですが、体が弱いイコール精神的にも弱いのではないか、とやはりあまり好印象にはならないでしょう。第二新卒者にとって空白期間はできるだけ短い方がいいでしょう。
もともと第二新卒者は会社にとって採用はしやすい人材です。社会人としての経験があることで、社会人としての研修などを省くことができますし、基本的なマナーは備わっています。
この場合、空白期間を不利にさせない理由もあります。それは、再就職のために勉強をしていたという理由です。
資格取得のために学校に行っていたなど、次の就職のためになるために時間を使っていた、という理由であれば納得してもらえる可能性が高いです。
空白期間が長くてもデメリットにならないケース
資格を取得していたため
実際、再就職をするために有利になる勉強をしてから、次の就職先を見つける人もいるでしょう。最初の就職がきっかけとなり、より専門的な知識が必要と考えた場合や、違った仕事をしたいと夢ができることもあります。
資格が必要な場合は会社を退職し、新たな就職をするために資格取得をするために空白期間ができたという場合は、面接においては有利になることがあります。面接の際には、そのことをしっかり伝えるといいでしょう。
第二新卒の面接には対策方法がたくさんあります。当サイトでも第二新卒の面接対策について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトでスキルを身につけていたため
また、最初の会社を退職後、アルバイトをして過ごす人もいるでしょう。
そのアルバイトの内容が、再就職の際に有利になる内容であったり、学んだことが再就職後の仕事に役立ったりするものであれば、その内容をしっかり伝えるといいでしょう。
空白期間があっても、再就職の際にそれが役立つことであれば、面接において悪い印象にはならないでしょう。
再就職の際に空白期間をデメリットにしない面接のポイント
面接の際、空白期間が長いとその理由は必ずといっていいほど聞かれるものです。しかし、特に理由もなく空白期間ができてしまうという場合もあるでしょう。
面接ポイント①
就職活動をずっとしていたと言うだけでは、なかなか就職先が決まらなかった、ということでイメージダウンにつながります。
しかし、第二新卒の場合、次の就職は失敗したくないために、就職活動は慎重になってしまうものです。そのことについては触れてもいいでしょう。真剣になって就職先を考えていたという姿勢は、悪い印象にはならないはずです。
面接ポイント②
アルバイトをしていた場合、アルバイトをしながら、自分に適した仕事や適性、やりたいことを見つけていた、ということを伝えましょう。その上で、面接を受ける会社の志望動機と結びつけるといいでしょう。
接客業のアルバイトをしていて、就職する会社が接客を必要とする仕事であればアルバイトで学んだことを活かせる、といった内容を話すといいでしょう。再就職先とはまったく関係のないアルバイトをしたとしても、何かしら得ることはあるでしょう。
初めて経験したことで自分の中で新しい発見をした、ということでも柔軟性があると見てもらえるかもしれません。
アルバイトをしたことで、人前で話すことが苦手な人が以前よりも話すことに抵抗がなくなった、といったことや、チームワークで仕事をすることで、協力し合うことの重要性を学んだ、といったこともアピールポイントになります。
アルバイトをしてきたことで、自分の長所を見つけたり、短所を改善したりする努力ができた、ということは、面接においてメリットになります。
面接ポイント③
退職した後、就職活動ができなかったり、アルバイトもできなかったりすることもあるでしょう。そのせいで、空白期間が長くなってしまうこともあります。だからといって、再就職の面接において嘘をつくのはよくありません。
嘘というのは、どこかでバレてしまうこともあります。その場合でも、自分のやってきたことを振り返ったり、なぜ退職したのかについて考え、自分を見つけ直したりすることもあるでしょう。次の就職に向けて、情報収集をすることもあるでしょう。
そういったことを踏まえ、前向きな姿勢で次の行動について考えていたことを話すといいでしょう。
大事なのは、再就職に関して前向きな姿勢でいるというのを伝えることです。
空白期間の履歴書の書き方
第二新卒で就職活動をする際、空白期間があると履歴書にはどのように書けばいいのか、迷うこともあるでしょう。
もし、病気療養をしていた場合は、療養をしていた旨を書くとともに、現在は完治して仕事に支障がないことを書いておくといいでしょう。アルバイトをしていた場合、志望動機や再就職に有利になる場合は、書いてもいいでしょう。
履歴書の書式もいろいろです。第二新卒の場合は、職歴欄よりも自己PRなどを書くスペースが広いものを選ぶといいでしょう。空白期間に身につけたスキルや取得した資格などを記入するとともに、再就職の際に有利になることがあればそれを書くこともお勧めです。
「第二新卒の履歴書の書き方は志望動機と自己PRが重要!」は第二新卒の方に多く読まれている記事で例文などもご紹介しています。
まとめ
退職後、空白期間があると不安になることもあるでしょう。空白期間が長いと、何をしていたのか、なぜ長期に及んだのかなどを聞かれることもあります。しかし、空白期間が長いからといってそれだけの理由で不合格になることはありません。
会社や仕事に合っていて、ぜひ一緒に仕事をしていきたいと思ってもらえれば空白期間は関係ないでしょう。必要以上に不安になることはありません。
空白期間をメリットとして伝えることができれば、より合格しやすいでしょう。
空白期間があり就職活動をどう進めていいか分からない、もしくは面接でどのように対応すればいいのか悩んでしまう、という場合は転職エージェントなどを利用して相談してみるのも一つの方法です。