第二新卒の人が転職活動を始めるにあたって、まず迷うのは「仕事を続けながら転職先を探すか、一度仕事を辞めてから探すか」ではないでしょうか。
今回は転職活動を始めるタイミングについて掘り下げていきます。
この記事の目次
第二新卒の転職活動って、忙しいの?
これまでに転職活動の経験がない第二新卒の皆さんは、新卒の就職活動がとても忙しかったことを覚えているので「転職活動もあのくらい大変なのかな…」と考えているかもしれません。
しかし、それは誤解です。
新卒では説明会やグループディスカッションから始まって、エントリーシートがあり、それが通過すると4〜5回の面接、さらにインターン期間があって…と採用までのフローが非常に長いですが、転職の場合には1〜2回の面接だけで決まることもよくあります。
なぜなら、一度は社会人経験をしている皆さんはすでに「社会人」として採用側と同じ土俵に立っているからです。あとはあなたの能力と適正を見るだけなので、転職の場合には採用フローが非常に短く済むのです。
では、この情報を前提に「転職活動は在職中か・離職してからか」について考えてみましょう。
在職中に転職活動をするメリット・デメリット
ではまず、在職中に転職活動をするメリットとデメリットを考えてみましょう。
在職中に転職活動をするメリット
まず大きいのが「基本的な収入がある状態で転職活動ができる」ことです。離職してからの転職活動では、どうしても焦りが出ます。
気持ちに余裕があると、応募企業と自分が本当に合うのか? やりたい仕事ができるのか? 現職の不満点を解決してくれるのか? など冷静に考えることができます。
在職中に転職活動をするデメリット
まずは「忙しさ」でしょう。もう辞めるつもりとはいえ、現職の仕事をないがしろにして上司や同僚の心象を悪くすることは得策ではありません。
定時内は通常通りに業務をし、定時後や休日に面接や企業研究をすることになります。とくに面接は相手企業の都合で「平日の昼」に設定されることもあるので、うまく会社を休めるよう、仕事は早め早めに済ます必要があるでしょう。
離職してから転職活動をするメリット・デメリット
では続いて、離職してから転職活動をするメリットとデメリットについて考えてみましょう。
離職してから転職活動をするメリット
時間の自由がきくことは大きなメリットです。応募先企業の都合に合わせて平日の昼でも面接に伺うことができますし、企業研究にも十分な時間を割くことができます。
また、採用側にとって離職している方は「すぐに来てくれる」という印象があるのでそもそも選考が有利に進みます。
離職してから転職活動をするデメリット
当面の収入がないので焦りが出ることです。貯蓄を切り崩して生活するのは、想像している以上に切迫感のあるもので、どうしても「はやく就職しなくては」と思ってしまいます。
なお、自己都合での退職だと雇用保険の給付は離職から3ヶ月経たないと始まらないので注意しましょう。金額も「前職給与の7割程度」です。額面20万円の場合、雇用保険からは14万円しか支給されず、そこから社会保険料や税金が引かれるので手取りは10万円を切ることもあります。
そのような状況は採用側も当然知っているので、ある意味で「足元を見られる」ことがあることにも注意が必要でしょう。待遇の交渉でこちらが不利になりかねません。
おすすめは「在職中に転職活動をする」!
ここまで、両方のパターンでメリットとデメリットを提示してきました。どちらがいいのか、その判断はあなたにお任せしますが、おすすめは「在職中に転職活動をする」です。
なぜなら、在職中の転職活動でデメリットになる「忙しさ」は転職エージェントなどをうまく利用することで軽減できるからです。
転職エージェントの登録はスマホからも可能なので時間をとりませんし、あなたに合った企業を紹介してくれるので企業研究や求人探しの時間をかなり減らすことができます。
また、面接の時間がどうしても合わない場合も間に立って調整をしてくれます。とても頼れる存在なのです。
まとめ
いかいかがでしたか?
確かに働きながらの転職には時間がかかりますが、ここは焦らず現在の仕事を全うしながら転職先を探すべきではないでしょうか。
また、職が決まってからも、スムーズな転職には意外に細かい根回しも必要です。「立つ鳥跡を濁さず」を肝に銘じ、最後まで気を抜かずに取り組んでいきましょう。