新卒の入社1年目で退職する人の割合は全体の12%程というデータがあります。
この記事を読んでいる方の大半は新卒入社1年目であり、何らかの理由で退職を検討している方ではないでしょうか?
今回の特集では「なぜ新卒が1年目で退職するのか」という焦点から「新卒入社1年目で退職すると転職でどんな影響があるのか」といった情報まで解説致します。
また、新卒1年目の方が転職をする際は社会的には不利に思われがちですが、実際は転職活動の仕方次第で有利になります。その知識を知っておきたい方は下記記事を必ずお読みください。
この記事の目次
新入社員の入社後1年での退職率12%
新卒入社後の1年目で退職する方は実はかなりの数の方がいます。世間的には「石の上にも3年」という言葉がある通り、どんなに嫌な環境であっても3年間は頑張る!という方が多いように思えますが、調査データをみると全体の1割が1年目に退職していることがわかります。
上記データが参考になるように大学卒業後に新卒入社した方が1年目で退職する確率は平成26年で12.2%の方がいます。さらに2年目での退職率は平成25年のデータで22.8%と2倍以上になっていることがわかります。
10人に1人は「新卒で入社後に何らかの理由で退職している」ことになります。大学のお友達が100人いたとしたら、1年目で10人は退職して違う人生を探していることになりますね。
新卒が1年目で退職する6つの理由
新卒の方がなぜ1年目で退職することになるのか、6つのポイントを調査してみました。
①人間関係
一つ目は「人間関係」で退職する方が多いようです。これは新卒に限らずですが、どの企業でも人間関係は複雑であり課題でもあります。「上司とうまくいかない」「社内恋愛でこじれた」「会話できる人がいない」など多くの問題があります。一概には言えませんが一つの要因でもあるようですね。
②同期との差が生じてしまう
これは競争社会では仕方ないことでもあります。新卒入社の場合では多くのケースで同期(同時期に入社する人)がいますよね。同じ研修を受けたり、同じミッションを与えられていきます。しかし1年もすると次第に結果やスキルに差が付き始めてしまうのです。入社当時は「一緒に頑張ろう」と話していた同期も「あいつ使えない」「あいつは落ちこぼれ」など出てきてしまいコミュニケーションもとれなくなってしまうのです。最終的には自分がいれるような状況ではないとネガティブになってしまい退職するケースがあるようです。
③家族からの反対
「モンスターペアレント」という言葉が流行ったことは覚えていますでしょうか。大学の入学式に親が同行したり、ひどいケースでは入社式に親が参加しようとする声まで聞いたことがあります。そんな親が自分の子供が入社する会社をインターネットや口コミで調べて、少しでも悪い情報があったら「退職して違う会社にしなさい」と強く圧力をかけることもあるそうです。これにより日々家族から退職を勧められた新卒の方は仕方なく退職するケースもあるそうです。
④給料が想定外に低い
これは個人の主観でもあると思いますが、仕事内容の割には給料が低いとギャップを感じてしまう新卒の方は多いようです。「大手だから給料が高い」や「ボーナスはすごい金額がもらえる」と思って入社してしまう新卒は未だに多いようで、退職の理由としてはかなり多いようです。
⑤学生生活の感覚が残っている
学生時代の生活感を直せないまま、新卒入社してしまい「早起き」に対応できない人や残業による「寝不足」によって体調を崩してしまう新卒が多いのです。
⑥パワハラ・セクハラ
これは社会的な問題でもありますね。上司によるパワハラやセクハラはどの企業でも存在します。大きな企業ほどそういったケースが多いように言われますね。実際は個人がどう感じるかですので「本人が不快に思ったら」その時点でパワハラやセクハラになってしまいます。新卒は22歳で上司は40歳であるケースも多いので生きた時代が違います。当然感じ方も違ってきますので、ギャップに新卒が退職する理由として挙がってしまうのでしょう。
新卒の退職って印象はどうなの?
それでは、実際に「新卒の1年目での退職」は印象が悪いのかどうか解説致します。
入社1年目での新卒の退職はマイナス
結論から言うと決して評価が良いことはありません。自分が思っている以上に世間は冷たいです。「社会から逃げた」「この人は根性がない」「入社してもまた一緒」と思われてしまいます。次の就職先を見つけるのは非常に難しくなることは覚悟するべきです。さらに言うと無意識に次の転職先の会社に求める理想は高まっていますので、企業がみつからず転職活動もうまくいかないで悩んでしまうことも覚悟してください。
新卒は将来性、転職は即戦力
新卒では就職活動でうまくいったのに、転職活動では全く自分を評価してくれない・・・。こんな悩みの方も多いはずです。それは企業のニーズがマッチしていないためです。
新卒には企業側は将来のための投資としてみてくれます。転職は即戦力を求めているため新卒1年目で退職した人なんてスキルも経験もないと判断されてしまい、なかなか採用されないのが現実です。
「新卒が退職」したその後の人生3つのポイント
それでは「新卒が退職」した後に迎える人生の3つのポイントをご紹介します。あくまで参考程度に思ってください。
①収入が減る
退職した後は、当然ですが収入源が断たれますよね。生活費やショッピングもできないためアルバイトをする人も多いと思います。バイトは時間も自分で調整できるため非常に楽な人生にできますが、フリーターと思われてしまうのが辛いところです。さらにどんなに時給がよくても月に20万円稼げれば良いレベルのため、生活水準も落ちていきます。
②フリーターになってからの転職は簡単ではない
以前、当サイトの特集記事でもフリーターについて記載させていただきましたが、決して簡単ではありません。特別な理由がない場合での新卒の退職は大きなハンデとなり苦労することは間違いないでしょう。
③親戚や友達からの冷たい目線
環境にもよりますが、今まで仲良くしていた人が自分から遠く離れていくこともあります。これは覚悟しておくべきです。とくに自分のまわりの環境をよくみてください。仕事へのモチベーションが高い人が多い場合、マイナスの印象となる退職と1年目で退職したというイメージは悪影響だと考えてしまう人もいるのです。
新卒1年目で退職を考えてしまった時の効果的な思考
新卒1年目で退職を考えてしまった方々へアドバイスです。人それぞれ考え方は違うと思いますし、捉え方も違うと思いますので参考になればと思います。
同期に相談すること
一人で抱え込まずに同期に相談しましょう。先輩に相談するのもいいですが、話す相手によっては冷たくされてしまう可能性があります。同期なら同じ時期にスタートして同じ志しを持っているので安心していいでしょう。
たくさんのビジネスマンの話を聞く
ビジネスの世界で活躍している人たちはそれぞれ自分の信念を持っています。たくさんの人に会って「どんな思いで仕事をしているのか」「どんな時に心が折れそうになるのか」「どうやって解決するのか」聞いてましょう。必ずあなたと同じ悩みを持った時期があります。参考にする程度でも自分の気持ちに置換して考えることでモチベーションを保てるようになります。
1年目で何をしたか実績を考える
たかが、1年です。新卒で入社した自分に何ができたのか考えてみましょう。退職を考えているときは恐らく自分が今まで何をやってきたのかわからない状況になっていると思います。改めて時間を作って1年間でやってきたことをまとめてみましょう。それが結果として、転職活動でも役に立ちますし、モチベーションを高める効果になる可能性があります。
まとめ
いかがでしょうか。この記事を読んでいる方は「新卒1年目で退職」を考えている方が多いと思います。なぜ新卒が退職を考えるのか、退職後にどのような人生が待っているのか少し強めな書き方をしましたが、事実です。この記事を読んでも転職を考えている方がいるのであれば、下記の転職エージェント記事を参考にしましょう。