第二新卒のあなたが転職するにあたって、避けて通れないのが採用面接です。
数年前の新卒の採用面接を思い出して緊張してしまうかもしれませんが、第二新卒の採用面接はそれとは大きく異なるもの。
あの時とはあなたの立場や経験が違うので、当然、新卒とは違う採用面接が行われます。第二新卒だからこそ気をつけたい4つのポイントを解説しましょう。
この記事の目次
新卒面接との違い1:訪問時の対応が違う!
新卒採用は企業側の採用活動に期間の制限があるため、短い期間にたくさんの候補者を面接します。そのため、企業側はスムーズに面接を進めるために待合室を用意したり、「面接会場はこちら」といった案内板を掲示するなど、応募者にさまざまな配慮をしています。
一方、第二新卒を含めた中途採用では採用予定人数も新卒採用ほどは多くなく、また募集期間の制限も特にないため、1日に面接が1件ということも珍しくありません。
もちろん待合室や案内板はありませんので、受付で「◯◯時から採用面接のお約束を頂いている〇〇と申します」と、名前と来社目的を自分からはっきりと伝えましょう。
当然ながら、遅刻は論外です。5分ほど早く到着できるように心がけましょう。
新卒面接との違い2:求められる服装が違う!
新卒面接ではダークスーツと白シャツを組み合わせた、いわゆる「リクルートスーツ」を着ていたと思いますが、これは避けたほうがいいでしょう。
なぜなら、面接官はあなたが社会でどのような経験を積んできたのかを服装からも判断するので、画一的なリクルートスーツは悪印象になる場合もあるからです。
とはいえ普段通りの服装で面接に臨むのもまた、必ずしも正解ではありません。面接という場にふさわしい服装が求められます。
基本の服装は以下のようなものです。
- 太めのストライプが入っていたり、極端に細身だったりするスーツは派手な印象を与えやすいため、避けるのが無難
- シャツは白か薄いブルーが基本。それ以上の濃い色や派手な色のシャツは避けるのが無難
- (男性の場合)ネクタイはなるべくオーソドックスなデザインのものを選び、色も派手すぎないものを
- (男性の場合)靴はプレーントゥで紐靴タイプの革靴が基本。極端に爪先が尖っているデザインや、目立つ金具が付いているものは避ける
- (女性の場合)短すぎるスカートは避け、座った時に裾が膝上5〜10センチまでに収まるものが基本
- (女性の場合)高すぎるヒールはやめておいたほうが無難
ただ、これらはあくまで基本です。スーツでの勤務が不要な企業では「私服で」と指定のある場合もあります。そういった場合でも、男女問わずジャケットは最低限の礼儀として着用しましょう。
新卒面接との違い3:面接官と自分の関係が違う!
新卒での面接は、一日に何十人も来ますし、基本的には「学生と社会人」という大きな隔たりのある関係です。
一方、第二新卒では1日に面接が1件ということも珍しくありませんし、お互いの関係も年齢差はあるものの「社会人同士」に変わっています。
つまり、新卒採用と違って「あなたのために時間をとって」採用面接をしている可能性が高く、同じビジネスパーソンその「時間」が持つ重みを理解できることが期待されていることを肝に銘じましょう。
また、話し方も新卒面接のときのように「丁寧であればいい」というものではありません。同じ社会人同士として最低限の礼儀はわきまえつつ、丁寧すぎて回りくどくならないように気をつけましょう。
あなたが一緒に仕事をしてもスムーズなコミュニケーションがとれる相手であることをアピールするチャンスです。
ただし、あなたの会社でしか通じない符丁や専門用語が出ないように気をつけることも忘れないよう、注意してください。
新卒面接との違い4:自己PRが違う!
新卒面接では学生時代に打ち込んだサークル活動やアルバイト、自己分析から導いた自分の長所などを自己PRとして話したと思います。
が、第二新卒は社会人経験者ですので、より具体的な自己PRが求められます。
たとえば面接で、「これまでどのような仕事を経験してきましたか」と問われた場合、仕事の内容や成果を具体的に聞かれていると考えるべきです。あくまでも話の中心は客観的な事実や、数値化して示すことのできる成果に重きが置かれるように注意しましょう。
仕事をする上で心がけていることや、どのように働いていくことが理想かといった話がNGというわけではありませんが、「〜したいと思っています」「〜べきだと考えています」といった抽象的な話し方は、学生が就職活動で話す志望動機とあまり変わらない印象を与えてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?既に社会人経験を送っているために、逆に見落としがちな点もあったのではないでしょうか?
面接では、採用後に外部に出しても恥ずかしくない人材であることを見極められていると考えて、気を引き締めて取り組んでいきましょう。