日本生産性本部が2018年度の新入社員に向けて行ったアンケートによると、「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場を望む」という項目が75.9%で過去最高となり、団塊の世代との「働き方」に対する意識の違いは年々大きくなっていることがわかります。
<参考:日本生産性本部 新入社員 春の意識調査>
企業側もその変化を受け、さまざまなユニークな制度で仕事もプライベートも充実する仕組みを導入し始めました。面白い制度のあるベンチャー企業をご紹介します!
この記事の目次
岐阜県の「元祖ホワイト企業」未来工業株式会社
岐阜県に本社を置く工場資材などのメーカー、未来工業株式会社は創業以来赤字なしの経営で、「日本一社員が幸せな会社」と言われる有名なホワイト企業です。
年間休日140日、勤務時間は7時間15分、残業なし、定年は70歳など働きやすい勤務体制を整えているだけでなく、なんと時間の無駄だとして「ホウ・レン・ソウ」も禁止なんだとか。
そんな未来工業株式会社で注目したいのが【改善提案制度】。
どんなアイデアでも1件につき500円支給され、採用されると、最大で現金3万円がもらえます。
社員が自然と社内の改善を考える風土ができて、どんどん働きやすい会社になっていくわけですね。
数々のユニークな制度で楽しんで働ける 株式会社カヤック
神奈川県に本社を置くウェブ制作会社です。
「僕らの甲子園」、「冒険クイズキングダム」など多くのスマホゲームをリリースする他、自社サービスも多数持っています。また、クオリティの高いウェブサイトの制作に定評があり、業界内でも評価の高い会社です。
「面白法人カヤック」と名乗るとおり、ユニークな社内制度でも有名。とくに注目されているのが【サイコロ給制度】です。
「給与×(サイコロの出た目)%」がアップするシステムで、例えば、給与30万円の場合、「6」が出れば1.8万円、1だと3千円がプラスされます。
人が人を評価する、ということ自体が「そもそもいい加減なもの」として、給与に遊び心を加える制度だそうです。
株式会社カヤックのサイコロ給について
https://www.kayac.com/vision/dice
集中して働くには休養が欠かせない! おひるねスペースを持つGMOインターネット株式会社
東京に本社を置く、インターネットインフラ事業を中心としたIT企業です。最近は2018年2月分の給与の一部をビットコインで受け取れることを発表したことでも話題を集めましたが、ユニークな社内制度があることでも知られています。
それはおひるねスペースの【GMO Siesta】。昼食後はどうしても眠くなるものですが、午後からの仕事に向けて頭をすっきりさせてほしいと始めた制度だそうです。
また、【GMO Yours】ではモーニング、ビュッフェ、カフェ、バーと内容を変えながら24時間営業、しかも全て無料だそうです!多くの社員がいるGMOだからこそ、積極的にコミュニケーションをとってもらいたいと始めたのだとか。
その他にも、無料の社内託児所【GMO Bears】や、無料のマッサージサービス【GMO Bali Relax】など社員が働きやすくなる制度がたくさんあります。
GMOインターネットの福利厚生
https://recruit.gmo.jp/welfare/
会社の特色を活かした福利厚生で人気! クックパッド株式会社
東京に本社を置くクックパッド株式会社は、月間5,500万人が利用する日本最大の料理レシピコミュニティサービスを運営しています。そんなクックパッド株式会社が持っているユニークな制度は、もちろん料理に関するもの。
特に注目されるのが【まかない制度】です。
レシピの検証や撮影のため社内に設けられたキッチンと、会社が用意した食材を使って自由に料理を作り、食べることができるこの制度は新入社員への教育も兼ねているのだとか。自分たちの作っているサービスに強く根ざした福利厚生があると、会社に対する愛着も増しそうですよね。
他にも、結婚をすると会社から「料理が楽しくなる品物」がプレゼントされる【結婚贈答品制度】、社員の健康増進を目的として自転車通勤の社員に毎月1万円を支給する【自転車通勤制度】などもあるそうです。
クックパッド株式会社の福利厚生
https://info.cookpad.com/careers/work/benefits
ZOZOTOWNの大躍進で注目度大! 株式会社スタートトゥデイ
株式会社スタートトゥデイは千葉県に本社を置き、アパレルオンラインショッピングサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営する会社。プロ野球チームの千葉ロッテマリーンズの本拠地は同社が命名権を持ち「ZOZOマリンスタジアム」の名称が付いています。
いま大躍進しているZOZOTOWNを持つスタートトゥデイは、社内制度も充実。特に注目したいのが【ろくじろう】という制度です。
これは、8時間労働は集中力の面で非効率じゃないか?という疑問からスタートした制度で、6時間で業務を終えて帰ってもいいというもの。効率的に働く方法を自分で考えなくてはいけないので、成長にも繋がりそうですね。
その他にも、家族だけでなくペットや婚約者、同居人など従業員が「家族」だと思う人のために2時間までの時短勤務ができる【家族時短】や、自己成長のために勉強する姿勢をサポートする【自学手当】、低金利で従業員に資格取得や結婚の資金などを貸し出す【従業員貸付制度】などとても充実しています。
株式会社スタートトゥデイの福利厚生
https://www.starttoday.jp/recruit/welfare/
まとめ
社内制度で働きやすい環境を提供して、社員のやる気やモチベーションをアップさせることは、企業の成長にもつながります。
転職を考えているならば、企業ブランドだけではなく、社員を大切にして、充実した福利厚生で安心して働ける会社も考えてみましょう。
心の充足を感じるワークライフバランスで、気持ち良く働ける環境を目指すことで、より良い人生が待っていると言えるでしょう。