求人情報の見方や求人検索方法にはコツがあります。これを知ることで、転職でも差が差がつくかもしれません。
まずこの記事を参考にして、自分の希望に合いそうな企業を効率よくピックアップする方法をマスターしてください。
そして、気になった求人情報の取捨選択時に、必ずチェックすべきポイントを合わせてご紹介していきます。
この記事の目次
上手に希望の職種や企業の求人を検索するコツ
転職サイトを使いこなせるかどうかの分かれ目が「求人検索」の使い方です。
希望する職種や企業、給与や休日といった詳しい条件を指定して検索できるので、うまく検索すれば短時間で希望に近い求人をピックアップできます。転職サイトの掲載数は膨大なため、上手く検索できなければ、何百、何千という求人を1つ1つ探さなくてはなりません。
まず、転職サイトの「求人検索」などのタブやボタンをクリックし、検索条件の設定画面へ進みます。
業種や職種の希望がはっきりしている人は、業種・職種を指定したり、フリーワード検索を使用します。
フリーワード検索の使い方としては、たとえばエンジニアが、「特定の開発言語を使って仕事をしたい」といった場合や、自身のスキルや経験に明確なキーワードがある場合などは、直接フリーワード検索で探してみましょう。
求人検索で注意したいのが、条件をたくさん追加しすぎると、希望に近いはずの求人も検索から漏れる可能性がある点です。
特に年収については、「〇百万円~〇百万」といった範囲を選ぶことになりますが、登録企業が年収モデルを公表していない場合、年収を指定すると検索結果に出ないケースがあります。
そのサイトに慣れるまでは、徐々に検索条件を増やす方向で設定し、自分が特に重視したいものから順に増やすようにしてください。
時間がない・忙しい人が活用したい求人サイトの通知機能
多くの転職サイトでは、希望条件を登録しておくと条件に合った求人をメールで配信してくれるサービスを提供しています。サイトごとに「月・木更新」「水・金更新」といったように、更新曜日が決まっていることもあり、更新日前に何度検索しても毎回同じような求人ばかりがでてきます。
いずれにせよ、毎日のように転職サイトを必ずチェックするのは時間の無駄です。そこで、希望条件をあらかじめ登録し、メールが届いたときに希望に合った求人があるか確認すれば、見過ごしや確認し忘れを防げます。
また、転職サイトに職務経歴などを登録しておくと、サイトを開くたびに希望条件を入力しなくても、前回の検索条件を記憶してくれるといった機能があります。
スマホなどで求人をチェックする際も、ログインページをブックマークしておけば、前回の検索条件を呼び出してわずか数秒間で求人を絞り込めます。転職サイトに最初に登録するとき、氏名や住所といった個人情報を入力する必要がありますから、少々面倒に感じるかもしれませんが、一度登録してしまえば求人検索にかかる時間を大幅に短縮可能です。
転職サイトのスカウト機能を使い倒すコツ
転職サイトによっては、求人を掲載している企業側から条件に合った登録者へメッセージを送る機能を用意している場合があります。
登録した経歴のうち、氏名や連絡先といった個人情報は伏せた状態で、あなたのスキルや経験職種を見て「この人なら活躍できそうだ」と思った人に、企業からスカウトメッセージが届くという仕組みです。
スカウト機能は、うまく使えばとても便利なのですが注意すべき点もあります。スカウトには2パターンあり、ダイレクトメールのようにたくさんの登録者へ一斉送信されるもの(メッセージDM、オープンオファーなどと呼ばれます)と、本当にあなたに興味を持った企業から届くスカウト(スカウトメール、プライベートオファーなどと呼ばれます)の2通りある点です。
登録してみたところ「求人DMは大量に届くが肝心なスカウトが届かない」といったこともあります。もちろん、求人DMの中にも魅力的な求人が紛れている可能性がありますが、こうした一斉送信されるメッセージを受け取りたくない場合は、DMを受け取らないという項目にチェックを入れておきます。
また、希望に近い企業からスカウトしてもらうには、職務経歴を充実させることが最も近道です。これまで経験してきた仕事の内容や実績を具体的に記載しましょう。書き方は、文章で書くよりも箇条書きや項目別の書き方をしたほうが、読みやすく目にとまりやすい職務経歴になります。
求人内容で必ずチェックが必要な「企業メッセージ・求人メッセージ」
求人情報のチェックというと、どうしても給与や休日、福利厚生などに目が行きがちです。しかし、企業の特徴や考え方を知る上で非常に有益な項目があるのをご存知でしょうか?それは、企業メッセージや求人メッセージといったところです。
勤務時間や給与といった項目は、ある程度フォーマットが決められていますが、求人の前後に掲載されるメッセージは企業側がある程度自由に書けるスペースです。つまり、各企業のカラーや特徴が出やすい部分なのです。
求人メッセージで人材育成を強調している企業は、実際に入社してからも研修や育成に関する制度が充実しているケースが多くなります。反対に、未経験から誰でも挑戦できると強調している企業の中には、大量に採用する代わりに退職者の数も多いといったケースがあります。
こうした企業ごとの特徴は、ある程度の数の求人を見ていくうちに見分けられるようになっていきますので、少しでも興味のある求人はチェックし、各種条件だけでなく、企業メッセージについてもよく目を通すようにしてください。
このように、転職サイトの求人情報は、確認する項目を決めておくことで、効率よく求人チェックを進められるようになります。
気になる会社の創業年や企業情報にはしっかり目を通す
転職サイトの求人の中には、目立たないけれども実は重要な情報を含んでいる項目があります。それは、「企業情報」の欄です。
企業情報には、会社の創立年や従業員数、業務内容といった、一見すると無味乾燥なことが書かれています。ところが、こうした情報が会社の知られざる一面を発見するのにとても役立つのです。
たとえば、あまり有名ではないが実は大企業という会社はたくさん存在します。偶然見かけた企業に少し興味を持ったものの、聞いたことのない企業名だったりすると、そのままページを閉じてしまうことがあるかもしれません。
そんなときも、企業情報に書かれている従業員数だけは必ずチェックしましょう。実は社員を数千名、あるいは数万名も抱える巨大な企業グループの求人情報というケースもあります。
このように、業界ではとても有名でも、一般的にあまり知られていない会社の求人もありますので、自分が持っている情報や知識の範囲だけで判断ぜず、必ず企業情報を参考にするようにすることで取りこぼしが少なくなります。
また、企業の創業年や創立年も、会社の歴史を知る上で参考になります。やはり古くから営業している老舗企業と、創立10年に満たない新興企業とでは風土や文化が大きく異なります。
歴史のある企業と新しい企業、どちらが自分に合っているのかが分かると、企業検索をする際に参考になる指標が1つ増え、より希望に合った企業を見つけやすくなるのです。
まとめ
転職サイトの上手な活用方法が理解できたでしょうか?
まずは検索条件を上手く設定し、通知機能を活用する事が重要です。
そしてピックアップした企業の、企業メッセージや企業情報から企業風土などを確実に読み取り、本当に自分にあった志望先を見つけていきましょう。