職場の人間関係に悩んでいる…よくある悩み4選と解決のヒント

仲間はずれにされる女性 転職の知識

職場人間関係が悪くて転職を考えている方は多いのではないでしょうか。

学校やサークルなどと同じく、職場もさまざまな人が集まる場所なので考え方の違いや性格の違いなどで人間関係に苦労しやすい環境です。

しかし、簡単に辞めてもいいものか考えてしまいますよね。この記事では、解決のヒントに加えて、転職を決断したらどう行動すべきかまで指南しています。

あなたの悩みを解決する一助になれば幸いです。

毎年、10%近くの人が「職場の人間関係」を理由に転職している

平成28年退職理由

上図は、厚生労働省が発表した「平成28年雇用動向調査結果の概要」から引用しました。

赤くハイライトしている箇所を見ていただくとわかりますが、転職した方のうち男性で7.2%、女性で12.1%(平均で9.65%)が「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由で転職しています。
他の転職理由と比較しても大きな割合を占めていると言えるでしょう。

やはり、多くの方が職場の人間関係に悩んでいるのです。あなただけではありません。

次の章からは、よくある「職場の人間関係の悩みと解決のヒント」をお伝えしていきます。

よくある職場の人間関係の悩み4選と解決のヒント

職場での人間関係に悩んだら、まずは周りの友人や同僚、親などに相談することが多いでしょう。それも一つの解決策です。

ですが、あまり近い人に相談すると逆に悩みのタネが増えてしまったり、遠い人に相談すると具体的な解決につながらないことが多いでしょう。

ここでは、あなた自身でとれる対策をお教えします。

「グループ化・派閥化」で人間関係に悩んだときは?

会議で発言する役職者を見つめる若手社員

古株の一般社員だったり、役職者だったりと様々ですが「発言力の強い社員」とその人を取り巻く人々でグループ化・派閥化してしまうことがあります。

会社は社員同士がチームとなって仕事をする場なので一見良いことのようですが、グループ同士・派閥同士で争いに発展すると会社全体のチームワークを壊してしまいかねません。

あなたがとるべき対策は「どのグループ・派閥にも属さない」ということです。あなた一人の力でグループ・派閥をなくすことは困難ですが、どこにも属さないことで嫌な人間関係から離れることはできます。

「身近な上司や同僚と反りが合わない」ことが原因で人間関係に悩んだときは?

何かを指摘する上司と部下

仕事を進める上で関わらないわけにはいかない上司や同僚。ですが、必ずしも人間的に好きになれるとは限りません。

かと言って、露骨に嫌な態度をとったり、逆に無理して好きなふりをしても状況は改善しないでしょう。

上司や同僚と反りが合わないとき、あなたがとれる対策は「傾聴の態度をとる」ことです。

どんなに反りの合わない人にも、その人なりの考えがあって行動しています。好きになることはできなくても理解することができれば、何か嫌なことがあっても「あの人はこういう人だから」と納得することができるかもしれません。

「無関心・希薄な人間関係」に悩んだときは?

パソコンに向かう一人のビジネスマン

ここまで見てきた悩みは「人間同士のコミュニケーションがいい方向に向いていない」という点が共通していますが、逆に「コミュニケーションがほとんどない」という悩みもあるはずです。

あまりに激務だったり、企業文化として私語や雑談を厳しく制限しているなどさまざまな理由がありますが、コミュニケーションが取れないことには解決のしようもありませんよね。

そんなときにあなたがとるべき対策は「積極的にコミュニケーションをとってみる」以外にないでしょう。

業務中の私語や雑談ができないのであれば、ランチや仕事終わりの会食などに誘ってみるのはどうでしょうか。あなたが中心となってコミュニケーションが復活するように働きかける必要がありそうです。

「パワハラ・セクハラ・アルハラ」などハラスメントで人間関係に悩んだら?

上司に頭を下げる部下

これは、ここまでみてきたものの中でもっとも深刻です。

ハラスメントで嫌な思いをしていても「せっかく就職したのだから」と我慢していませんか?

いま、ハラスメントは大きな社会問題になっているので、会社や社会はハラスメントを受けているあなたの味方になってくれます。

社内に「ハラスメント通報窓口」があるのであれば利用してみてもいいでしょうし、ハラスメントをしてくる人物の上司にあたる方に直接相談してもいいと思います。

また、地方自治体の労働局に相談してみるのも一つの手です。厚生労働省が各都道府県の労働局で開設している「ハラスメント対応特別相談窓口一覧」を案内しています。

あなたの不利益にならないように対応してくれますし、場合によっては会社に是正指導もしてくれます。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、会社や上司に相談しても解決しない、または解決するとは思えない場合には利用するべきです。

「やっぱり転職しよう」と思ったら

女性エージェントに仕事の相談をする男性
ここまで読んで「やっぱりちょっと無理そうだな」とか「これなら転職したほうがいいな」と感じた場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。

記事の冒頭でも見たように、実際、多くの方が職場の人間関係を理由に転職しているので、後ろめたさを感じることではありません。

転職エージェントを利用するメリットは以下のようなものです。

  • 転職のプロだから多くの企業の人事担当とつながっている。
  • 今までの職場の人間関係について相談することができる。
  • アドバイスがもらえる可能性がある。
  • ポジティブな転職理由や推薦を考えてくれる。
  • 年収や働き方の交渉をしてくれる。

人間関係で退職した場合、面接などで「前職の退職理由」を尋ねられると困ってしまうことがありますが、その対策も一緒にしてくれるのはとても心強いですね。

まとめ

今回は職場の人間関係が悪く、転職を考えている人に向けて執筆しました。

まずは一度、自分の職場の環境を冷静に見直してみましょう。そして、自己分析で自分自身についても考えてみましょう。一体、どこでどんなミスマッチが起きているのか見えてくるかもしれません。

もし、自分が解決できる糸口をみつけることができれば自分にとっても成長ですし、会社への大きな貢献にもなるでしょう。