鷲津メッキ工業所は、長年にわたり自動車業界に貢献してきたことで評判の老舗企業です。
最新のメッキラインを導入し、製造事業を展開する一方で、メッキ技術の進化にも積極的に取り組んでいます。また、浜名湖の環境保全にも力を入れており、地域に根ざした事業展開を行っているのも特長です。
この記事の目次
鷲津メッキ工業所とは
鷲津メッキ工業所は、1961年に創業した自動車部品のメッキ加工を専門とする企業です。
約60年にわたり、自動車業界の発展に貢献してきました。メッキ技術は古代文明の時代から存在し、日本でも奈良の大仏に金メッキが施されているように、長い歴史を有しています。
当初、鷲津メッキ工業所は東海道線鷲津駅近くで操業していましたが、周辺の住宅増加や事業拡大に伴い、環境対応と自動化を進めるため、緑豊かな丘の上に新工場を建設して移転しました。新工場では、浜名湖の環境保全に配慮し、厳重な廃棄物管理と高度な排水処理設備を導入しています。
製造事業の特長
鷲津メッキ工業所の製造事業の特長は、4名の1級メッキ技能士が高品質・高信頼性の製造を支えていることです。メッキ技能士とは、金属やプラスチックの表面に金属薄膜を被覆する作業に必要な国家資格です。厚生労働省認定の技能検定試験で、学科・実技試験の合格と実務経験が求められます。
同社は、メッキ技術の発展に貢献するため、技術開発と人材育成も重視しています。具体的には、メッキ技術だけでなく、製造技術・設備技術・情報インフラなど、多角的な視点から技術を集約し、継続的な進化を遂げています。
さらに、鷲津メッキ工業所は環境保護にも力を入れているのも特長です。浜名湖の美しい自然環境を守るため、高度な排水処理設備を導入し、環境負荷の少ない事業展開を心がけています。これにより、製造業と自然環境保護の両立を実現しているのです。
鷲津メッキ工業所の従業員の口コミ評判
自動車産業の一部になれることを誇りに思える
私の仕事は自動車部品にメッキ処理を施すことです。さまざまな形状の製品を傷つけないように一つ一つ治具にかけ、自動装置でメッキを行います。また、メッキ処理の前後には製品の素材やメッキの不良がないかをチェックし、良品だけを出荷します。
最初は新しいことばかりで不安もありましたが、経験を積むことで作業や検査のスキルが向上し、今ではスムーズに仕事が進められるようになりました。メッキ処理を終えた製品が光沢を持ち、世界中の自動車の一部として使われることを考えると、とても誇らしい気持ちになります。
入社当初は何もわからず不安な状況からスタートしたものの、先輩たちの丁寧な指導により、次第にスキルを習得し、自信を持って仕事に取り組めるようになった過程は非常に印象的です。
自動車部品のメッキ処理という専門性の高い業務において、品質管理や製品の取り扱いに対する細やかな配慮が求められることもわかりました。特に、製品が傷つかないように一つ一つ治具にかける作業や、メッキ処理の前後に不良品をチェックする工程など、品質を第一に考える姿勢が感じられます。
また、自分が担当した部品が世界中の自動車に使われていることに誇りを持っているという点は、仕事に対するモチベーションや達成感の大きさを物語っています。
自分から率先して挑戦できる環境
これからは、資格取得を目指しながら、新しいことにも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
特に、先輩たちの指導が「丁寧」と表現されている点から、個別のフォローアップや実践的なアドバイスが充実していることが想像できます。このような環境で働くことは、新入社員にとって安心感を与え、自信を持って業務に取り組むことができる要因となっているのでしょう。
さらに、今後の目標として資格取得や新しいチャレンジに意欲を見せている点は、前向きな姿勢が感じられ、個人の成長意欲を尊重し、応援している企業文化が伺えます。
上司から丁寧な指導を受けられる
これらの製品が顧客の自動車部品として使用されることや、他にも多くの種類のメッキが身近なものに利用されていることを考えると、メッキ加工技術の奥深さを感じます。
また、完成品の検査を通じて品質管理の重要性を理解し、その製品が自動車部品として使用されていることに誇りを感じている点も印象的です。
メッキ加工技術がいかに多岐にわたり、日常生活においても広く応用されているかを認識することで、仕事に対するモチベーションや責任感が高まる様子がわかります。
鷲津メッキ工業所の従業員の口コミ評判まとめ
多くの従業員が、未経験からスタートしても、先輩や上司の丁寧な指導で自信を持って業務に取り組めるようになったと話しています。また、治具掛けや機械操作など、多様な作業を通じてスキルが向上し、資格取得や新しいチャレンジへの意欲も高まっているといえるでしょう。
さらに、自動車部品などの製品が世界中で使用されることに誇りを感じており、メッキ加工技術の奥深さを実感しています。職場の環境保全への取り組みも評価されており、全体として成長と誇りを感じられる職場環境が整っていると判断できるのではないでしょうか。
鷲津メッキ工業所の労働実態は?
ここでは、鷲津メッキ工業所の労働実態がわかる口コミを紹介します。
土曜出勤について
月に1回、土曜日、出勤があります。ほとんどの社員は、そこで有給消化をし休みにしてます。忙しくない場合は、その土曜日は、掃除、設備メンテに引当してます。
(引用元:https://en-hyouban.com/company/10200035978/kuchikomi/8115191/)
残業時間について
ライン単位で異なるが、負荷大のラインは交代勤務でバランス調整している。
(引用元:https://en-hyouban.com/company/10200035978/kuchikomi/10319819/)
残業時間についての配慮がされているため、土曜出勤の項目と同様大きなネックにならないでしょう。
女性社員の働きやすさについて
検査、生産管理、部門は女性中心の会社
(引用元:https://en-hyouban.com/company/10200035978/kuchikomi/8115193/)
鷲津メッキ工業所の主な仕事内容
ここでは、鷲津メッキ工業所で募集をかけている仕事内容について解説します。
自動車部品に関する生産事務
自動車部品のメッキ処理を専門とする生産管理業務です。この業務は、顧客からの最新の生産状況をもとに、製品の全体計画から生産進行、最終的な出荷までを一貫して管理します。
具体的には、注文管理から部品の調達、製造工程の計画立案、そして実際の作業進捗の監視までが含まれます。また、業務遂行にはExcelやWordの使用が必要となることも覚えておきましょう。
自動メッキラインでの電気メッキ業務
自動車部品に電気メッキを施すために自動メッキラインを使用する業務です。主な作業内容としては、メッキラインの操作と定期的な点検、部品をメッキ治具に取り付けるまたは取り外す作業、そしてメッキが施された完成品の外観検査が含まれます。
すべての作業を通じた丁寧な指導のもと、将来的にはリーダーとしての業務を担う能力を身につけることを目指せる役割です。
水素脆性防止のメッキ処理法で特許を取得
鷲津メッキ工業所は、水素脆性防止のメッキ処理法に関する特許を取得しているのも特徴です。具体的には、PR電解(正逆交流電解)を前処理に使用し、メッキ中に発生する水素が鋼材を脆くするのを防ぎます。
この処理法で水素脆性率が低下し、特に温度を50〜60°Cに保ち、PR電解の切り替え時間を1分以内にすることで、水素脆性が発生しなくなるという実験データもありました。水素脆性防止のメッキ処理法に関する技術により、メッキの密着性が向上し、鉄鋼素材の脆化を防ぐことができます。
特許取得を通じ、鷲津メッキ工業所は市場での信頼性を高めていると考えられるでしょう。
まとめ
鷲津メッキ工業所では、4名の1級メッキ技能士による高品質な製造事業を行っています。浜名湖の環境保全にも力を入れており、地域住民からの信頼も得ている企業です。
従業員からの評判も高く、丁寧な指導のもとで裁量権を与えられる環境であり、高いモチベーションを維持できる企業であることが、口コミからわかります。
鷲津メッキ工業所は特許取得済みという強みを活かし、今後も良質な製品を生み出していくことでしょう。
メイン事業であるメッキラインに関する業務や生産事務など、現段階で募集しているポジションに興味がある方は、一度アプローチをしてみてはいかがでしょうか。
会社概要
会社名 | 有限会社鷲津メッキ工業所 |
所在地 | 静岡県湖西市新居町内山1214-2 |
創業 | 1961年12月 |
資本金 | 500万円 |
従業員 | 正規社員 49名、非正規社員 約32名 |
事業内容 | 自動車金属部品の各種メッキ処理 |
製品 | 亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケルメッキ、無電解ニッケルメッキ、亜鉛鉄合金メッキ、 亜鉛ニッケル合金メッキなどのメッキ品 |
設備 | 静止亜鉛ライン、バレル亜鉛ライン、無電解ニッケルライン、バレルニッケルライン、バレルスズライン 複合ライン、静止亜鉛ニッケル(高Ni)ライン、クロム酸・黒染めライン、静止Snライン(新設) |
また、従業員の意見から、労働実態や働きやすさ、福利厚生の充実ぶりなどを詳しく調査しました。
自動車業界や製造業でのキャリアを考える方や、鷲津メッキ工業所での働き方に興味がある方は、ぜひご一読ください。