第二新卒が未経験から正社員に転職成功する人気職種について解説していきます。
いま、転職をお考えのあなた。会社を辞めて新天地で働きたいという動機や理由はどうであれ、未経験の業界や職種に転職するならできるだけ若いうちに転職することをおすすめします。
未経験ということであれば、採用する側にとっても、採用される側にとっても、28歳までという第二新卒の枠内が好ましいものです。正社員として未経験の環境に慣れ、未経験のことを覚えて仕事を始めるのであれば、順応性がある若いうちがいいに決まっています。
未体験の分野に果敢にチャレンジしたいと上昇志向と好奇心がいっぱいの意識高い系のタイプであれば、また前職のキャリアが多彩でフレキシブルな能力が高くアピール力も持ち合わせているタイプは、30歳を過ぎてもキャリアチェンジに成功している事例はあります。
しかし、社会人としての経験が比較的短い第二新卒者が、20代のうちに次のキャリアを目指そうとするときに、知っておきたいニーズとウォンツがあります。それが、人材の需要と供給です。その需要と供給のバランスで、あなたの未来が変わるといっても過言ではないのです。
この記事の目次
なぜ企業は未経験者でも第二新卒者を採用したがるのか?
第二新卒で未経験…転職のハンデは?
第二新卒の定義とは、一般的に大学を卒業後に、一度企業に「正規雇用者(正社員)」として就職をしたけど数年の以内に離職し、転職活動をする若手求職者を指します。主に20代前半から28歳までの若手求職者のことを第二新卒と言われています。
内閣府の定義によると「派遣社員」や「契約社員」は、「非正規雇用者」になるので、これらは厳密にいうと第二新卒には当てはまりません。
つまり、第二新卒者は、正社員として一度は就職しているので「社会人としての基本的なマナー」や「多少の職務経験」や「未経験であっても即戦力の可能性」の持ち主として、採用企業側も期待しているものです。実際に企業側が第二新卒を積極的に採用している様子を下記データが示しています。
第二新卒者を約7割以上の企業が積極的に採用している結果が読み取れます。さらに、このデータから「入社意欲の高さ」「一緒に働ける人材なのか」という点を非常に重要視され、「未経験者でも第二新卒者を企業が求めている」ということが伺えます。
転職活動をするときは、この強い需要に対して、自信を持って明確なビジョンと意欲をアピールすると良いでしょう。
第二新卒で未経験…おすすめの職種とは?
第二新卒の転職で、いま、特に需要の高い職種をご紹介します。
それは、「営業職」と「コンサルタント職」で、いずれも採用企業側も積極的に幅広い人材の獲得をめざしています。また、職種としての将来性も十分にあるため活躍できるフィールドも大きい職種です。
営業職
営業の仕事が未経験者の場合でも、ビジネスマナーがしっかり身についていることや、一定の社会人常識が身についていることはもちろん、転職活動で前職の実績をしっかりとPRすれば、採用担当者も企業も入社後に営業職としての教育の仕方など具体的にイメージがしやすくなるので選考を通過しやすいでしょう。むしろ、営業の仕事の未経験者を歓迎している企業もあります。
さらに、第二新卒は、採用企業側にとって前職の仕事のやり方に縛られないところがメリットとされています。社会人としての知識があるだけでなく、在籍年数が短く仕事のスタイルに変な癖がついていないことで、教育しやすさが評価されます。
また、前職が同業界であった場合は、経験から得た業界の知識があることをPRすると好印象をもたれる可能性があります。採用企業としては第二新卒や中途の採用は他の会社からノウハウを手に入れるチャンスでもあるからです。
コンサルタント職
コンサルタントのクライアントは民間企業から官公庁と幅は広く、コンサルの仕事は多岐に渡ります。大手コンサルタント企業は、ほぼオールマイティに対応していて、幅広いジャンルのクライアントからどんな相談でも受けています。
一方で、中小規模のコンサルタント企業はITや医療、農業などそれぞれ専門分野に特化したコンサルティングを行うので、転職先としては特定の領域でキャリアを深めたい方におすすめの職場です。
未経験の第二新卒者は、いきなり大手のコンサルタント会社に入社するとわからないことが多すぎて退職してしまうケースもありますが、中小のコンサルタント企業なら未経験でも確実に自信をつけることができるでしょう。
第二新卒で正社員として転職する場合は、前職の業界に特化したコンサルタント企業を探すと効率がいいでしょう。
第二新卒で未経験…企業側の採用傾向
最近、第二新卒に対する企業の見方はポジティブな方向に変わっています。どんな会社でもその存続と組織の強化を図るためには、人材の確保が必要です。
また、事業を新しく展開しようとするときや既存の事業をさらに強化しようとするときにも優秀な人材は要になるだからです。人材不足に陥ると、会社存続が危ぶまれることもあるため多くの企業は一年を通じて、新卒採用や中途採用を行っています。
また、企業が即戦力として第二新卒を積極的に採用に乗り出した要因には「採用コスト」があります。転職エージェントを介する場合や就職情報誌等に広告を出す場合など、採用コストを多くかければ専門的な知識を持った人材を採用できる可能性が高まります。しかし、採用コストを抑えて意欲と勢いのある人材を採用する方が効率的だと判断している企業が多くなってきました。
いま、第二新卒にとって転職活動は大きなチャンスなのです。
第二新卒で未経験…キャリアチェンジは28歳まで?
第二新卒の転職は28歳までにしなければならないという決まりはありません。しかし一般的に第二新卒の扱いは28歳までという暗黙の了解があるようです。社会からは、30歳を過ぎての転職活動は、よほどの理由がない限り明確な目標がないまま漠然と職探しをしていると見られてしまう傾向もあります。
また、28歳という年齢は、転職希望者にとって大きな人生の分岐点に差し掛かる時期でもあります。家庭を持つ年齢であること、心身的に勢いがある年齢であること、ある程度の社会人知識がついている年齢であることが挙げられます。
30歳になると既婚率も平均的に上がり、将来的に安定を求めて大きなチャレンジを控える人も多くみられます。
キャリアチェンジを行うのであれば、28歳までにやっちゃいましょう。
企業は未経験者でも第二新卒者のどこに魅力を感じているのか?
まだ何色にも染まっていない
長い間、企業に勤めているとその企業の社風が体に染みついてくるものです。しかし、まだ社歴が浅い状態で退職した第二新卒者は、前職の癖や考えが染みついていないと評価されます。つまり、中途社員よりも第二新卒者が社風に染めやすいため積極的に採用したいという考えがあります。
即戦力になってくれそう
第二新卒と言っても一度は正社員として企業に所属したことがあるので、最低限のビジネスマナーや礼儀は身につけているはず。企業側からすると、すぐに会社の営業や研修に入れるため基礎を省くことができます。そのため第二新卒の転職は即戦力とみられるケースが多いようです。
第二新卒は採用コストが安い
第二新卒は企業にとって新卒と比較して採用コストが安く済みます。新卒に比べて他社との引き合いも少なく、採用広告費も格段に安いのが、その理由です。ただ、自社サイトやハローワークのみで求人をしているような企業は、おすすめできません。
需要と供給のマッチング
第二新卒者の「次の企業に早く就職したい」というニーズに、企業側は「即戦力となる若い力が欲しい」というウォンツのマッチングに期待しています。企業側は、締め切り時間を考えず、いい人材を焦らずじっくりと探せるメリットもあり、第二新卒者が次々と面接に来るため効率的だからです。
入社意欲の高さを高く評価
第二新卒の転職者は「次の仕事で活躍したい」という気持ちの持ち主ばかりです。「次は失敗しないぞ」「次はもっと稼ぐぞ」というタイプが多いため企業側も入社意欲の高い人を採用することで即戦力となってもらえる期待が高まっています。
若さとフレッシュさを持っている
第二新卒は、40歳の中途の転職とは全く異なります。企業もそのエネルギーに大きな期待を持っています。採用するからには全力で応援するという気持ちがあります。中小企業であれば、「社内の新原動力」になってくれる新しい人材のデビューを熱望しています。
「やりがい」「責任」「チャンス」を与えたい
これから活躍する社員として採用されるので、企業によっては多くの役割や資格を取るチャンスを与えてくれます。
それが将来的には自分のスキルとして役に立つはずです。第二新卒の転職は成功すると、多くの「やりがい」「責任」「チャンス」「期待」を与えられます。将来的に自分の財産となる経験やチャンスが若いうちにもらえる機会が多いようです。
企業からの信頼度が高い
第二新卒の人は具体的な目標とやる気があるため、企業側も信頼度が高いです。また、育てがいがあると思っているため特別の商談や案件も任されることが多くなります。
第二新卒者の応募者の中から未経験でも採用されるには?
第二新卒で未経験…転職する前に考えておくべきビジョン
未経験とは、今までに一度も社会人としてその職種を担当したことのない人や、異なる業界や職種に挑戦する人の事を指します。学生時代に経験したアルバイトやパートなどの経験は、未経験と同じ扱いになるので、面接などでアピールのしすぎには注意してください。運良く、採用されたにしても、苦労するシーンもあるかもしれませんが、未知の分野へのチャレンジしていく姿をビジョンとして描いておきましょう。
第二新卒で未経験…転職する前に決めておきたい方向性
第二新卒とみられる限界の年齢は28歳前後と言われています。この年齢までに転職をするのであれば「明確な将来像」を決めておく必要があります。28歳前後になると、父親や母親も年老いてきて、子供である自分が親を支える時期にもなります。
また、結婚をして家庭をもつこともあるでしょう。今後の自分のライフスタイルを左右する重要な選択場面になるので、しっかりとした方向性を決めておくことをおすすめします。
第二新卒で未経験…自己PRで書くべき採用側のメリット
採用企業側は「どんな能力を持っているのか」「どんな場面で活躍してくれそうか」「過去の実績が今の会社で求めているものか」という点を知りたがっています。新たな人材が現場にマッチすると、企業側にはメリットが生まれ、成長につながると判断します。自己PRはこれらのポイントを全面的に押し出しましょう。
第二新卒で未経験…これで差がつく!利用すべき転職支援
未経験者でも転職支援サービスをうまく活用できれば、自分にあった失敗しない転職活動が行えます。一般的に有名なのはインテリジェンスが運営する転職支援サービスDODAやリクルートの運営するリクルートエージェントがあります。
このような有名な転職支援サービスは多くの企業から求人募集の依頼がきており、細かい条件や将来のビジョンを説明することでマッチングしてくれます。自分一人で転職活動をするのもいいですが、転職支援を活用すると効率的な転職活動を行えるでしょう。
第二新卒者の転職組の中で、正社員として勝ち組となるパターンとは?
未経験者でも未経験者であることをバネにして転職して大きな成功を収めた人は多くいます。ここでは具体的な未経験者でも転職して成功する人のパターンをふたつご紹介します。
未経験でも転職して成功パターン…大手営業職編
第二新卒のAさんは、全く未経験であった営業職に転職活動しました。面接試験では、「仕事への意欲」を前面にアピールした結果、見事に採用されました。
その後、真摯に業務に取り組み会社のミッションである売上目標をクリアすることに全力で打ち込みました。その結果、Aさんの「若い勢い」と「目標への意欲」が評価され、入社1年目にしてリーダー職を任せされるようになり、収入も前職を超えることができました。
未経験でも転職して成功パターン…ベンチャー企業編
第二新卒Bさんは、「30代までに管理職になる!」という目標がありました。前職では大手企業に勤めていて目標が叶うには年功序列の企業だったため不可能でした。そのため転職活動を行うことにしたのです。管理職になるための目標をクリアするにはベンチャー企業でよりレスポンスのいい評価制度が求められます。面接に行ったベンチャー企業で「目標を語り」「即戦力になる」ことを全力でアピールした結果、企業側も即戦力を求めていたのでマッチング。入社後2年で「30代までに管理職になる!」という目標をクリアすることに成功しました。
まとめ
今回は、「未経験の職種に転職して成功する第二新卒とは?! 正社員として求められる人気の職種とは?!」というタイトルで、伝えたかったポイントは「未経験者でも転職はチャンス」「第二新卒の転職は28歳まで」「第二新卒の転職はチャンスが多い」ということです。
転職だからネガティブなイメージは一切持たなくて大丈夫です。いい情報を集めて、分析して、行動するときは すぐ決断。未来の夢に向かって、果敢にチャレンジしてください。