ITベンチャーを志す20代の若年層が多い中、ネットベンチャーと混同している人が多いという実情が、就職後の早期離職という残念なミスマッチを生んでいるという現実をご存知ですか?
ITというのはシンプルに、ネットワーク(回線)、サーバー(データセンター)、ソフトウェアやFinTech/VRなどを指しています。
一方で、ネットベンチャーとは、WEBに関する分野を指しており、主にWEBサイトを開設して提供する有償・無償サービス、インターネット広告などの領域を指しています。
両者ともシンプルに表現しましたが、ジャンル分けすると広く、ITベンチャーやネットベンチャーとは、異なる領域でありながら、重なる部分もあり広義であるということが勘違いを生む原因でもあります。
そもそもベンチャーとは?
ベンチャー=歴史の浅い会社
こんな「曖昧な表現」をする人。実は、IT/ネット業界の中の人、人材紹介会社のキャリアコンサルタントでさえも知らない人が多い。
ベンチャー=革新を追及するための組織
上記が正しい定義なのです。小さな会社=ベンチャーというのは、非常に危険な考え方で、一歩間違えばキャリア喪失に陥りかねないほど、理解として重要な棲み分けなんですね。
革新を追及するベンチャーとは?
ITベンチャーもネットベンチャーも、一番の違いは守備領域です。革新性についても、当然のことながら全く異なってきます。それは、個々の領域により競合となる、技術やサービスが全く異なり、人が気付いていない、もしくは、展開していない事業ドメインにおいてイノベーションといえるような発想の転換、新規事業ドメインを開拓し追及し続ける集団こそがベンチャーなのです。
そのため、ITやネット分野で、ベンチャー企業と呼ばれている会社の定義は曖昧すぎて話になりません。
筆者は、ネットベンチャーで10余年の年月を過ごしていますが、業界内でも自社を「IT企業」と表現する社員がいるほど本来の「ベンチャー企業」の定義は不確かなものです。
ベストベンチャー100は参考になる
Webメディアでもある、ネットベンチャー100をご存知でしょうか。1度も閲覧したことが無いなら、こちらからご覧になってみてください。
国内で一定の業績を残しているベンチャー企業が名を連ねており、IT/NETベンチャーの経営者の中には、このメディアに自社が紹介されることがステータスとなっている程です。
観たこともない経営者が散見される
ベストベンチャー100を観ていると、「怪しそうなおじさん」が顔写真を掲載しています。ベンチャーというと、Google/ヤフー/楽天/アマゾン/メルカリ/グノシー/サイバーエージェント/GMOなどを想像しませんか?大多数の方がこの辺の有名企業を連想するのですが、決して間違いではありません。
概ね正しい判断ですが、ベストベンチャー100を閲覧すると、どうしても気になるおじさん達が肩を並べていますよね。
察しの良い方は気づいたかと思いますが、イノベーションを起こしている会社なので、組織の規模や上場/非上場など全く関係ありません(価値が無いことですから)。転職活動をされているなら、ぜひともベストベンチャー100を読んでみて欲しいです。
本当に力のある会社が掲載されているので、腑に落ちる部分も多いかと思います。
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スタートアップ挑戦者候補へ
これからの領域にスタートしたばかりのベンチャー企業を「スタートアップベンチャー」などと呼びますが、印象としては駆け出しであるため、先行き不安が否めないものの、若いうちは特にチャレンジングに生きて欲しい!!という勝手な願いから、せめて、トピックだけも追いかけて欲しいので、サイトをいくつか紹介しておきます。
全て日本語で読むことができますが、3番目は、スタートアップが知っておいて損はない、仕事を効率的に片付ける技やサービスを中心に紹介しているFind Jobさんのメディア。知識として持っておくことで、イザというときに、意見を出せるように今から準備しておきましょう。
まとめ
冒頭からアンサーファーストで「ITベンチャーとネットベンチャーの違い」について、本当にシンプルに紐解きました。
詰まるところ、ITベンチャーは『プラットフォーム』、ネットベンチャーは『利用側』とも云えます。
どちらが給与が高いとか、将来性があるということは特にはありませんが、メディアで取り上げられるような、MIT(マサチューセッツ工科大学)が先進技術を開発しているというニュース記事の多くは、ITベンチャーが取り組むような分野が多い傾向にあります。
米国シリコンバレーにGoogleやAppleといった企業があることは誰しもが知っていますが、その他に、数多くのスタートアップベンチャーとしてIT/ネットの両方のベンチャーが生まれ、その中から有力なビジネスモデルが生み出されていることは知っておいてほしいです。
筆者の願いでもありおすすめとして、これから先、ITベンチャーやネットベンチャーへの就業を志す方には、言語よりも先に英語を学んでほしいです。それは、多くの先進技術のベースキャンプが英語圏、特にアメリカという国から発信されるので、情報が日本語化されるまで変化に気づけないことが機会損失につながるからです。
話が飛躍し過ぎましたが、ベンチャースピリッツを持って、新たな時代を切り拓く皆さんの未来が素晴らしいものでありますように。