松村謙三さんは「ハズキルーペ会長」として知られる実業家です。
ハズキルーペはユニークなテレビCMと革新的な製品開発で注目を集めており、松村謙三さんは経営者としての手腕だけでなく、ハズキルーペ会長としてビジネスでの成功を支える豊富な経験も持ち合わせています。
今回は、ハズキルーペ会長である松村謙三さんの学歴や経歴、評判の実績と現在の活動について紹介します。
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この記事の目次
松村謙三(ハズキルーペ会長)とは
ハズキルーペ会長である松村謙三さんは、実業家や投資家だけでなく、美術コレクター、教育者など、多岐にわたる顔を持つ人物です。
大阪府出身で、ユニークなテレビCMで注目を集めたハズキルーペの会長を務めています。
1958年12月11日生まれで、成蹊大学法学部法律学科を卒業後、証券会社のリスクアービトラージ部門にて、チーフトレーダーとしてキャリアを積みました。
1997年にプリヴェチューリッヒ証券を立ち上げ、その後、プリヴェチューリッヒ企業再生グループ株式会社(現・プリヴェ企業再生グループ)を創設しています。また、数々の企業買収や資本参加を主導し、日産自動車、富士通、東武鉄道、SBIホールディングス、タカラトミーなど、名だたる企業からの買収に取り組みました。
そのうち、タカラトミーから買収した5社の中の1社がHazuki Companyであり、同社の製品「ハズキルーペ」のCMで松村謙三さん自らが総監督、脚本、プロデューサーを担当しました。このCMは、3賞グランプリを独占する成果を上げています。
さらに、松村謙三さんは美術品コレクターとしても知られ、絹谷幸二、奥谷博、藤田嗣治などの作品を所蔵していることでも有名です。
現在は、プリヴェ企業再生グループの代表取締役会長を務め、経済同友会や経団連の委員、また学校法人武蔵野東学園の理事長も兼任するなど、多方面で活躍しています。
プロフィール
松村謙三さんのプロフィールは以下のとおりです。
- 本名:松村謙三(まつむら けんぞう)
- 生年月日: 1958年12月11日
- 出身地:大阪府
- 最終学歴:成蹊大学法学部法律学科
- 職業:プリヴェ企業再生グループ株式会社 代表取締役会長
著書「自分の頭で考える」
松村謙三さんは、2019年5月17日に株式会社KADOKAWAより著書「自分の頭で考える」を発刊しています。
この本では、話題を呼んだ「ハズキルーペ」のCMを、プロのCMクリエイターではなく経営者である松村謙三さん自らが手がけた理由や、制作の舞台裏、そしてハズキルーペが成功に至るまでの過程が、松村謙三さんの言葉で語られているのが注目ポイントです。
著書の内容は全4章で構成されており、第1章では、CM制作の素人であった松村謙三さんが、どのようにしてCM賞で3冠を達成したか、その成功要因がマーケティングの視点から明らかにされています。
続く第2章では、ハズキルーペの誕生秘話や商品戦略、さらには企業再生の取り組みが詳細に紹介されており、第3章では、日産自動車や富士通、東武鉄道といった大手企業を巡る買収劇の裏話を披露。
最後の第4章では、日本の将来に求められる教育などについて、松村謙三さんの見解が語られています。
仕事や人生に対する情熱が詰まったこの一冊は、読む人に新たな視点や気づきをもたらしてくれる内容です。
松村謙三(ハズキルーペ会長)の学歴・経歴
ここでは、ハズキルーペ会長である松村謙三さんの学歴や経歴について解説します。
トレーダーを経て数々の会社を起業・買収
ハズキルーペ会長である松村謙三さんは成蹊大学法学部法律学科を卒業後、ジャーディン・フレミング証券およびソロモン・スミス・バーニー証券にて、リスクアービトラージ部門のチーフトレーダーとして活躍しました。
1997年にプリヴェチューリッヒ証券株式会社を設立した後、同社は持株会社へと成長しています。その後、日本初の遺伝子創薬を手掛けるメディビックを共同創業者として東証マザーズに上場させました。
さらに、プリヴェ企業再生グループ株式会社を立ち上げ、静岡日産や三河日産、東証二部上場の神田通信工業、東武運輸の関連会社2社、エース証券など、多くの企業をグループに迎え入れています。
企業買収に加え、とくに注目すべきは、タカラトミーから買収した5社のうちの一つであるHazuki Companyの「ハズキルーペ」のCMです。松村謙三さんは「ハズキルーペ」のCMで総監督、脚本、プロデューサーの役割を担い、大ヒットを生み出しました。
企業買収・株式取得における最大のピンチ
ハズキルーペ会長である松村謙三さんの企業買収・株式取得における最大のピンチは、2006年のライブドア・ショックと村上ファンド事件だと語られています。のちに、企業買収や株式取得の経験においては「まさに山あり谷ありだった」と語っているほどです。
当時、外資系証券を通じてニューヨークで投資家カンファレンスを開催し、約2兆円を調達してある有名企業の買収を目指していた松村謙三さんですが、ライブドア捜索のニュースが流れた翌日から一気に投資家がいなくなってしまいました。
投資家としても深い知見を持つ松村謙三さんは急いで日本スタッフに「全ての株を売却するよう」指示し、間一髪で窮地を脱したと語っています。その後、「この決断が少しでも遅れていたら、今の自分はなかったでしょう」と振り返っていました。
松村謙三さんは「今までの人生、一見順調に見えるかもしれないが、実際には薄氷を踏む思いで慎重に進めてきた」と、その緊張感を滲ませています。
実業家・投資家としての評判高い実績
実業家・投資家として活躍する松村謙三さんは、企業再生とM&Aにおいて数々の成果を上げており、高い評価を得ています。
松村謙三さんが設立したプリヴェ企業再生グループは、日産自動車や富士通、東武鉄道、SBIホールディングス、タカラトミーなどから、経営改善を目指して多数の企業を買収しました。
とくにタカラトミーから取得したHazuki Companyでは、のちに主力商品となる「ハズキルーペ」をブランドへと成長させ、会社を飛躍的に発展させています。
松村謙三さんは、独自のマーケティング戦略と大規模な広告投資を通じて、日本を代表するブランドへとハズキルーペを育成させました。販売本数は500万本を超えており、現在もなお成長を続けているのが特徴です。
これらの実績から、ハズキルーペ会長である松村謙三さんは企業再生のスペシャリストとしてだけでなく、優れたマーケティング手腕を持つ実業家として高い評価を得ています。
松村謙三(ハズキルーペ会長)の趣味は絵画収集?
松村謙三さんは、絹谷幸二や奥谷博、藤田嗣治などの作品を収集するコレクターとしても広く知られています。
また、松村謙三さん自身が所有する「松村謙三コレクション」を上野の森美術館や北海道立美術館、高知県立美術館など、複数の美術館での展覧会に積極的に貸し出しているのも有名です。
さらに、日動画廊主催の「昭和会展」では審査委員を務め、若手作家の登竜門として「松村謙三賞」を創設するなど、美術界への支援にも尽力しています。
こうした活動から、松村謙三さんにとって絵画の収集は単なる趣味の域を超え、情熱を傾ける大切な活動であると言えるでしょう。
ハズキルーペのCM制作秘話
松村謙三さんを語るうえで外せない、「ハズキルーペ」のCMは、実は著名なCMクリエイターではなく、同社の経営者である松村謙三さん自身が手掛けた作品です。
CM制作は未経験ながらも、松村謙三さんは2018年度のCM賞で3冠を達成し、業界に大きなインパクトを与えました。
著書「自分の頭で考える」の中で、松村謙三さんはこのCM制作の裏話を明かし、従来の常識にとらわれず「CMは誰のためにあるのか」を徹底して考え抜いたと述べています。
例えば、渡辺謙さん出演のCMでは「怒り」をテーマに、拡大機能の魅力を際立たせました。
菊川怜さんや武井咲さん出演のCMでは、ユーモラスな演出でハズキルーペの使いやすさを効果的にアピールしていることも注目されました。
「ハズキルーペ」のCMは、松村謙三さんの強い信念と独自のマーケティング戦略から生まれ、ハズキルーペのブランド価値の向上に大きく貢献しました。
松村謙三(ハズキルーペ会長)の現在の活動
松村謙三さんは現在も実業家や投資家として、企業経営、投資活動、そして社会貢献活動など、多岐にわたる分野で活躍しています。
近年では、教育分野でも活躍しており、その活動が注目されています。
学校法人武蔵野東学園の理事長に就任
「ハズキルーペ」の会長である松村謙三さんは、武蔵野東学園の理事長に就任し、その役割を通じて教育分野への貢献を広げています。
武蔵野東学園はとくに発達障害を持つ児童や生徒の教育支援に力を注ぐ学校法人です。松村謙三さんは武蔵野東学園の理念と活動に深く共感し、理事長としての支援を決意しました。
実業家としての豊富な経験を活かし、学校運営に新しい視点を取り入れることで、教育環境の改善や学園のさらなる発展に取り組んでいます。
松村謙三さんのリーダーシップは、学園の教育体制の充実と、次世代を担う子どもたちへのより良い支援に影響を与えると期待されています。
武蔵野東学園のホームページはこちら https://www.musashino-higashi.org/
松村謙三が経営するHazuki Company株式会社とは
Hazuki Company株式会社は、「プリヴェAG株式会社」として知られ、2007年にプリヴェ企業再生グループ株式会社がタカラトミーから買収した5社のうちの一つです。
その後、2017年9月1日に現在の社名であるHazuki Company株式会社に変更しました。
Hazuki Company株式会社は「ハズキルーペ」を自社ブランドとして展開し、商品企画や製造、物流まで一貫して自社で管理するビジネスモデルを採用しています。
主力商品であるハズキルーペは一体どのような商品なのでしょうか。
主力商品のハズキルーペ
Hazuki Company株式会社の主力商品である「ハズキルーペ」は、視覚補助用の拡大鏡で、シンプルなデザインと高機能が特徴です。
一般的な老眼鏡とは異なり、レンズの大きさと強度、軽量フレームが特徴的で、手を使わずに装着できるため、読書や細かい作業の際に利便性が高いと評価されています。
独自のレンズ技術により、歪みが少なくクリアな視界を提供し、眼精疲労を軽減する工夫も施されています。
CMでの大胆なプロモーションが話題を呼び、日本国内で高い人気を誇るほか、シニア層を中心に広く支持されている商品です。
まとめ
以上が、ハズキルーペ会長である松村謙三さんについて調査した結果です。
松村謙三さんは実業家や投資家だけでなく、美術コレクター、教育者など、多岐にわたる顔を持つ人物です。
なかでも、Hazuki Company株式会社の主力商品である「ハズキルーペ」は、日本国内で高い人気を誇っています。そんな「ハズキルーペ」のCMは、松村謙三さんの強い信念と独自のマーケティング戦略の代表作ともいえるでしょう。
実業家や投資家だけでなく、美術コレクター、教育者など、多岐にわたる顔を持つハズキルーペ会長である松村謙三さんの考え方に触れてみてはいかがでしょうか。
会社概要
商号 | Hazuki Company株式会社 |
代表取締役会長 最高経営責任者 | 松村 謙三 |
所在地 | 〒106-6137 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー37F |
設立 | 1976年5月 |
資本金及び資本剰余金 | 3億円 |
従業員数 | 1,555名(連結関係会社含む) |
物流センター | プリヴェ運輸株式会社 下野支店(業務委託) 〒329-0431 栃木県下野市薬師寺3355 |
松村謙三さんが実業家としてどのような経歴を辿ってきたのか気になる方は参考にしてください。