株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、新聞やテレビ、インターネットなどのさまざまなメディアに対し、広告企画やマーケティングと、多様なサービスを展開している企業です。
社員からの評判口コミでは、風通しのいい環境の中で研修制度と福利厚生が充実しており、成長環境が整っている企業といわれています。
この記事では、株式会社博報堂DYメディアパートナーズの事業内容、社員の評判口コミ、矢嶋弘毅社長や採用情報などについて紹介します。
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この記事の目次
博報堂DYメディアパートナーズとは?
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、日本で初めて発足した総合メディア事業会社です。
博報堂DYホールディングスの子会社として、広告やセールスプロモーションを中心としたサービスを提供しています。
活動の指針は次で解説します。すべて企業理念に基づいたものになります。
企業理念
「メディア効果」をデザインする会社であり、メディア価値を創造し、コミュニケーション効果を生み出すことを、企業理念として掲げています。
この企業理念は「生活者発想」と「パートナー主義」の2つのポリシーに基づいています。
「生活者発想」は、消費者を購買者ではなく主体性を持った「生活者」として捉え、深く洞察し新しい価値を創造する考え方です。
「パートナー主義」は、広告主や媒体社のビジネスにパートナーとして長期的な関係を築くため、共にビジネスを見つめ、語り合い、行動することで、一貫した解決策を提供し続けます。
コミュニケーションビジネスを取り巻く環境の変化に伴い、生活者とメディアの関わり方も多様化し変化しています。
「生活者発想」を活かし、広告主や媒体社のパートナーとしてコミュニケーションの価値向上に取り組み、市場を作り続ける「パートナー主義」を基盤とした理念をもって、質の高いワンランク上のサービスを提供しています。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズの歴史・沿革
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、2003年10月に博報堂、大広、読売広告社のメディアコンテンツ部門が統合され、同年12月1日に設立されました。
2007年5月、映画の制作・配給を手掛ける東芝エンタテインメント株式会社を子会社化し、名前を株式会社ショウゲートに変更、映像事業を強化しました。
のちの2015年に、映像性悪やアーティストプロデュースなどのエンタテインメントビジネス領域の機能が、株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズへ移管されたことで、ショウゲートは移管先社名に変更されます。
2010年10月には株式会社朝日広告社と資本提携を行い、企業の成長と市場での競争力を高めたことも含め、多様な戦略とビジネスの展開、広告業界の変化に柔軟に対応しながら、現在も進化を続けている企業です。
博報堂DYメディアパートナーズの事業内容
株式会社博報堂DYメディアパートナーズの事業内容は、広告、メディアプランニング、コンテンツ制作など、多様なサービスを提供しています。
提供するサービスは、「生活者発想」と「パートナー主義」によって自然に多様なサービスが展開されているため、対応できる幅が広い点が特徴となっています。
総合メディア事業会社だからできる多様なサービス
広告メディアの取扱い、広告戦略のプランニングやコンテンツのプロデュース、イベント企画・実施、映像などのコンテンツビジネスなど、展開できるサービスが数多くあります。
紙媒体やWeb媒体のようにさまざまな広告メディアがありますが、これらに対して柔軟に対応できるのは、総合メディア事業会社としてできることが多いからです。
市場調査や広告効果分析に長けており、イベント企画・実施については特に、侍ジャパンや箱根駅伝のような大規模スポーツイベントの実績が多くあります。
データとテクノロジーのノウハウを駆使した新たな広告手法を開発し、顧客にとって効果的なマーケティング戦略も立てられるため、株式会社博報堂DYメディアパートナーズができる業務の幅広さが、顧客から選ばれる理由の1つといっていいでしょう。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズの特徴
顧客にとって必要なことに対し、対応できるサービスの幅広さは企業理念に基づいているからです。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズでは、「生活者発想」を重視して消費者の行動やニーズを深く理解し、「パートナー主義」で顧客と共に課題解決に取り組む姿勢を常に出しています。
「メディア効果」をデザインし、新しいメディア価値を創造しながら取り組めるのは、高い専門スキルを持つ社員が多く在籍しているため、多角的な視点から課題解決できます。
顧客のニーズに応じるために幅広いサービスや強力なネットワーク、データの分析力やマーケティング戦略を駆使し、柔軟で効果的な対応ができるのが特徴です。
博報堂DYメディアパートナーズの社員の評判口コミ
株式会社博報堂DYメディアパートナーズの社員からの評判口コミを紹介します。
評判口コミの中で多かったのは研修制度と成長環境が整っていること、年収や福利厚生面についてです。
社員1人1人のスキルの高さによって幅広いサービス展開が可能となっているのはすでに紹介しました。そのスキルの高さを維持して活動できる理由が、評判口コミからわかるかもしれません。
多様な研修制度と風通しのよさで成長環境が整っている
入社時から研修制度が充実しており、キャリアを広げやすく成長の機会が多くあります。
会社がチームで働くことを大切にする考えをもっているため、若手の意見が尊重されやすく、上司に相談がしやすい環境ですので、風通しのいい会社だと思っています。
明るく前向きな人が多いのも、風通しのよさと成長環境に影響していると感じます。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、社員の成長における考え方として「人が資産」と掲げています。博報堂としてのカルチャーでもある「粒ぞろいより粒違い」「チームでの共創」によって、お互いを高め合う環境ができているのでしょう。
さらに1年以上ものサポートを受けられる新入社員研修、OJT制度、そして年間約350コマもの研修制度があります。
将来のキャリアについて所属長との面談を行う制度もあるから、上司に相談しやすく自己成長にもいい環境が自然にできているのかもしれません。
平均年収が高く福利厚生が充実している
同世代に比べると、若いうちから給料は高いです。いい意味で実力主義なので、いい結果を出せば成果報酬がでます。
しかも福利厚生が豊富なので、休みが取りやすく、28歳から人間ドックを受診できて、保養施設など、非常に充実しています。
平均年収が他社や同世代に比べて高いという評判口コミは、年収1,000万円近くある社員がいるので目立っています。幅は広いですが、社員の平均年収が500万から900万円の社員もいるので、評判口コミの通り給料が高い企業であるのがわかります。
さらに福利厚生が手厚く、人間ドックの他にも診療所が社内にあったり、健康診断の数値を競う「健診戦」を開催したり、出産・育児・介護など、幅広く整っています。
実力主義で年収を上げるチャンスがあり、充実した福利厚生が整っているのは、とても働きやすい環境です。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズの評判口コミまとめ
充実した研修制度、話しやすい雰囲気が自然にできる風通しのよさ、高い平均年収と豊富な福利厚生、これらの評判口コミから、全体的に働きやすい企業であるのがわかりました。
新入社員として入社する前から研修が始まり、入社後も研修や上司との面談など、「粒ぞろいより粒違い」「チームでの共創」の通り、企業が社員一人一人の成長を後押ししています。
風通しのいい成長環境が整っている上に、高い平均年収と豊富な福利厚生まであると、社員のモチベーションは上がりやすいでしょう。
社員にとって充実したサポートが整っているから、自分の能力を最大限に引き出しやすくなり、それが質の高いサービスを生み出すきっかけにつながっているのかもしれません。
博報堂DYメディアパートナーズの営業について
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、株式会社DYグループの「統合的課題解決力」をもとにビジネスを展開しています。
「統合的課題解決力」とは、人材や組織の能力、豊富なデータベースやマーケティングツールを駆使し、「生活者発想」と「パートナー主義」の特徴を活かし、ブランドサービスとメディアサービスを「統合的に」提供することです。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズはメディアサービスを担っており、広告代理業務を中心に展開しています。
生活者発想とパートナー主義の2つのポリシーより
営業活動は、顧客との関係を長期的なビジネスパートナーとして捉える「パートナー主義」に基づいています。
顧客のビジネスパートナーになるためには「生活者発想」が大切であるため、営業は顧客のニーズを深く理解することから始めなくてはなりません。
顧客とのコミュニケーションを通じてビジネス課題や目標を把握するため、生活者のデータ分析や市場調査に基づいて広告戦略を構築し、適切なアドバイスを提供し、信頼関係を築いています。
顧客と共に成長することを目指すため、営業担当者は業界動向や競合状況について常に情報収集し、「パートナー主義」を実践に落とし込みながら営業しています。
専門職との連携による課題解決
株式会社博報堂DYメディアパートナーズには、クリエイティブ職やPR職など、多くの専門職が在籍しています。
- ビジネスプロデュース職
- ストラテジックプラニング職
- クリエイティブ職
- PR職
- メディアプロデュース職
- メディアプラニング職
- コンテンツプロデュース職
- ビジネスディベロップメント職
- 研究開発職
- マネジメントプロデュース職
さまざまな専門職が連携し顧客の課題解決に取り組むことで、広告キャンペーンがメッセージだけでなく、コミュニティ戦略へと成功しています。
矢嶋弘毅社長について
株式会社博報堂DYメディアパートナーズの社長を務める矢嶋弘毅社長は1984年に株式会社博報堂へ入社しました。
株式会社博報堂の系列企業で、代表取締役社長や執行役員CEOなど、トップとして豊富な経験を積まれています。
1996年にはデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)の設立に尽力し、初代社長に就任した経歴があります。
2017年に株式会社博報堂DYメディアパートナーズの社長に就任し、広告ビジネスの確立や市場拡大に尽力してきました。
デジタル広告市場での競争力を高め、広告業界の変革に対応するため、マーケティングビジネスの高度化の実現を目指しています。
博報堂DYメディアパートナーズの実績と特長
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、広告業界において多くの実績を上げています。
代表的な実績や特長は、広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS(Advertising as a Service、アース)」の導入です。
独自の統合メディアデータハウスを基盤にさまざまなメディアを統合的に管理し、効果的で効率的な広告運用の実現を目的としているのが特徴です。
最近ではAIを活用し、顧客にとって最適なシミュレーションモデルの構築機能を拡張しました。
さらに、LINEヤフー株式会社が提供している「LINEヤフー Partner Program」において2024年度下半期のSales Partner「Premier」に認定されました。
顧客企業のマーケティング課題に対してデータをもとにした広告事業やソリューション事業の支援をしてきた成果が認定されたことになります。
クリエイティブとデータによる競合他社との差別化
差別化としては、先ほど紹介した「AaaS」が該当します。
クリエイティブな発想と併せて消費者行動を理解し、戦略的な提案も行っているため、「人の心を考える仕事」としてクリエイティブとデータの両方を重視しています。
それゆえ「クリエイティブ力」にも定評があり、ブランド戦略やプロモーション全般においても重要な要素となっています。
「生活者発想」からニーズや行動を分析し、「パートナー主義」で顧客と密接な関係構築を重視しているため、長期的なビジネスへ繋げているのが差別化につながっています。
また、「粒ぞろいより粒違い」の方針から、社員それぞれの個性や強みを活かして企業の力を高める人材戦略も差別化の1つです。
人の能力を高めると、新しいアイディアや解決策が生まれやすくなるため、こうした行動が競合他社への差別化要因につながります。
専門機能を掛け合わせた戦略組織によるDX推進
広告業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、戦力的かつ戦術的な取り組みを強化しています。
メディアビジネスモデル「AaaS」を活用していますが、「HAKUHODO DX_UNITED」という戦略組織を設立し、マーケティングDXとメディアDXを統合的に推進しています。
株式会社博報堂、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)の3社が連携し、顧客企業のDX支援を目的に結成された組織です。
生活者データや顧客データを統合し、新しいニーズの発見やマーケティング投資効果の最大化を図ることに注力しています。
消費者のニーズや行動を分析し、マーケティング施策を展開する「生活者データ・ドリブン」マーケティング、消費者の購買プロセス全体を通じて顧客体験の向上を狙う「フルファネルマーケティング」の概念など、さまざまな戦術を取り入れています。
急速に変化する情報環境、多様化する生活者の嗜好などに迅速に反応できるよう、株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、顧客企業の事業成果の持続的な成長にコミットし続けています。
博報堂DYメディアパートナーズの競争環境
近年のデジタル広告市場、特に運用型広告市場は、違法・不当サイトからの安全確保、大量のスパムなど、さまざまな課題に直面しています。
AIテクノロジーがデジタル広告業界に急激に変化をもたらした影響もあり、広告業界の競争化はさらに激しくなるため、新たなトレンドの予測と適応が必要になります。
そのため株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、DoubleVerifyと提携し、ブランドセーフティを強化し、広告配信の品質向上に努めています。
消費者の変化や技術革新など、競争環境はより一層激しくなりそうです。
博報堂DYメディアパートナーズの採用情報
株式会社博報堂DYメディアパートナーズでは、新卒採用では総合職、中途採用ではポジションごとに募集が行われています。
求める人物像は次の4つです。
- 新しい発想を持って行動できる人
- チームで働くことを重視できる人
- 尊重し合いアイデアを高め合える人
- 自立した働き方ができる人です
これらはすべて、メディア価値を創造してコミュニケーション効果を生み出す企業理念や、「粒ぞろいより粒違い」「チームでの共創」といったカルチャーに基づいています。
変化が激しい広告業界だからこそ、発想力や自立心が求められています。
新卒採用では「ハクスク」という専用サイトを開設しており、広告業界から株式会社博報堂DYメディアパートナーズに対する情報提供をしています。
企業の詳細を知るなら、「ハクスク」を見ると非常にわかりやすいでしょう。
中途採用も、特にDX関係の職種が積極的に募集をしているため、新たな価値創造する機会を得られるチャンスです。
メディア情報やCMなど
株式会社博報堂DYメディアパートナーズがメディアで取り上げられるのはWeb媒体が中心で、書籍を出版することもあります。
2024年11月には『令和ヒットの方程式』を出版しています。
SNSについては、AaaSの公式アカウントが運用されており、AaaSについての情報を発信しています。
YouTubeでは新卒採用に向けて就活チャンネルに出演し、株式会社博報堂DYメディアパートナーズについて解説していました。
取り扱うメディアが多いためか、表立った宣伝のようなものは少数ですが、すでに社名は認知されているので、その必要がないのかもしれません。
まとめ
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、日本初の総合メディア事業会社であり、幅広いサービスを展開しながら新たな価値を創造し続けている企業です。
「成長環境が整っている」「風通しがいい」といった評判口コミが多く、充実した研修制度と併せて自分を成長させながら、働ける企業といっていいでしょう。
福利厚生が豊富にあり、平均年収も高いことも働きやすいといわれる評判口コミの理由の1つです。
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは「粒ぞろいより粒違い」のように個性を大事にしながら、「チームでの共創」を大切にして働ける企業です。
チームワークを重視しながら、好奇心と探究心を持って自分が成長できる環境で働きたい人にとっておすすめです。
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会社概要
社名 | 株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ |
設立 | 2003年12月1日 |
資本金 | 95億円 |
社員数 | 890人(2024年4月1日現在、契約社員含む) |
本社 | 〒107-6321 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー |
関西支社 | 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー |
中部支社 | 〒460-0008 名古屋市中区栄3-3-21 セントライズ栄 |
HP | https://www.hakuhodody-media.co.jp/ |
株式会社博報堂DYメディアパートナーズに対し、評判口コミや事業内容に興味を持たれている方にとって役立つ記事です。