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大塚和成弁護士の出身/年齢/経歴/実績について
1971(昭和46)年、東京都にて誕生。
1989(平成1)年に早稲田大学高等学院卒業後、同大学の法学部へ。
1993(平成5)年に同大学を卒業、1996(平成8)年に司法試験に合格。
1999(平成11)年より、弁護士としての活動を始めます。
2002(平成14)年には、東京商工会議所企業行動規範特別委員会幹事に就任。
和泉元彌氏に対する退去命令とその有効性を争う裁判にて協会側弁護士として担当したことで、2005(平成17)年には、公益社団法人能楽協会幹事に就任。
2006(平成18)年、2007(平成19)年には、明治学院大学法学科大学院の非常勤講師として会社法について教えていました。
2011(平成23)年、代表弁護士として二重橋法律事務所を開業。
企業法務を中心に、コーポレートガバナンス、M&A、ファイナンスなどさまざまな案件を手掛けてきました。
2013(平成25)年には、株式会社ユニバーサルエンターテインメント社外取締役、日本ハム株式会社企業価値向上委員会委員に就任。
2018(平成30)年に、現在のOMM法律事務所を開設。同年に、一般社団法人東京能楽囃子科協議会監事(社外役員)に就任。
2019(平成31)年、立飛グループのコンプライアンスの社外相談窓口に就任するなど、幅広い活躍を見せています。
経営支配権に関する案件が特に得意で、近年では企業法務を中心に企業が抱える問題やトラブルを法律の力を使って解決。
ニッポン放送VSライブドア事件や和泉元彌氏VS能楽協会など、さまざまな著名事件にも関わっています。
OMM法律事務所開業前は二重橋法律事務所の代表弁護士として活動していた
多くの著書を出版やセミナー講師としても登壇しています
“Client First”の精神を貫く姿勢
「プロの職人であり続けたい」。それが、私が一弁護士として抱き続ける夢です。
今後も“Client First”の精神を忘れずに、依頼者の最善の利益を追い求め続けていきたいと思います。
大塚和成弁護士が弁護士職を選んだ理由は?
社会の複雑に絡み合った利害関係を調整する知恵が法律にはあると気付く
法律は、一般性があるので、また、基本法であればあるほど時代に耐えうるように、その文言は抽象的です。そこから、あるべき規範を、個別事案の解決を念頭に、解釈により発見する作業は、知的好奇心をくすぐられるものでした。
司法試験合格後は使命感や歓びを感じれると思った
それで、益々、弁護士という職業にのめりこんでいきました。
大塚和成弁護士が解決してきた事件の事例と実績を紹介
ライブドアによるニッポン放送買収事件
当時、フジテレビの親会社であったニッポン放送は、フジサンケイグループの一企業で資産規模もフジテレビよりもはるかに小さく、資本のねじれ構造が起きていました。この状態を是正しようとした、上場後の筆頭株主・村上ファンドの村上世彰氏は、フジテレビと共同持株会社を設立し、両社をその事業子会社にしようとしましたが、経営陣は反対。
フジテレビに対する第三者割り当てを実施することになりました。その後、堀江貴文氏率いる株式会社ライブドアが株式を取得し、経営権を支配しようとしたことで大きな話題になりました。
2005(平成17)年4月18日、ライブドアとフジテレビは和解。両社の業務提携が決まり、ライブドアグループが所有するニッポン放送株はすべてフジテレビに譲渡され、フジテレビはライブドアに出資することを発表しました。大塚和成氏は、この事件の中でも、新株予約権発行差止仮処分命令申立事件に関わりました。
和泉元彌氏の能楽協会追放事件
公演のドタキャン、遅刻、協会批判などを通じて、野村萬会長率いる、能楽協会から除名処分を下され起きた事件です。和泉元彌氏は、ついに2006(平成18)年6月9日、能楽協会退会へと追い込まれました。
大塚和成氏は、事態収拾のため記者会見にも出席するなど尽力して、協会側に貢献しました。
テン・アローズ(現在のシャルレ)の三屋裕子社長不再任事件
三屋裕子氏が社長として在任していた3年間、テン・アローズの売上は100億円の減収、純利益も赤字に。大株主である創業家の林勝哉氏が、社長含む取締役全員の解任を要求しました。
大塚和成氏は、創業家側の担当弁護士として、三屋裕子氏の解任を主張。本件の記者会見はテレビニュースにもなり、三屋裕子社長の退任会見は話題になりました。
また、会社法分野を中心にメディアや判例誌に取り上げられるような訴訟・非訟を多く担当しました。
「技術に裏付けられた諦めない姿勢」と「常に依頼者の最善の利益を実現する“Client First”」
これら事務所の基本姿勢や基本理念を共にできる仲間と共に、プロとして最高の職人仕事をしていく。その積み重ねによって、クライアントから、OMM法律事務所に依頼して良かったと感謝をしていただける。しかも、それに経済的利益が付いてきて、物心両面で歓びを分かち合える、そのようなプロの勝負師だけが集まった事務所を作りたいという思いで、頑張っています。
事務所メンバーは、案件以外のことでは、決してまとまっていなくてもよいと思っています。いわば動物園のような個性派集団ですね(笑)。
しかし、ひとたび案件となれば、「勝つ」という一つの目的下に結集できる。そのようなメンバーが集まったとき、OMM法律事務所は「真に強い」戦闘集団として、業界内でもエッジの効いた特色のある事務所になることができると確信しています。
大塚和成弁護士が監修・著書の本を紹介
1.『速引例解 会社法』 (FPセレクション)/きんざい
2.『与信管理の達人』/金融財政事情研究会
3.個人情報流出対応にみる実践的リスクマネジメント (別冊NBL (No.107))/商事法務
本書では、危機管理(クライシス・マネジメント)の基本に則り、「もし個人情報流出事故が発生してしまったら」という仮定の下、時系列に沿う形で、実践的かつ具体的な対応や予防策を紹介。もし万が一の事態に遭遇してしまっても、これさえあれば安心の一冊です。
4.社長解任 株主パワーの衝撃 (Mainichi Business Books)/毎日新聞社
5.日本版クラス・アクション制度ってなに/中央経済社
6.非公開化の法務・税務/税務経理協会
7.内部統制対応版 企業コンプライアンス態勢のすべて(新改訂版)/金融財政事情研究会
8.Q&A平成26年改正会社法(第2版)/きんざい
9.内部統制システムの法的展開と実務対応/青林書院
10.ダイジェスト金融商事重要判例(平成15~30年版)/経済法令研究会
11.注釈 金融商品取引法 第1巻 定義・情報開示 第1条~第27条の35/金融財政事情研究会
今後の目標や展開
経営支配権争いを中心とした係争、会社法訴訟・非訟を中心とした裁判・仲裁案件に強みを発揮できる事務所を作りたいと思っています。
係争案件は、迅速な対応を可能にするために最低限のマンパワーは必要ですが、結局のところは、案件の処理方針をどのように立てるか、そのために徹底した判例・文献調査、証拠の収集・読込みをすることができるプロ意識と責任感の強い弁護士が3名いれば、どのような大型案件でも適切に処理できます。むしろ、1案件にそれ以上の弁護士が関与しても、船頭多くして船山に上るの例えのとおり、かえって良い結果は生まれません。
ですから、OMM法律事務所では、年次がどんなに上になったベテランでも、自ら、案件の詳細を把握し、手を動かし、調査した上で、方針決定に参加します。そのような、弁護士業務が三度の飯よりも「好き」なプロ職人が集まっている少数精鋭が良いですね。
ただ、取り扱っている案件の処理はエッジが効いていて、大きい成果を出しているので、外部から見ると大人数の事務所のように錯覚させてしまう、そのような事務所にしていきたいと考えています。
ですから、人数にして10からせいぜい20名くらいで、ただ、全員が高給取りというのが理想ですね(笑)。
まとめ
皆さん、弁護士という職業になじみはありますか?
ドラマや漫画では見たことがあるけれども、実際に周りにはいないという人がほとんどではないでしょうか。
数多くいる弁護士の中でも大塚和成弁護士は企業買収や企業法務などの案件に関してはトップクラス中のトップの実績を誇る弁護士。その華やかな経歴からも実績や経験の豊富さはうかがい知れますよね。
弁護士は個人や企業がトラブルに巻き込まれたとき解決してくれる強い味方。何か困りごとがあったら、ぜひ皆さんも弁護士に相談してみてくださいね。
会社概要
事務所名 | OMM法律事務所 |
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所在地 | 東京都千代田区平河町2-2-1 平河町共和ビル4階 |
設立 | 2018年2月 |
所属弁護士 |
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ライブドアによるニッポン放送買収事件、和泉元彌さんの能楽協会からの退会命令の裁判など覚えているでしょうか?これらの世間を賑わせた数多くの事件に関わっていたのが、大塚和成弁護士です。2018年にも、上場企業のプロキシーファイト(委任状争奪戦)を担当して、2人の社長解任劇に関わったとのこと。
大塚和成弁護士とはどのような人なのか?関わった案件や事例は?なぜ弁護士という職業を選んだの?
ここでは、大きな事件に弁護士として多く関わっている大塚和成氏に独自インタビューしています。弁護士を目指している、弁護士という仕事に興味のある方はぜひご覧ください。