
この記事の目次
ワンステップスクールとは


どのような特徴がある社団法人なのか取材してきましたので、インタビュー内容をご紹介します。

事業の中心として自立更生施設「ワンステップスクール伊藤学校」を運営。
自立・更生を目指す人たちの施設を運営する他に、不登校の子供たちのためにフリースクールやサポート校、就労支援をする職業訓練校や介護施設などを運営し、国際的なボランティア活動や留学支援も行っています。
ワンステップスクールが対象としている方


約30年にわたって様々な悩みを抱える若者をサポートし修復に励んできたワンステップスクールだからこそ、今までに培ってきた知識や経験を活かして就労支援や学習支援、メンタルケア等のサポートも安心してお任せすることが出来ます。
ワンステップスクールに寄せられる相談内容
- 立ち直りたい、やり直すきっかけがほしい
- 人に相談したいけど、なかなか気持ちが伝えられない
- 就労経験がなく、社会にでる自信がない
- 安心できる場所がほしい
- 人と接することがニガテだけど、友達がほしい
- 不登校(中退)したが、立ち直りたい
- しばらく家から外へでていない
- 本当の自分を探したい
- 自身をつけて再出発を目指したい
- 自分の可能性に気づきたい

もちろん、ご本人からの相談ではなく、そのご家族からのご相談も受け付けているそうなので気になる方は是非ご相談してみてはいかがでしょうか。
自立へ向けた3つのステップ


規則正しい生活習慣を身に着ける

その後、気持ちの落ち着きを取り戻し、周りとコミュニケーションが取れるようになったら次のステップへ移ります。
職業訓練校で社会に出る為の準備を行う

社会に出る前に、仕事の現場で訓練をします。さらに金銭管理やマナーなど、生活管理能力をアップさせるための勉強もします。
社会に出て働く

自分で、就職先を見つけることは困難であるため、私たちが働く場所を提供しています。主に、提携先の大手企業の工場、介護施設などが受け入れ先になっています。その後も、スタッフがサポートをし続けています。
また、高校を卒業できなかった人たちも、ここで高卒の資格をとることができます。さらに大学受験に挑戦することも可能になり有名大学に合格した生徒もいます。
訪問カウンセリングや保護者会での意見交換も実施


本人の意思を大切に徐々に共同生活にて「思いやり」・「他者への配慮」・「協調性」などの対人関係の構築や維持の能力を育て少しずつ上記の3ステップを進めていくようです。
集団生活を行うメリットとしては「生活が整う」・「多くの刺激を受けることができる」・「社会的規範が身に付く」・「コミュニケーション能力が高まる」・「孤独感がなくなる」・「承認欲求が満たされる」などの点が挙げられると広岡政幸代表理事は語られています。
また、ワンステップスクールでは保護者にも親身に寄り添い、定期的なカウンセリングや保護者会での意見交換なども積極的に実施しています。
カウンセラーや専門家の勉強会も実施し、保護者側の悩みや問題点の改善を行っています。
入学までの流れ・学校生活について

入学までの流れ

- 【保護者初回面談】
臨床心理士や自立支援員が事情を伺います。 - 【保護者二回目面談】
学校長と臨床心理士より、的確な支援方法を助言します。 - 【学校見学・支援計画】
手続き、支援内容、今後の段取りを説明します。
学校生活について

共同生活を通じ、自立に向けた第一歩として入寮し、生活習慣を整えていきます。
【訪問】
訪問でのカウンセリング(来所が難しい場合)もおこなっています。
【就労】
技術や知識を習得できるよう、企業で就労訓練を行えるよう環境を整備しています。
【学習】
学校が苦手な生徒でも安心して取り組めるよう、高等学校卒業資格の取得へ向けたサポートを行なっています。
広岡政幸代表理事について


生い立ちや経歴

幼少期に大病を患い、足に重度の障害を抱えてしまい普通の生活を送ることが出来きませんでした。小学校では、日々いじめを受けていました。
周囲の子どもたちと同じように生活できない苦しさから小学校5年生では、喫煙、バイク窃盗、深夜徘徊など荒れた生活を送るようになっていました。
その後高校に入ったもののわずか1年で退学。父親から、留学してみないかと誘われ留学の話を聞くことに。
その後ニュージーランドに2年間、留学療育プログラムを受けることになりました。
ニュージーランドのホームステイ先のママにはすごく感謝しています。ママにたくさん助けていただき、また、ママから多くの愛情を受けました。
何かあった時は、帰る場所がある、支えてくれる人がいると思うようになり、ものすごく安心が出来たのを覚えています。
教育の仕事に踏み込んだきっかけ


伊藤さんに弟子入りし伊藤教育研究所をバックアップすることになり、その経験を活かし問題を抱える青少年の自立更生に尽力することを決意し、2008年ワンステップスクールを設立しました。
そして不登校、非行、引きこもりなど問題を抱える青少年を預かり共同生活を行うようになりました。
現在では、家庭裁判所や保護観察所からの依頼を受けて少年保護の協力も行っています。
ワンステップスクールスタッフはどんな方?


社会福祉とかそういったことをすごく考えられてる方が多いと思います。
ワンステップスクールの評判


ケース1:陽太さん(22歳)の場合
22歳の男性はワンステップスクール 伊藤学校の“元生徒”です。
現在は学校の運営にも関わるような中心的スタッフとして働いているが、以前は「大人の引きこもり」でした。子供の頃から勉強・スポーツも得意な優秀な子だったそうです。
成績は学年2位、部活も選抜チームに入り県の代表になるほどの実力があり、挫折を知らないまま高校へと進学し、レベルの高い大学を自身満々で受験したが、結果は不合格。これが引きこもりとなるきっかけでした。
浪人するもやる気も出ず、親との関係も悪い方へと向い「人がキライ・社会がキライ・長生きしたくない」と思っていたそうです。そうして2年半引きこもりだった頃にワンステップスクールのスタッフが来て、伊藤学校へと入学することになりました。
共同生活が始まって「こんな処に入れやがって」と親を恨んだ日々もあったが、寮生活に慣れ、スタッフや仲間たちと心を通わせられるようになってくると気持ちも落ち着いてきたそうです。
「親が言っていたことはもっともなことだった」と思うようにもなったとか。入学して3か月後にはスタッフの仕事を少しずつ手伝うようになり、そのまま住み込みで働くことになりました。
陽太さんは「今まで“陽太なら任せられる”なんて言ってくれた人はいなかった。始めて評価され、期待してくれた事が素直に嬉しい。」と語っていました。
今では親との関係も良好となり、実家に顔を見せることも増えたそうです。(著書「大人の引きこもり」を救え!より)
ケース2:42歳男性の場合
子どもの暴力で苦しむ親からのSOSを受け訪問。
約10年間、引きこもり状態である息子(42才)は、障害を抱える親に対して罵詈雑言を浴びせるなど日常的な支配を続けている。
県保健センター、市福祉課、警察も対応に動いたが、門前払いされ会話もできない状態。ワンステップスクールのスタッフが現場に到着した際も近所まで聞こえるほどの大声で親を罵倒していた。しかし、皆が驚くほど廣岡氏の話は冷静に聞き入れ、数分で落ち着きを取り戻した。
彼は、専門学校卒業後、職を転々としながらも12年間まじめに働いていた。
しかし、これまで「友達や上司、家族とさえも心が通じ合えなかった」と涙ながら心境を語っていた。
学校ではいじめ、職場ではパワハラ、親に相談しても頭ごなしに責め立てられる。
そんな日々のストレスが彼の心をボロボロにしてしまったのだと感じた。引きこもり状態も家庭内暴力も彼らの「言葉」であり「表現」だと思う。
それを受け止め、理解するだけで一歩進む勇気を与えることができる。たくさんの想いを吐き出した彼は、最後に言った。
「俺、廣岡さんのこと知ってるよ!テレビで見てた。いつか自分もこんなきっかけが欲しいと思ってたけど現実になっちゃっいました(笑) こんな自分でもやり直せますか?」また一人、新たな一歩を踏み出しました!
ケース3:保護者・浜田さん(55歳)の場合
浜田さん(55歳)は引きこもりを続けている32歳の息子 良平さんについて悩み、ワンステップスクールへ相談しました。
浜田さんは「普段は大人しいのに、お酒を飲むと “俺は変わりたい!お前のせいでこうなった!お前は何もしようとしない!お前らみんな殺してやる!”などの罵詈雑言を吐くのです。」とスタッフに語りました。
良平さんは4人兄妹の末っ子だったので1番可愛がられていたそうです。何かにつけ「お母さんがやってあげる」と手をかけていたのだとか。
そんな良平さんがある時仕事を辞めてきたそうです。
理由を聞いても言おうとしないが、飲酒がすぎることが理由らしく、それ以来自分の部屋にこもるようになりました。一度「家を出て自立する」と言われ100万円を渡して送り出したこともあったが、お金が底をつくと帰ってきてしまったそうです。
どうやって息子を立ち直らせようか悩む日々を送っていたある日、同僚の同じように引きこもり気味だった息子が自殺するという事件が起きました。
それ以来、浜田さんは夜中にどんな小さな物音にも過敏に起き「良平が自殺をしようとしているのかもしれない」等と思うようになってしまいました。そんな時にワンステップスクールをインターネットで見つけて相談。
同年代と思われる女性スタッフの話にとても心が救われたと話しています。
息子のことを相談すると「何とかしましょう。息子さんを預かります。」と言っていただき、「大丈夫です」という言葉にとても安心を覚えたそうです。
(著書「大人の引きこもり」を救え!より)
まとめ

日本における引きこもり者数は2015年時点で40~64歳で約61万人、15~39歳で約54万人と100万規模に達している可能性があるともいわれ、超長期化や高齢化となっているひきこもりケースも少なくないそうです。
もし悩んでいたり相談したいことがあれば、電話にて無料相談もできるそうなので、まずはお電話してみてはいかがでしょうか?
電話番号:0120-481-710
受付時間:月~土 9:00~20:00

運営会社情報
運営 | 一般社団法人 若者教育支援センター |
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所在地 | 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー4階 |
代表理事 | 広岡政幸 |
電話番号 | 0120-481-710 |
事業内容 | フリースクールの運営/職業訓練校の運営/サポート校の運営/留学センターの運営/介護施設の運営/国際ボランティア事業 |
今回はワンステップスクールの実態について色々と取材・調査した内容をご紹介していこうと思います。
ワンステップスクールへの入学までの流れや学校生活、自立に向けた3ステップや働くスタッフについて、利用者様の評判・口コミ、代表理事である広岡政幸さんについても伺った内容を掲載しています。