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森統則とは

森統則氏とは、香川県にあるゴルフ・スポーツグローブ専門メーカーの川田工業にて代表取締役社長を務めている人物です。
当時赤字企業だった松栄食品販売やRIZAPグループのD&Mを黒字転換させた経営手腕があり、その実績が評価され、サッカークラブを運営するザスパからも経営革新を求めて社長就任の話を持ち掛けられました。
その他にも、お菓子の企画・製造を行うショウエイの代表取締役社長や春日井製菓の執行役員商品開発部長を歴任しています。
私生活ではビーグル犬を飼っており、川田工業が販売するオーダーメイドグローブに愛犬の写真をプリントしてゴルフを楽しんでいるようです。
プロフィール
- 名前:森統則(もり むねのり)
- 生年月日:1969年1月13日
- 出身地:東京都
- 最終学歴:早稲田大学卒業
- 所属:川田工業
- 趣味:ゴルフ/サッカー/ガーデニング
- 座右の銘:「やってみないと分からない、やったことしか残らない!」
森統則の生い立ちと経歴


早稲田大学まで打ち込んだサッカー
森統則氏は小学6年生から大学4年生まで10年以上サッカーに打ち込んでいました。
中学から本格的にサッカーに取り組むようになり、高校では2年生と3年生の時に東京都でベスト4入りを果たしています。
高校卒業後には早稲田大学へ進学し、大学でもサッカー部へ入部しました。
早稲田大学のサッカー部は全国屈指の伝統があり、高校選抜メンバーや日の丸を背負う選手が集まる中、森統則氏はレベルの高い環境で切磋琢磨していきます。
そして1年生の時には同級生のまとめ役を任されるようになり、サッカーのエリートたちをまとめることに苦労しながらもなんとか4年間続けた結果、大学4年生の時には部活内の上位チームに入ることができました。
森統則氏はこの経験から、諦めないで続けることの大切さを学んでいます。
家業の赤字会社にて黒字転換を果たす
大学卒業後は三井物産に入社し、営業経理部に配属となりました。
営業経理部では、担当営業部署の資金繰り・在庫管理・契約内容管理・資金手当てのアドバイスを勉強しています。
その後、兵庫フットボールクラブを経て、父親が経営していた人形焼を中心に東京土産菓子の製造販売を行う松栄食品販売に入社するも、まさかの大赤字(売上15億・営業利益▲8,000万)だったのです。
森統則氏は経営を立て直すために会社分割を行い、ショウエイを設立。人形焼の強化として『江戸祭人形焼』のブランディングや『キャラクターとのコラボ』等を行うことで、会社知名度と商品価値を高め、販路を拡大していきます。さらに製造工程の見直し等を行って利益を向上させ、強固な企業体質(売上25億・営業利益1億)の会社へと復活を遂げました。
2016年には、同社株式を春日井製菓に売却して春日井製菓の執行役員商品開発部長として転籍し、ショウエイ(松栄食品販売)は弟に事業継承しました。
事業再生・成長戦略のプロとして実績を積む
会社再生と成長戦略にやりがいを感じた森統則氏は、事業再生・成長戦略の道を歩む決断をします。
そして2018年にRIZAPグループへ入社すると、翌年にはサポーター製造販売を手掛けるD&MのCEOに就任しました。
10年間赤字(引き継いだ年は営業利益▲1億)だったD&Mにて、ランチェスターの法則を取り入れ、自分達が狙ったターゲットに特化した商品開発・販路の選定を行うことで、2年半で黒字転換(売上8億・営業利益3,000万)し、収益が出るまでに再生させました。
2021年にはサッカークラブのザスパクサツ群馬を運営するザスパの代表取締役社長に就任した後、2022年に現在も所属するゴルフ・スポーツグローブ専門メーカーの川田工業の代表取締役社長に就任しています。
森統則の趣味を超えた活動

森統則氏の趣味はサッカーやゴルフであり、それぞれの趣味をただ楽しむだけでなく、仕事へとつなげています。
プレーヤーとしてのサッカー人生は早稲田大学で終えていますが、過去には兵庫フットボールクラブに勤務し、ザスパの代表を歴任するなど、サッカーに関する仕事に携わっています。
また、松栄食品販売の勤務時代には、日本と韓国でFIFAワールドカップが開催された際にワールドカップのキャラクター商品を製造販売し、その後Jリーグのお菓子作りも行いました。
現在では川田工業にてゴルフグローブの製造販売を手掛けており、森統則氏自身も自社商品を身につけてゴルフを楽しむ様子がInstagramに投稿されています。
経営実績が認められザスパの社長を歴任

森統則氏は2021年2月にザスパクサツ群馬の運営会社であるザスパの代表取締役社長に就任しました。
ザスパクサツ群馬とはJリーグに加盟するサッカークラブで、ホームスタジアムは正田醤油スタジアム群馬です。近年では、2021年の天皇杯全国日本サッカー選手権大会にてベスト16の成績を残しています。
ザスパクサツ群馬は2018年~2019年までJ3リーグに降格しており、営業収益もJ2のチーム平均と比較すると3分の1ほどの規模という経営状態でした。
そこで、経営の立て直しを図るため、赤字企業を黒字転換させた実績のある森統則氏がザスパの新社長として迎えられ、経営改革に挑みました。
新社長決定時にはJ2定着と安定した経営などの目標を掲げていた森統則氏でしたが、現在はザスパの社長を辞任しており、川田工業の事業再生に取り組んでいます。
森統則が代表を務める川田工業とは

森統則氏が代表を務める川田工業とは、ゴルフ・スポーツ用のグローブを製造販売している会社です。
本社を香川県東かがわ市に、東京営業所を東京都墨田区に置き、中国とインドネシアに生産拠点を構えています。
日本の従業員数は数十名ほどの中小企業ですが、創業100年以上の歴史ある会社で、大手企業や有名ブランドメーカーとの取引もあり、順調に業績を伸ばしています。
森統則氏は、2022年1月より川田工業の事業再生の支援を行い、同年6月に代表取締役社長へ就任しました。
川田工業はこれまでOEMメーカーとして商品製造に徹してきましたが、2022年より商品開発向上のために自社ECサイトにてグローブの販売を手掛け始めており、森統則氏の手腕によるさらなる成長が期待されています。
川田工業の歴史
川田工業は、手袋の聖地でもある香川県東かがわ市で1920年(大正9年)に創業しました。
半世紀に及ぶ手袋製造を経て、1967年(昭和42年)にゴルフグローブの生産・販売を開始しています。
その後も皮革手袋で培った技術を生かして、ゴルファーニーズにマッチしたグローブを企画・生産し、国内の大手ゴルフ用品メーカーのシェアを伸ばしていきました。
昨今では日本のみならず、海外ブランドからもオファーを受けて輸出も拡大しています。
生産基盤は自社100%子会社のインドネシアと合弁会社がある中国に海外製造拠点を確立し、生産指示・生産管理・品質管理の徹底を行うことで、販売先からの信頼を得ています。
また、新たにBtoCへの販売戦略として自社ECサイトをメインに販売している、使用者の手形をとって製造する世界に一つだけのカスタマイズグローブも好評です。
川田工業(森統則)の評判
森統則氏が経営する川田工業は、自社で100%出資の工場を保有しており、他責ではなく自責で品質管理を行えるので、安心・安全な商品づくりができることが評判となっています。
また、取引先に見合った納期コントロールが可能で、価格競争に巻き込まれにくいという特長もあります。
さらに、優良な販路を持っていることから、ゴルフ業界、アパレル関係の大手ブランド取引先と商談ができ、プロゴルファーからヒアリングを行ってグローブを商品化することも可能なため、社員からはモチベーションがアップする仕事ができると評判です。
主力商品のゴルフグローブ


ここでは、主力商品と川田工業の営業スタイルについて紹介します。
オーダーメイドグローブのJUST FIT system

川田工業の公式サイトより
50年以上にわたってゴルフグローブを生産してきた川田工業では、世界に1つだけのオーダーメイドゴルフグローブ「JUST FIT system」を手掛けています。
JUST FITは、薄く柔軟性のあるシープスキン(羊革)で作られており、素手感覚に近い状態を生み出すことでしっかりと握りこめ、スコアアップに貢献します。
自分の手に合ったミリ単位での完全オーダーメイドのため、市販のグローブではサイズが合わないと悩んでいる方や違和感のあるグローブによって安定したスイングが損なわれていると感じている方にお勧めです。
また、10色の豊富なカラーバリエーションがあり、イニシャル刺繍やオリジナル画像をプリントできるなど、デザイン性にも優れています。
完全オリジナルのオーダーメイドゴルフグローブでモチベーションとスコアがアップし、より充実したプレーが実現できるでしょう。
商品提案から作成までの流れ

川田工業の公式サイトより
川田工業の営業スタイルとして、OEM商品の提案から作成までの流れを紹介します。
- 既存取引先約60社と販売時期までのスケジュールを共有し、商品を提案
↓ - 素材仕入れメーカーから新素材の情報提供を定期的にもらい、取引先に提案
↓ - 取引先から提出された仕様を確認し、さらに改良できるポイントを提案
↓ - 本社サンプル作成工場にて、取引先とともにゼロからグローブの作成を共働
川田工業の採用情報


採用活動を行う背景
採用活動を行う背景としては、コロナ禍の影響もあって密を避けながら楽しめるとゴルフブームが復活し、川田工業が手掛けるゴルフグローブの需要が高まっているためです。
現在のゴルフブームには、若者や女性におけるゴルフ人口が増加しているという特徴があります。
特に20代~30代のカジュアルにゴルフを楽しみたいファッション性が豊かな新しいプレーヤーに対して、感性豊かな企画営業ができる営業マンを募集しています。
入社して欲しい人物像
川田工業が入社して欲しい人物像は、行動力・自責で分析できる力・協調性・伝わる工夫ができる能力のある方です。
行動なくして結果は無しという考えのもと、自責での分析によって課題を見つけ、相手の要望を想像しながら顧客目線で提案が伝わるように努力できる方を求めています。
また、川田工業のような中小企業では、自分の担当範囲外の業務も社員同士で助け合いながら対応しなければならない場面があるため、協調性を持ってサポートし合える人材が活躍できます。
採用面接時には、一つひとつの質問に曖昧な言葉で表現せずに回答できるか、正しい敬語を使用しているか、YES/NOを明確に回答できるかを重要視しているようです。
入社するメリット
川田工業に入社することで特別な資格を取得することはできませんが、創業100年以上の伝統ある企業のため、他社ではなかなか会うことができないような取引先もあり、大手ブランドメーカーから信頼された中で商談ができるというメリットがあります。
そういった様々な取引先とのかかわりを通じて、自己の成長に十分役立つ情報や経験を積むことが可能です。
まとめ

今回の調査で、あらゆる企業から事業再生の支援を求められる森統則氏には、確かな手腕があることが明らかになりました。
また、ザスパ新社長就任の話があった当時は、D&Mの代表取締役社長を務めていたため、「ザスパの社長をやりたい」という思いと「D&Mの社員に申し訳ない」という思いが交錯して悩んだとの情報もあり、誠実な人物であることが伺えます。
川田工業についても、ユニークで実用性のある商品を販売していますので、ゴルフのスコアを伸ばしたい人にお勧めです。
会社概要
名称 | 川田工業株式会社 |
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所在地 | 〒769-2702 香川県東かがわ市松原1064-1 |
創業 | 1920年6月 |
設立 | 1953年5月 |
代表者 | 代表取締役社長 森統則 |
資本金 | 2,400万円 |
事業内容 | ゴルフ、スポーツ用、ファッショングローブ製造販売 |
経営危機に陥っていた会社や赤字体質だった会社を再生させた実績を持つ森統則氏は、経営のプロとして評判です。
本稿では、森統則氏の生い立ちと経歴、趣味、ザスパ社長就任を後押しした実績に加え、老舗グローブメーカーである川田工業の歴史、評判、主力商品、採用情報について調査しました。
森統則氏が経営のプロと称される理由が知りたい方や、川田工業の情報を得たい方にとって有益な内容となっております。