愛児の家とは?評判/評価/求人/中野区の児童養護施設を調査!

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編集部
愛児の家は、東京都中野区にある児童養護施設です。家庭環境などに恵まれず、家がない子供たちの養護、育成を行う施設として、評判が良く、高い評価も受けています。

愛児の家のモットーとしては「子どもの最善の幸せのために」を掲げ、良質な養育の場として、子供の権利を尊重しつつ、子供が社会へと旅立てるよう、自立支援を行っています。

ここでは、愛児の家の概要から評判・評価、歴史、愛児の家での生活(一日の流れ)、求人採用情報まで、編集部が徹底的に調査しています。

愛児の家とは

愛児の家とは

愛児の家(あいじのいえ)とは、1945年11月1日に設立された80年近い歴史のある児童養護施設で、正式名称は社会福祉法人愛児の家です。

施設は東京都中野区鷺宮にあり、園長は石綿徳太郎さんで、職員は園長を始め、事務員2名、保育士及び指導員11名、家庭支援専門相談員1名、心理療法担当職員1名、調理関係者4名、嘱託医及び非常勤職員若干名となっています。

児童の定員は36名で、家庭環境や経済的な理由で家庭で養育することができない子どもに対し養護、育成を行っています。

最も大切にしている運営方針は「子どもの最善の幸せのために」であり、養護理念や養護方針、指導目標も一貫しています。

運営方針

運営方針は園長を中心に民主的運営体制をとっており、現代の社会情勢やコンプライアンスに適した情報公開につとめています。また、地域に密着し地域住民にとっても開かれた施設を目指しています。

養護理念・養護方針

養護理念は3つあります。

運営方針と似ているのが「子ども中心」という理念で、子どものことを一番大事に思っています。また、「家庭的養護」「ゆとりのある生活」も養護理念としてあり、子どもに対して時に厳しく、時に本当の親のように優しく接し、そして子どもたちがのびのびと暮らせるよう、ゆとりある生活スタイルをとっています。

養護方針としては、「一貫性のある家庭的処遇」を大切にしています。それを実現するために、集団の利点を活用しながら、明るく豊かな生活環境をつくり出し、児童の自立支援の視点に立って健全育成を行っています。

また、職員による体罰及び懲戒権の乱用及び不適切な関わりは全面的に禁止しており、児童の意見表明権を尊重する施設でもあります。

指導目標

指導目標は、本施設の最大の目標である「子どもの自立支援に向けて」です。
事情があり本施設に預けられた子どもも、いつかは巣立つ日が来ます。その時に備えて、情緒が安定するような基本的生活習慣の確立を目指します。

そのためには、責任をもって躾を行う、一人ひとりに行き届くきめ細やかな処遇を実施する、子どもの独自性と創造性を伸ばすことを重要視しています。また、子どもに対するベクトルだけではなく、園長を始めとした職員一人ひとりが自主的で不言実行を貫き、大人としての模範となるべく過ごしています。

愛児の家の評判・評価

愛児の家の評判・評価
編集部
愛児の家の評判・評価については、東京の福祉ポータルサイトである、とうきょう福祉ナビゲーションが、福祉サービス第三者評価情報を掲載しています。
この評価情報は、実際に施設にいる子どもたちに対してアンケート方式、聞き取り方式で回答を得たものなので、非常に信頼性の高い評判・評価情報となります。

子どもたちの意思が尊重されている

愛児の家の評判口コミ①
各種当番や役割については子どもたちの話し合いで決定したり、施設での時間の使い方や衣服・物の所有について職員が話を聞いてくれたりと、子どもたちの意思や意見が尊重されています。
編集部
児童養護施設として、子どもたちと信頼関係や愛着関係を築くことに努めているので、自然と子どもたちを尊重するスタイルで運営されています。

子どもたちの実家となる施設

愛児の家の評判口コミ②
子どもが施設を退所した後も、ふと立ち寄ることができるような、実家的な機能を有する施設を目指して取り組んでいます。
編集部
子どもたちと信頼関係や愛着関係を築くことに力を入れているので、職員は実の親のように子どもたちに接し、施設を出ていった後も、気軽に再訪できるような環境となっています。

食事の内容は充実

愛児の家の評判口コミ③
何気ない会話等から、子どもたちがどのような食事を食べたいのかをリサーチして献立に盛り込むなど、食事の期待感を高めています。
編集部
子どもたちへのアンケートでも「食事の時間が楽しいひとときになっているか」という設問では75%が「はい」と回答し、「いいえ」は8%にとどまっているので、好き嫌いの激しい幼少期の子どもたちがいることを考えると、食事面はかなり満足度の高い内容になっているといえます。

愛児の家の評判・評価まとめ

編集部
愛児の家では、子どもたちのことを尊重し、信頼関係や愛着関係を築くことを重要視しているので、職員に対して信頼感があり、職員の態度に対しても安心感があります。また、子どもたちは自分たちが尊重されていると感じているようです。

愛児の家の歴史

愛児の家の歴史

愛児の家は1945年(昭和20年)11月1日に、太平洋戦争による幼い犠牲者を救うための”戦災孤児救護婦人同志会”として発足しました。当時の理事長は私財を投入し、自宅を開放して孤児救護活動を行っていました。

その後、1948年には児童福祉法施行により、戦災孤児以外の子供たちも受け入れを開始します。
1952年には厚生大臣認可の社会福祉法人としての組織となり、”愛児の家”としての体制が固められました。

以後、キリスト教施設ではないもののCCF(基督教児童福祉会)から援助を受けたり、子どもたちの努力により西武線都立家政駅前の無人踏切に遮断機が新設されたり、愛児の家をモデルにTBSドラマ「一人来い、二人来い、みんな来い」が製作されたりしています。

2012年には石綿徳太郎園長が就任し、心理療法担当職員の配置が行われ、現在の体制が整いました。

愛児の家での生活(一日の流れ)

愛児の家での生活
編集部
愛児の家には幼稚園から高校生までの各世代の子どもたちが集まっていますが、彼らの愛児の家での生活(一日の流れ)を紹介します。
  • 7:00 起床(日曜、祭日は8:00)洗面・掃除
  • 7:30 朝食(日曜は8:30~)
  • 8:00~8:10 登校(小・中・高)
  • 8:45~9:00 登園(ワカバ幼稚園)
  • 9:30 (職員の)朝の集まり
  • 12:00 昼食
  • 15:00 おやつ
  • 17:45 掃除
  • 18:00 夕食
  • 20:00~21:00 中学生学習時間
  • 21:00 小学生就寝・中高生夜食
  • 22:00 中学生就寝
  • 23:00 高校生就寝

求人採用情報

愛児の家の採用情報
編集部
愛児の家では児童指導員または保育士(直接処遇職員)を募集しています(2022年6月現在、有効期限は7月31日)。
ここでは、その内容を紹介します。

仕事内容

男女職員ペアで約8~9人の児童グループ担当となり、生活・学習・余暇及び行事指導にあたります。
未経験者可で、自動車免許を持っている人は、児童の通院送迎と寄付物品引き取りなどのために社用車(AT限定可)の運転を任される場合があります。

児童指導員または保育士(直接処遇職員)の募集要項

雇用形態正社員
募集の理由欠員補充
学歴専修学校以上が必須
専攻課程:保育、福祉関係の専門学校卒業者であれば尚可。
必要な免許・資格保育士
その他の福祉・介護関係資格
小学校教諭免許(専修・1種・2種)
児童指導員
※上記いずれかの資格を所持で可
※普通自動車運転免許があれば尚可(AT限定可)
年齢18歳〜64歳
※深夜時間帯勤務を含む為・定年年齢未満の方を募集する為年齢制限あり
勤務地〒165-0032
東京都中野区鷺宮3丁目2番13号
最寄り駅西武新宿線 都立家政駅徒歩3分
給与月収:220,419円〜237,073円

※給与の内訳
基本給189,319円〜205,973円
特別指導手当12,100円〜12,100円
処遇改善手当19,000円〜19,000円
住宅手当24000円(賃貸世帯主の場合)または6000円(持家世帯主の場合)
宿直手当5200円×月の回数分。その他扶養手当あり。

昇給昇給あり:1月あたり9,360円〜12,156円(前年度実績)
賞与年3回:計5.10ヶ月分(前年度実績)
就業時間1ヶ月毎の変形労働時間制
就業時間【1】 7時00分〜18時00分
就業時間【2】 22時00分〜7時00分
就業時間【3】 7時00分〜22時00分※月の平均時間外労働時間4時間
年間休日112日
待遇・社会保障雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金、財形、退職金共済、通勤手当

まとめ

編集部
東京都中野区にあり、歴史ある児童養護施設の愛児の家を徹底調査した結果を紹介してきました。

評判、評価としては第三者機関が入った調査で実際に施設にいる子どもからポジティブな回答が得られています。

その内容は、子供に対して尊重できる態度で接してくれて、信頼できる職員の元、家族や実家のような暮らしができているというものでした。

また、愛児の家では求人も行っているので、子どもたちと家族のように過ごし、立派なオトナとして自立するために働きたいという方はぜひ募集要項などを参考にしてください。

施設概要

名称社会福祉法人”愛児の家”
所在地〒165-0032 東京都中野区鷺宮3丁目2番13号
創立昭和20年11月1日
園長石綿徳太郎
事業種別児童福祉法による児童養護施設
事業内容家のない子供、恵まれない境遇にある子供たちの養護、育成