ピースワンコジャパンは、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンが運営している動物保護団体です。
女優であり動物愛護の活動にも熱心な杉本彩さんが言及したことで話題になり、名前だけは知っているという方も多いかもしれません。
ただ、多くの方にとっては、ピースワンコジャパンがどのような活動をしているのかということは知らないままだと思います。
本稿では、ピースワンコジャパンに取材させていただき、代表者や取り組み、資金源、働くスタッフの評判口コミ、採用活動といった内部情報を包み隠さず紹介していきます。
※当コンテンツはアフィリエイト等を目的として、試供品または取材費をいただいて記事を掲載しています。
この記事の目次
ピースワンコジャパン(動物保護団体)とは?

ピースワンコジャパンは、広島県神石郡にある保護犬事業を行う団体です。
運営は、海外人道支援や災害支援を手がけている特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンです。
ピースワンコジャパンの理念は犬の「殺処分ゼロ」の実現です。
その活動は、ただ犬を保護して譲渡するだけではなく、正しい飼い方や動物福祉の考え方を広めるための活動をしたり、犬のために行政機関や企業、地域社会と連携したり、人と犬が楽しくふれあい、絆を深められる場を整備したりと多岐にわたります。
現在、譲渡センターは全国に11か所あり(1か所はシェルター兼)、人馴れ訓練を終えた犬たちが次々と里親の元へと旅立っています。
代表の大西健丞について

ピースワンコジャパンを運営するピースウィンズ・ジャパンの代表理事は大西健丞さんです。
大西健丞さんとはどんな人物なのか、担当者様にお聞きしました。

大西は大学在学中にNPOを設立し、イラク戦争時の人道支援を皮切りに、世界30カ国以上で支援活動を展開してきました。
紛争地や災害現場の最前線で指揮を執る行動力と、社会課題を解決するための仕組みを創り出す突破力が、彼の大きな実績です。
国内では、犬の殺処分ゼロを目指す「ピースワンコ」事業や、災害支援チーム「ARROWS」を創設しました。
スタッフからは「常に現場主義」「困難な状況でも諦めず、道を切り拓く人」と評されています。
その情熱と強いリーダーシップが、多くの支援者や仲間を惹きつけ、団体の原動力となっています。
杉本彩が言及?ピースワンコジャパンの活動内容

ピースワンコジャパンの理想は「殺処分ゼロの実現」です。そのためには、犬を安全に管理するための施設が必要なため、70,000㎡以上の敷地を確保して、保護犬のための犬舎施設やドッグラン、診療所、老犬用施設などを完備しています。
シェルターでは医療体制と人員体制が整備され、犬の治療や心のケア、譲渡に向けたトレーニングまで行います。
そして日本各地で譲渡センターを運営し、新たな里親を探し、犬たちがずっと里親の元で暮らせるように動いています。
また、犬の保護や殺処分ゼロへの理解度を深めてもらうためにも、出張授業や企業・学生などの体験学習といった教育・啓発活動、ボランティアの受け入れ、保護犬飼い主研修、各方面への提言や情報発信も積極的に行っています。
避妊去勢手術や安全管理
ピースワンコジャパンが運営している施設では、犬の避妊去勢手術が行われています。
施設に来る犬のうち、幼犬、病犬、老犬といった避妊去勢手術に適さない犬以外のほぼ全ての犬たちに対して避妊去勢手術が行われます。
犬の避妊去勢手術に対しては、予期せぬ妊娠を防ぎ、メスの卵巣腫瘍や子宮蓄膿症といった病気を予防し、威嚇行動が抑制されるといったメリットがあります。
避妊去勢については、動物保護団体、獣医師、飼い主によって色々な考え方がありますが、ピースワンコジャパンは、そのメリットの大きさに注目し、犬と家族が安心して暮らせるように、積極的に避妊去勢手術を行っています。
また、安全管理については、脱走を防ぐための柵やフェンスを設置し、金網で覆い、部屋の扉の外にはもう一つネットで覆った扉があり、常時モニタリングできる監視カメラも数か所設置しています。
さらには犬が地面を掘り返して脱走しないように、隙間がないかをスタッフが日々チェックしているほか、各部屋の施錠管理対策として、毎日の犬舎業務の最後にダブルチェックを行います。

設備を充実させ、ヒューマンエラーも無くす体制により、犬の安全管理は万全と言えます。
ピースワンコジャパンを中心とする主要な取り組み

ピースウィンズ・ジャパンには事業の柱が3つあります。
ここまで紹介してきたピースワンコジャパンによる犬の殺処分ゼロを目指す「保護犬事業」に、「海外人道支援」と「災害支援」の2つを加えて3つの柱としています。

それらの取り組みについて、事業の内容や具体的な活動実績を伺いました。
活動の中核を成す3つの柱

私たちは「必要な人々に、必要な支援を」をモットーに、国内外の課題解決に取り組む認定NPO法人です。
事業の柱は3つあります。
- 紛争や貧困に苦しむ人々を支える「海外人道支援」。
- 国内外の災害被災地に緊急支援チームを派遣する「災害支援」。
- 犬の殺処分ゼロを目指す「保護犬事業(ピースワンコ・ジャパン)」です。
私たちの支援は、国内外で助けを必要とする人々や動物たちを対象としています。
同時に、活動を支えてくださる個人・企業の支援者の皆さま、ふるさと納税やボランティアで参加してくださる方々も、共に社会を創る大切なパートナーです。
能登半島地震に対する復興支援活動

現在、私たちが特に力を入れているのは、能登半島地震の復興支援です。
発災直後から現地で活動を続けていますが、今後は被災された方々の生活再建や、地域の産業・なりわいの再生に重点を置いた長期的な支援を本格化させていきます。
皆様には、この長期にわたる復興への道のりに、引き続き関心をお寄せいただきたいと願っています。
人道的危機下にある人々へのグローバルな支援

もう一つは、ウクライナやガザをはじめ、世界各地で人道危機に直面している人々への支援です。
報道が減っても、支援を必要とする人々の日常は続いています。
現地のニーズに応じた食料や医療品の提供などを継続するため、国際的な課題にも目を向けていただけるよう、粘り強く情報発信を続けています。
皆様のご関心とご支援が、遠い国の人々の命を繋ぎます。
ピースワンコジャパンの運営を支える主な資金源

ピースワンコジャパンの運営を支える主な資金源は様々なルートで届けられます。
個人からの寄付や継続的支援ができるマンスリーサポーター制度、法人・団体からの寄付、そして遺贈や相続財産の寄付も資金源となっています。
それに加えて、個人からの「ふるさと納税」を通じた寄付も大きなウェイトを占めます。
特に、犬の殺処分ゼロを目指す「ピースワンコジャパン」事業や、災害支援活動「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」への支援が大きな割合を占めています。

では、個人や法人・団体として、ピースワンコジャパンの理念に賛同した場合、どのような寄付・支援方法があるでしょうか。
寄付・支援方法

寄付・支援には様々な形があります。
毎月、定期的に寄付をするなら「ワンだふるサポーター会費」があり、月額1,000円~100万円の間で自由に設定することができます。
また、障害などで実際に犬を引き取ることができなくても、支援金を出すことで遠方からでも家族になれるほか、1回のみの寄付、広島県神石高原町へのふるさと納税、公式オンラインショップから、遺贈寄付などが可能です。
全て窓口はピースワンコジャパンの公式サイトにあるので、気軽に保護犬を支援していただけます。
ピースワンコジャパンで保護犬を迎えた人の評判口コミ

ピースワンコジャパンで保護犬を迎えた人は団体や施設についてどのような評価をしているのでしょうか。評判口コミを調べました。
犬に対する大きな愛情を感じた
ピースワンコジャパンの譲渡センターで保護犬を引き取りました。ただ引き渡すだけじゃなく、ちゃんと家庭環境などの審査や指導がありました。
また、この子に合った育て方などを丁寧にアドバイスしてもらって安心しました。
うちの子の個性を把握しているということは、センターで愛情をもってお世話してもらっていたということで、とても嬉しかったです。

ピースワンコジャパンのスタッフは譲渡される犬の一匹一匹と向きあい、心身ともに万全の状態で里親に引き渡せるようにお世話をしていることがわかります。
丁寧な説明で良かった
そこにいるわんこ一頭一頭について丁寧に分かりやすく説明してくれました。
保護犬初心者なので引き取る犬を決めかねていると、「一回で決めなくていいから数回通って決めてください」と提案もしてくれました。
お言葉に甘えて何回か通い、触れ合っているうちに「この子にしよう」というわんこに出会えました。
おかげでずっと一緒にわんこといられるようになりました、ありがとうございます!

ピースワンコジャパンのスタッフは、里親候補の方や寄付をしてくれる方に対して丁寧な対応が評判になっています。
信頼できる団体で良かった
使途不明金があるというような噂があり自分で調べてみました。すると、公式HPでお金の流れが公開されていて信頼できる団体だとわかりました。
おかげで安心して犬を引き受けることができました。

不確かな情報が流れることがありますが、ちゃんと調べればピースワンコジャパンが信頼できる団体だとわかります。
サポーターとしても関われる
家の事情で犬を飼えなくてサポーターとして毎月ピースワンコジャパンに寄付しています。
遠出する機会があったのでピースワンコジャパンに行って、自分がサポートしているわんこに会ってきました。
施設の環境が良く、良好な状態で過ごしているのを見て、本当に良かったと思いました。

ピースワンコジャパンには月額制のサポーターや譲渡が難しい犬への支援など、様々な応援の形があります。
犬を譲渡するだけではなく、保護犬に幸せな状態で暮らしてもらう体制が整っています。
ピースワンコジャパンで保護犬を迎えた人の評判口コミまとめ
ピースワンコジャパンでは、月間で数十頭の犬を引き渡していて、里親からは様々な評判・口コミがありました。
多くの方は、施設の設備の充実度、スタッフの犬に対する愛情、引き取り希望者に対する丁寧な説明や対応などに高評価を残しています。
また、引き取りたくても引き取れない犬や人に対する支援のバリエーションの豊富さも評判でした。
サービスに対するスタッフの評判


ピースウィンズ・ジャパンで働いているスタッフは、自分が働く団体のサービスについて、どのような評価をしているのでしょうか。

多くのスタッフが、国内外の現場で「支援が届いた瞬間の、人々の安堵の表情や感謝の言葉」に大きなやりがいを感じています。
特に、災害支援チーム”ARROWS”では、救助や医療を通じて命を繋ぐ使命感、ピースワンコ事業では、犬たちが新しい家族と幸せになる姿を見届ける喜びに誇りを持っています。
一方で、常に時間や資源が限られる中、より多くの命を救うため「もっとできることはないか」と自問自答し、もどかしさを感じる者も少なくありません。
この現状への悔しさこそが、私たちの活動を進化させる原動力です。
スタッフ一人ひとりが、支援を待つ人々の顔を思い浮かべながら、日々の業務に真摯に向き合っています。
ピースウィンズ・ジャパンの採用情報

ピースウィンズ・ジャパンでは、どのような採用活動を行っているのでしょうか。
採用活動の背景や求められている人物像など、詳しい採用情報を教えていただきました。
採用活動を行う背景

私たちが採用を続ける理由は、国内外で支援を求める声が私たちの組織の成長スピードを上回っているためです。
災害の頻発化で緊急支援チーム「ARROWS」の活動は増え、犬の殺処分ゼロを目指す「ピースワンコ」事業も拡大を続けています。
また、ウクライナ支援や国内の地域再生など、活動が多様化・複雑化する中で、既存のスタッフだけでは限界があります。
医療、IT、建築、動物福祉など、多様な専門性を持つ新たな仲間を迎え、より多くの命を救い、質の高い支援を届けることが採用の目的です。
これは単なる組織拡大ではなく、助けを待つ人々や動物たちへの、未来への投資だと考えています。
入団してほしい人物像


私たちが仲間としてお迎えしたい人物像には、いくつかの重要なポイントがあります。
第一に、当団体の「必要な人々に、必要な支援を」という使命に深く共感し、社会課題の解決に強い情熱を注げる方。これが全ての活動の原点です。
第二に、ご自身の経験を活かす「プロ意識と専門性」です。医療、IT、広報、動物福祉など、多様な分野のスキルを持ち、情熱を具体的な成果に繋げる力を重視しています。
第三に、前例のない課題にも臆さず、自ら考え行動できる「主体性と突破力」を求めます。常に状況が変わる現場では、変化に柔軟に対応し、道を切り拓く力も不可欠です。
最後は、多様な仲間と敬意をもって協働できる「チームワーク」です。
これらの資質を持つ方と、共に未来を創りたいと願っています。
ピースウィンズ・ジャパンで働く魅力

自らの仕事が「命を救い、未来を創る」ということにつながることです。
災害の最前線や海外の支援現場で培われる経験は、どんな研修でも得られない、生きた危機管理能力や課題解決力を劇的に向上させます。
マニュアルのない状況で考え抜き、道を拓くスキルは、あなたの市場価値を飛躍的に高めるでしょう。
また、医師やレスキュー隊員、建築家、IT専門家など、多様な分野のプロと協働することで、他では得られない視野とネットワークが手に入ります。
ここで得られる経験は、単なるスキルセットではありません。世界のどこでも通用する、社会課題解決のプロフェッショナルとしての揺るぎない自信と実績そのものです。
面接で重要視するポイント

ピースウィンズ・ジャパンは、「支援」という枠を超え、持続可能な社会変革を促すために、組織を「ソーシャルイノベーション・プラットフォーム」へと転換していきたいと考えています。
その実現のためには、創意工夫によって課題を乗り越える挑戦意欲、既存の枠にとらわれず新しい価値を生み出す柔軟性、目の前の問題だけでなく未来を見据える洞察力を重視しています。
あわせて、「命を救う活動に挑戦したい」という強い思いや、「社会に貢献したい」「自分の多様な才能を活かしたい」といった熱意も大切にしています。
まとめ
以上がピースワンコジャパンについて、インタビューと独自取材で徹底的に調査した結果です。
殺処分ゼロという難しい問題に対し、真剣に取り組んでいる団体だということが分かりました。
しかも、ただ理念を掲げているだけではなく、多くの資金を投入して保護センターや譲渡センターを整備し、犬のことを思う多くの愛情豊かなスタッフによって運営されています。
保護犬を迎えたい方、保護犬の幸せな暮らしを支援したい方はぜひ、ピースワンコジャパンの施設に行って保護犬と会ったり、様々な支援方法を選んで寄付したり、自分のやり方で犬と関わってみてください。
団体概要
| 名称 | 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン |
| 住所 | 〒720-1622 広島県神石郡神石高原町近田1161-2 2F |
| 設立年月 | 1996年2月 |
| 代表理事 兼 統括責任者 | 大西健丞 |
| スタッフ数 | 621人(2025年1月31日時点) |
| 東京事務所 | 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12 富ヶ谷小川ビル2 |
| 佐賀事務所 | 〒840-0831 佐賀県佐賀市松原1-3-5 まるなかビル6F |
| ピースワンコ・ジャパン | 〒720-1702 広島県神石郡神石高原町上豊松72-8 |
| 海外事務所 | ・イラク/アルビル、ドホーク ・スリランカ/トリンコマリー ・ミャンマー/ヤンゴン ・バングラディシュ/コックスバザール ・東ティモール/ディリ、レテフォホ ・ネパール/カトマンズ ・ケニア/ナイロビ、カクマ、ダダーブ、カペングリア、ロキチャル、ナーナム ・ウガンダ/カンパラ、アルア、チェゲグワ ・モザンビーク/ベイラ、シウレ ・南スーダン/ジュバ、メルート ・パラオ/コロール ・モルドバ/キシナウ ・ウクライナ/キーウ ・トルコ/イスケンデルン ・パレスチナ/エルサレム |



























また、編集部でも独自調査を行い、活動内容について明らかにしていくので、本稿を読めばピースワンコジャパンの実態が分かる内容となっています。