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帝国経済興信所とは

帝国経済興信所とは、企業信用調査をメイン事業とする調査会社です。企業が安心・安全な取引を行うために、企業を調査する会社として事業を行っています。
電話や直接面接する取材により、ホームページ上やネット上にある情報だけではわからない企業のリアルな情報を引き出し、新規に取引を開始したい企業などにその情報を提供しています。これにより、取引を行う企業はリスクを抑えて新規開拓ができるようになります。
また、シンクタンクとして情報を蓄積しているので、依頼からすぐに情報を提供する体勢も整えています。正確でスピード感のある情報の提供により調査業業界での地位を不動のものとし、大阪と東京に本社を持ち、関西、東海、中国、九州にも支社を展開する、業界でも最大クラスの調査会社となっています。
経営理念

帝国経済興信所の経営理念の柱は『相手を「知る」事の喜びを提供する』というものです。この言葉を会社全体が皆で理想とするシェアードビジョンとしています。
また、「知る」ことには3つの要素があり、企業に経済的貢献をもたらす「安心」、文化的な貢献をする「信頼」、そして知る「権利」を実行する社会的な貢献となっています。
帝国経済興信所の実績・調査方法・調査内容について


実績
帝国経済興信所は1962年(昭和37年)に創業し、会社としては1986年(昭和63年)に設立された老舗企業です。長年に及ぶ調査の情報はストックされ、日本全国で約390万社(2015年3月31日時点)もの会社のあらゆる情報に精通し、数多くの企業の事業をサポートしてきました。
調査方法・調査内容
帝国経済興信所の調査方法は、まずは電話で調査対象企業へと電話などでのアポイントを取ることに始まります。そして後日会社へと訪問し、ホームページに記載されている立地や面積などが正しいかどうかといった事実確認、そして社長や役員、役職の方などの経営責任者に取材して、事業や経営状態について様々な裏付けを取ります。
また、商業・不動産登記簿などの公的情報をチェックすることや、ネット上からも情報の収集・確認を行い、取材内容と照らし合わせることで対象企業の現在の業績や取引状況、新規雇用状況など総合的な情報を取得しています。
企業信用調査が必要な理由

企業信用調査(与信調査)とは、取引を検討している企業がどのような会社なのか、どのような状況なのかといったことを調査することを言います。企業信用調査により、取引において重要な支払能力の有無や信用に足りうる会社なのか、登録や資格などを持つ正式な会社組織なのかなどを調べ上げます。
いくら技術があっても決算の状態がおもわしくなければ、取引後に倒産してしまって売掛金が未回収、といったリスクもあります。また、業績が好調でもブラック企業だったり、グレーな手法を使っていたりと、相手企業が摘発などされることで取引している自社の名に傷がついてしまう可能性もあります。
さらに、新規に取引開始ではなく、長く取引を行っている企業に対して企業信用調査を行うこともあります。これは、長く続く不景気により、気が付かないうちに取引相手の業績が悪化していて、倒産のリスクを抱えているといった状態を早めに確認することができます。
以上のことから、企業信用調査は取引のリスクをコントロールするためには必須の調査になります。
帝国経済興信所のメイン事業は企業信用調査


本調査
本調査は、最大の情報量を提供するサービスです。
調査内容としては、対象企業の過去10年程度の情報を詳細にまとめ、プロの目から企業診断(評定)を行ったものを加えて、A4で約20ページの大容量データとして提供します。
調査項目は商号、代表者、所在地、電話番号、FAX番号、資本金、株主、従業員数、設立・創業年月日、会社沿革、事業内容、仕入先、販売先、取 引銀行、取引状況、企業診断(評定)、業績、所見と多岐にわたり、相手企業のことを詳しく知りたい場合は本調査の情報が必須です。
この調査は入念に行われ、詳細なデータをまとめるので、納品は依頼後3週間~4週間が目処となっています。
側面調査
フルボリュームで情報をまとめる本調査とは異なり、速度重視で現状把握をメインに情報を提供するのが側面調査です。
そのスピードは依頼があってから約30分でレポート提出という早さで、日頃から企業情報をストックしている帝国経済興信所だからこそ、膨大なデータから情報を素早くまとめ、過去3年分の情報(事業内容、仕入先、販売先、取引情報)といった概要と企業診断(評定)という内容で情報を提供します。
側面調査の調査項目についても、商号、代表者、所在地、電話番号、FAX番号、資本金、株主、従業員数、設立・創業年月日、会社沿革、事業内容、仕入先、販売先、 取引銀行、取引状況、企業診断(評定)、業績、所見となっています。
会員制度と会員料金について

帝国経済興信所では、情報提供のシステムとして会員制を採用しています。企業情報を求める企業は会員登録することで、取引を検討している相手企業の情報を効率的・効果的に得ることができます。
会員に登録するメリットとしては、調査料が割安になる、調査依頼の手続きが簡単、法律相談が受けられる、公的金融機関の借り入れ相談対応、といったものがあげられます。
また、情報誌が月3回届けられ、日本全国最寄りの支社から詳細かつ的確にとらえたオリジナルレポートが受け取れます。その内容は、資金繰りに苦労している企業、融通手形等が発行されている企業といったもので、近い将来何らかの変化の起こりうるリスクなどを抱えた企業の一覧表を見ることができ、ビジネスに役立ちます。
チケット会員制料金
会員には種別があり、クラスに応じた「審問券(チケット)」(1枚で1法人事項の調査が可能)を発行します。
種別は「特殊」「特別会員」「普通会員」「特報会員」の4クラスに分かれていて、調査できる会社の件数、会員料金が異なります。
会員種別 | 会員料金 | 調査数 | |
特殊 | 全員 | 特定企業 | 100件以上 |
特別会員 | 第1種 | 1,000,000円 | 70件 |
第2種 | 700,000円 | 40件 | |
第3種 | 500,000円 | 25件 | |
普通会員 | 第1種 | 300,000円 | 12件 |
第2種 | 200,000円 | 7件 | |
第3種 | 180,000円 | 5件 | |
第4種 | 160,000円 | 3件 | |
特報会員 | 第1種 | 290,000円 | 購買料並び調査4件 |
第2種 | 185,000円 | 購買料並び調査2件 |
調査費用について

調査費用については、基本的に会員は無料、会員外は調査の内容によって異なる調査費用が請求されます。
また、特殊調査料金として「証拠蒐集調査」は権利保全の民事・刑事・家事の資料蒐集になり、調査の性質上、料金についてはその都度相談という形になります。さらに、レポート提出の期限を早める場合や調査に付帯する料金が必要になる場合もあります。
一般調査料金
種別 | 会員・非会員 | 料金 |
信用調査(1件) | 会員 | 無料 |
会員外 | 80,000円 | |
損保調査(1件) | 会員 | 無料 |
会員外 | 50,000円 | |
雇用調査(1件) | 会員 | 無料 |
会員外 | 80,000円 |
速度料金
種別 | 料金 | 対応 | 納期 |
超々特急料 | 7,000円 | 受付後 | 5日〜7日前後 |
超特急料 | 5,000円 | 受付後 | 10日〜12日前後 |
特急料 | 3,000円 | 受付後 | 15日〜18日前後 |
調査に付帯する料金
種別 | 料金 |
公簿閲覧料 | 実費 |
交通費 | 本社・支社・営業所所在地の最寄り鉄道駅からの実費 |
帝国経済興信所の評判口コミ


ここでは、実際に帝国経済興信所から調査を受けた会社の方の生の声と、それに対する実情を紹介していきます。
帝国経済興信所は怪しい?詐欺?不審に思った


ちゃんと登録されている会社だった


直接会って話を聞いてみた


電話では少し上から目線だと感じた、でも実際の調査員は柔らかい感じ


それについては、苦情として帝国経済興信所の内部でも共有されているようで、検討、改善が図られています。
調査されるのは少し怖かった


年齢制限はないのですが、今までの高齢者記録は68歳で平均年齢は55歳となっており(2018年のデータ)、幅広い業界に精通した豊富な経験のある人だけが調査員として派遣されます。
評判口コミまとめ

帝国経済興信所の求人採用情報


中途求人採用(経験者採用)
応募・選考方法 | 募集事業所、募集職種を確認のうえメールまたは郵送にてご応募ください。書類選考のうえ、会社説明会をご案内します。選考方法筆記試験、作文、適性検査、面接試験ほか |
職種 | 総合職 |
給与 | 当社規定により支給(22歳基本給 200,600円) |
昇給 | 年1回(4月) |
賞与 | 年2回(6、12月)※2019年度年間実績 非管理職一人平均 200万円 |
諸手当 | 家族、住宅地域、時間外勤務、※通勤費全額支給 など |
勤務時間 | 平日 8:30~17:30(実働8時間) |
休日 | 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始(6日)※年間休日120日 |
休暇 | 年次有給休暇、夏季休暇(2日)、慶弔休暇など産前産後休暇(産前6週間と産後6週間有給) |
配属 | 中途新入社員(1日間、東京にて開催)、調査業務基礎研修(2ヶ月、東京にて開催)受講後、採用事業所にて勤務 |
新卒求人採用
応募・選考方法 | 【応募条件】2019年3月卒業見込みの方募集事務所 【東京・大阪募集学部学科】全学部全学科(文系理系問わず)採用予定人数 【未定選考方法】筆記試験、グループディスカッション、作文、適性検査、面接試験ほか |
職種 | 総合職 |
給与 | 大卒 200,600円大院卒 211,000円(2019年4月見込み) |
昇給 | 年1回(4月) |
賞与 | 年2回(6、12月)※2019年度年間実績 非管理職一人平均 200万円 |
諸手当 | 家族、住宅地域、時間外勤務、※通勤費全額支給 など |
勤務時間 | 平日 8:30~17:30(実働8時間) |
休日 | 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始(6日)※年間休日120日 |
休暇 | 年次有給休暇、夏季休暇(2日)、慶弔休暇など産前産後休暇(産前6週間と産後6週間有給) |
配属 | 【1年目】採用された事業所の内勤各部署に配属される。 【2年目】調査業務基礎研修(2~3ヶ月)受講後、東京・大阪などの調査部へ配属される。 【3年目】本人の希望や適性、各部門のニーズを勘案し、配置される。 |
アルバイト求人採用
応募・選考方法 | 帝国経済興信所では下記職種のアルバイト募集を行っております。担当者まで電話連絡の上、履歴書(写真貼付)を郵送ください。 |
職種 | 総合職 |
給与 | 時給:900円 |
昇給 | 年1回(4月) |
賞与 | なし |
諸手当 | 社会保険 短時間・短期日の場合を除き、原則全員加入です。 |
勤務時間 | 平日 8:30~17:30(実働 8時間) |
休日 | 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始(6日)※年間休日120日 |
休暇 | 年次有給休暇、夏季休暇(2日)、慶弔休暇など産前産後休暇(産前6週間と産後6週間有給) |
まとめ

長い歴史を持つ会社で膨大な量のデータを持ち、調査会社としてだけではなく、シンクタンクとしても国内大手の力を持つ会社だと分かりました。
会社と会社が取引する際の相手方のデータを調べる際には詳細データとプロの目で精査したレポートも受け取ることができるので、特に新規事業を検討している企業などは、相手企業の正確な情報を得るために、帝国経済興信所に調査を依頼するのが良いでしょう。
会社概要
名称 | 株式会社帝国経済興信所 |
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所在地 | (大阪本社) 大阪市北区梅田1丁目11-4 大阪駅前ビル TEL:06-6975-3880(代) / FAX:06-6345-7931 |
創業 | 昭和37年3月 |
設立 | 昭和63年7月 |
創業者 | 梅田 紳嗣 |
資本金 | 4,500万円 |
従業員数 | 325名(取材部門として200名) |
所属団体 | 一般社団法人 日本調査業協会 会員NO.1752 |
支社一覧
- 東京本社
東京都中央区銀座1-3-3 G1ビル
TEL:03-5825-9355(代) / FAX:03-3562-7822 - 東京支社
東京都中央区銀座1-3-3 G1ビル
TEL:03-5825-7823(代) / FAX:03-3562-7822 - 関西支社
大阪市東成区東小橋1丁目18-1
TEL:06-6224-3007(代) / FAX:06-6973-6363 - 東海支社
愛知県名古屋市中区錦1丁目20-8
TEL:052-218-3352(代) / FAX:052-231-3284 - 中国支社
広島市中区八丁堀1-23 ヴェル八丁堀607号室
TEL:082-502-2110(代) / FAX:06-6973-6363 - 九州支社
福岡市博多区博多駅中央街5-11 第13泰平ビル9F-7号室
TEL:092-436-3131(代) / FAX:092-481-1759
調査する内容は、企業信用調査・企業間信頼調査となっており、企業が取引先の状況や信用度を調べたいときに調査を依頼することができます。
本稿では、帝国経済興信所を利用する際の料金や、会社・調査についての評判・口コミなどを調査しています。また、求人採用情報についても調べているので、帝国経済興信所に調査を依頼したい企業から、就職を考えている就職活動中の方まで役立つ内容になっています。