大商金山牧場は、山形県の庄内・最上地域に根ざし、豚の生産から加工、販売に至るまで一貫したサービスを提供する評判の総合食肉企業です。
主力商品である自社ブランドの「米の娘ぶた」をはじめ、豚肉の脱骨や整形、部分肉の製造や加工、さらに業務用食肉のアウトパックや食肉・加工食品の卸売、生鮮食品や米の販売など、多岐にわたる事業を展開しています。
本記事では、大商金山牧場の企業概要をはじめ、オリジナルブランド豚である「米の娘ぶた」の特徴、従業員の評判口コミについて詳しく解説します。また、大商金山牧場のさまざまな取り組みや採用情報についても、詳しく調査しました。
この記事の目次
大商金山牧場とは?
大商金山牧場は、豚や牛の飼育から始まり、加工、販売に至るまでを一手に引き受ける、総合的な食肉企業です。
牧場では、豚の生産と育成に力を入れており、ミートセンターにおいては脱骨やカット、部位ごとの肉の製造が行われています。
さらに、産地パックセンターでは業務用のパッケージ化を担い、「根っこ食品の会」を通じて生鮮食品や米の流通に携わっているのも特長です。
加えて、食肉加工品の製造・販売やバイオガス発電事業にも進出しており、保存期間を大幅に伸ばした製品は、北関東から北陸地域に至るまで幅広く展開されています。
企業理念
大商金山牧場は、以下3つの企業理念を掲げています。
- 私たちは「元氣のみなもとをつくってます」を使命とし、おいしい「食」の提供を通じて人々の幸福と健康に貢献します
- 私たちは一貫生産体制と循環型農業の実践を通じて元氣な社会づくりに貢献します
- 私たちは元氣のみなもとづくりを通じて物心共に豊かになります
さらに、理念の実現に向けた経営方針や食品安全方針、環境整備に関する方針を細かく定め、安心・安全な商品の提供に尽力しているのも大商金山牧場の特長です。
大商金山牧場のブランド豚「米の娘ぶた」
大商金山牧場では、ブランド豚「米の娘ぶた」を生産・販売しています。
米の娘ぶたは、米やホエーを主な飼料として育てられるため、他にはない柔らかさと深い旨味が特長です。
さらに、ただ米やホエーをそのまま与えるのではなく、特別な「リキッドフィーディング」方式を採用している点がポイントです。米とホエーを液状にし、専用のコンピューター制御ミキサーで混ぜ合わせた後、各豚舎へ適切に供給しています。
また、米の娘ぶたは美味しさだけでなく、安全性と環境への配慮が徹底されていることも魅力です。地元で生産された米を使用することで、地産地消を促進すると同時に、輸送に伴う環境負荷の軽減にも貢献しています。
米の娘ぶたを生産する米の娘ファーム
山形県の北東部に位置する金山町の自然豊かな環境と奥羽山系につながる清らかな水脈のもと、平成20年に「米の娘ファーム」は始動しました。そして、地元住民の協力を得ながら、平成21年秋にブランド豚「米の娘ぶた」の初出荷を果たしました。
米の娘ファームでは、何よりも豚の健康を最優先に考えています。厳格な衛生管理体制が敷かれており、スタッフは牧場に入る前に外部で着替え、全身シャワーを浴びた後、専用の作業着に着替えます。豚舎は常に清潔な状態が保たれ、豚がストレスを感じないような環境作りが徹底されているのです。
特に、豚は繊細な生き物であるため、温度や湿度の管理、食事の与え方、飼育グループの編成など、すべてが細心の注意を払って行われています。こうしたこだわりによって、ストレスの少ない環境で育った米の娘ぶたは、美味しい肉質を生み出しています。
ミートセンター・産地パックセンターで加工
米の娘ファームで育った豚は、山形県庄内町にあるミートセンターに運ばれ、カット作業が行われます。ミートセンターは「庄内食肉流通センター」と隣接しており、冷却室とレールで直結しています。そのため、と畜から枝肉の搬入・カット、さらには部分肉としての出荷まで、すべての工程が外気に触れることなく進行できるのです。
また、大商金山牧場では、カット工程において「トレーサビリティシステム」を導入し、すべての生産情報を細かく記録しています。
さらに、ミートセンターに隣接する産地パックセンターでは、カットされた豚肉が外気に触れることなく移動され、低温管理された環境でスライスや盛り付けが行われています。
オンラインショップや米の娘家で商品を販売
米の娘ぶたは、山形県の各地にあるお店で味わうことができます。米の娘ぶたが食べられるお店については、米の娘ぶたブランドサイトからご確認ください。
また米の娘ぶたは、大商金山牧場のオンラインショップからの購入も可能です。
山形在住でなくても大商金山牧場こだわりのブランド豚を味わえます。
公式キャラクターの「米の娘ちゃん」
大商金山牧場には、米の娘ぶたをPRするための公式キャラクター「米の娘ちゃん」がいます。キャンペーンやイベント、雑誌やウェブ、さらには店頭など、さまざまな場所で米の娘ぶたの美味しさを広める活動をしています。
公式サイトでは、コック姿や作業着姿、着物やキャビンアテンダントなど、多彩な衣装に身を包んだ「米の娘ちゃん」を楽しめるでしょう。
XやInstagramで米の娘ぶたを使ったレシピを紹介しているほか、販売イベントなどで出会えます。
大商金山牧場で働く従業員の評判口コミ
自分が作ったものが店頭に並んでいるとやりがいを感じる
私は、肉をトレーに丁寧に盛り付けたり、グラム単位の指定があるものは正確に計量したりと、細心の注意を払いながら仕事に取り組んでいます。
そのため、スーパーで自分が手がけた商品が並んでいるのを見かけると、努力が実を結んだという達成感が湧いてきます。
さらに、単調な作業に留まらず、パック作業をしながら味付けの計画を立てたり、発注業務を進めたりと、常に変化があって、その点もこの仕事の魅力の一つだと思っています。
わからないことを質問できる環境
部署内外を問わず、人間関係はとても良好で、全体として非常に働きやすい職場だと感じています。
情報交換が活発な社風
「来週はこのような活動を進めよう」と、常に話し合いを行いながら進めています。また「お客さまに最高の製品を届けるにはどうすればいいか」を常に模索し、改善を続けているところが、当社の文化だと思います。
定期的にミーティングを行い、次の活動に向けた計画を練るなど、協力しながら業務を進めている姿勢が感じられます。
大商金山牧場で働く従業員の評判口コミまとめ
さらに、コミュニケーションを重要視しており、社員同士で情報を共有し合い、常にお客さまに最良の製品を届けるために協力する姿勢が根付いていることもわかります。
また、社内はオープンでフランクな雰囲気があり、質問や相談がしやすく、部署を越えた良好な人間関係も従業員にとって快適な職場環境を作り出していると判断できるでしょう。
米の娘ぶたの商品紹介
大商金山牧場には、米の娘ぶたを使用したさまざまな商品があります。
金山産のニラをふんだんに使用した餃子や、歯触りの良い厳選された野菜の入ったシュウマイ、ウインナーやみそ漬けなど、米の娘豚を使用した商品が多数展開されています。
もちろん、米の娘ぶたをブロックで購入することも可能です。
これらの商品は、オンラインショップ(公式ECサイト・楽天市場)や店舗などで購入できます。
大商金山牧場の多様な取り組み
品質へのこだわり
通常、枝肉は食肉流通センターでと畜された後、センター内を移動し冷却室へと保存されます。冷却室で保管された枝肉は、トラックに積み込まれて各食肉業者のカットセンターへと運ばれるのが一般的です。この場合、食肉業者はカットセンターのみならず、トラックの衛生管理も細心の注意を払わなければなりません。
一方、大商金山牧場のミートセンターは食肉流通センターに隣接しており、建物同士が直接つながっています。枝肉は冷却室からカット作業場までレールを使って移送されるため、外気に触れることがなく衛生リスクを大幅に減らしています。
この設計によりコールドチェーンが確実に維持され、結果として一般的な生菌数が少なく、より鮮度の高い枝肉を供給できるのです。
また、大商金山牧場では品質の徹底管理を行っており、ISO22000とFSSC22000の認証を取得しています。
ISO22000は、HACCPを基にした国際的な食品安全基準で、FSSC22000はこれに加えてフードディフェンスなどの追加対策が含まれた食品安全スキームです。
ミートセンターは2008年にISO22000、2013年にはFSSC22000の認証を取得し、2019年には全施設がこれらの認証を取得しました。
持続可能な社会に向けた取り組み
大商金山牧場は、持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮した酪農活動を進めています。具体的には、牛の排泄物をバイオガス発電や堆肥化に利用することで、資源を循環させるシステムを構築しています。
さらに、地域との共生にも力を入れており、牧場見学や酪農体験を通じて、酪農の重要性や牛乳の美味しさを多くの人に伝えています。
地域社会に寄り添った活動
大商金山牧場は、地域社会との深いつながりを大切にし、社会貢献活動を積極的に行っているのも特長です。例えば、2018年には地元の小学生を対象に酪農体験イベントを開催し、子どもたちが牛の世話や乳搾りを体験することで、酪農に対する理解を深める機会を提供しました。
また、地元産の飼料を使用することで地域農業の発展に貢献するとともに、環境保全にも注力しています。2017年には、資源の再利用や環境負荷の軽減を行う企業として「エコ・ファースト企業」の認定を受けました。
大商金山牧場の求人採用情報
実際に大商金山牧場での就業に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
入社して欲しい人物像
大商金山牧場では、企業理念に深く共感し、実行に移す意志を持つ方を求めています。自らの使命を理解し、実現に向けて着実に努力を続けられる方が、大商金山牧場が理想とする人材です。
「食」と「農」に情熱を注ぎ、日々の業務に前向きで明るい姿勢を持ち続ける方を大切に考えています。
また、リスクを恐れず、新しい挑戦に意欲を燃やす方が、大商金山牧場の成長に寄与できるとも考えているようです。
大商金山牧場に入社するメリット
大商金山牧場では、未経験の方でも安心して働ける環境を整えています。
安全や衛生に関する基本教育から、実際の現場でのマンツーマン指導まで、手厚いサポート体制が整っているため、確実に成長していくことが可能です。
また、仕事を通じて一生涯使える技術を習得でき、経験を積むことで着実にスキルアップできる環境が構築されています。
さらに、動画を活用した研修プログラムも充実しており、実際に現場で活躍する社員のノウハウを効率的に学ぶことが可能です。食肉や食に関して深い知識を持つ同僚が多いため、互いに刺激を受けながら成長し続けられるでしょう。
大商金山牧場の働きやすい環境づくり
大商金山牧場では、中途採用にも力を入れ、働く方に対して新たな挑戦の場を提供しています。職場での充実感を得られる労働環境を整え、多様な人材を積極的に採用することで、業務の質を向上させているのも特長です。
さらに、仕事と育児の両立を支援するため、次世代法に基づいた一般事業主行動計画を策定し、社員が安心して働ける職場環境づくりに取り組んでいます。
また、女性が管理職として活躍できるような体制や、社員が健康で生き生きと働ける会社づくりを目指す「やまがた健康企業宣言」にも取り組んでいます。
平均年収・福利厚生
平均年収 | 353万円(令和4年実績) |
賞与 | あり(年2回:平均して給与の2ヶ月分を支給) |
各種手当 |
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休日 | 年/113日(農畜産部門は年/105日) ※社内カレンダーによる |
休暇 | 年次有給休暇、慶弔休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇、子の看護休暇など |
その他福利厚生 |
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まとめ
味はもちろん、製造工程や品質、従業員の働きやすさにこだわっているのが、大商金山牧場の特長であり、魅力です。
地域に根差した食材の製造に関わりたいと考えている方にとって、大商金山牧場は働きがいを感じられる職場だと言えるでしょう。
会社概要
商号 | 株式会社 大商金山牧場 |
代表者 | 代表取締役社長 小野木重弥 |
本社・管理本部 所在地 | 山形県東田川郡庄内町家根合字中荒田21-2 |
設立 | 昭和54年7月 |
資本金 | 10,000万円 |
事業内容 | 豚・生産飼育業務 豚肉脱骨・整形及び部分肉製造業務 業務用食肉アウトパック業務 食肉・加工食品卸売業務 生鮮食品・米穀の販売 食肉加工品製造販売・飲食販売業務 バイオガス発電事業 |