一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)は、身元保証や日常生活の支援など、家族に代わって様々なサポートをする法人です。高齢化や未婚者の増加、核家族化によって身寄りのない高齢者が増えてきている日本において、社会的意義の高い活動をしていると注目されています。
そこで本稿では、一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の事業内容や強みを取材し、費用や利用者から評判の支援事例についても紹介していきます。
※当コンテンツはアフィリエイト等を目的として、試供品または取材費をいただいて記事を掲載しています。
この記事の目次
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)とは
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)とは、高齢者や身寄りのない人にさまざまなサポートをしている京都府にある組織です。2016年5月に発足して以来、事情をかかえる人々に寄り添いながら、公的支援では対応できない多岐にわたる支援を行っています。
具体的には、老人ホームなどの入居の際の身元保証、通院の付き添い、施設の紹介・手配、死後の各種手続きなどです。家族がサポートするような身近なことから、遺言書の作成など専門的なことまで幅広くサポートしています。
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)は利用者と信頼関係を築きながら、プロの家族としてきめ細やかにサポートしてくれると評判です。
「かたつむりトラスト」に込められた思い
法人名である「かたつむりトラスト」は、「地道に努力すればいつの日か成し遂げられる」という意味を持つ、かたつむりの歩みが遅いことに掛けたロシアのことわざからきています。
かたつむりの歩みはゆっくりですが、どんな困難な道でも前に進みます。たとえ、どれだけ時間がかかったとしても着実に目的地に到着するのです。
そんなかたつむりのように利用者に寄り添い、心も身体も支えるパートナーとして長い高齢期を共にし、信頼を築いていきたいと考えているようです。
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の事業活動
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の事業活動について取材しました。
現在、国の方でもチームが組まれたりしていますが、かたつむりトラストが行う事業は、高齢者等終身サポート事業と位置付けられているものになります。
身寄りがない方やご家族のサポートを望まない方、受けることができない方に、病院への入院や介護施設等への入所の際の手続き支援、日用品の買い物などの日常生活の支援、葬儀や死後の財産処分など、家族の代わりのサポートを提供しています。
各支援内容
例えば「身元保証支援」では、施設や病院、賃貸住宅に入る、サポートを受けるための身元引受人、身元保証人としての役割を果たしています。
「日常生活支援」では通院や買い物、行政手続きの代行、掃除などを行い、金銭の自己管理が難しい人には「金銭管理支援」なども行っています。
「死後事務支援」は、行政手続きから最終的には財務財産を引き渡し、納骨をさせていただくまでご本人様から依頼されていた希望を叶えるように対応します。
現在は8割以上の方が病院で、その他は施設や自宅で亡くなられるケースが多いため、連絡を受けたら駆けつけ、死亡診断書の受け取りや葬儀社とのやり取りなどを24時間対応で行っております。
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の強み
続いて、一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の強みをお聞きしました。
他のサービスでは対応不可の範囲までサポート
介護保険や介護支援、高齢者終身サポートサービスでは対応できない範囲もサポートできることです。
例えば「日常生活支援」では、通院の付き添いや行政手続きの代行、趣向品の買い物、お墓参りや、百貨店に行くなどの支援を行っています。公的なサービスでは賄えない民間のサービスをヘルパーが同行するというより、息子が一緒に付き添うようなイメージです。
また、健康保険や介護保険、マイナンバー、障害者手帳の申請の手続き、自宅や施設の掃除や家財処分なども行っています。
利用者一人ひとりの希望に応じた支援が可能
高齢者終身サポートサービスの中には入っていない金銭管理支援ですが、当方としては重要だと考えています。
印鑑や通帳などを日常の正規の業務としてお預かりし、支払うべきもの支払い、収入が入っているかなどを管理します。いろいろな事情で自己管理が難しい方もいらっしゃるので、必要のある方にはご提供している支援内容です。
さらに、分割して個別に受けるのは基本的には難しいとされている支援も行います。
例えば施設の身元保証人だけなどです。ただし死後の対応はできず、その後の対応は親族が行うなど、確約されている場合のみの対応となります。
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の費用について
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の費用は、初期費用、毎月の会費、支援ごとに支払う費用に分けられます。
利用者の状況や、どんなサポートを受けるかによって個別での見積もりとなります。
たとえば、入院中に今後の施設入居のことや、万一のことを考えて入会された84歳の女性は月々の会費が11,000円、初期費用が550,000円でした。(令和4年3月時点)
一方で、自分が入居できる施設を探していた74歳の男性の場合は、会費が22,000円、初期費用が33,000円(令和3年1月時点)という事例もあり、利用者によって大きく異なることが分かります。
また、生活困窮者や生活保護受給者に対し、費用の減免制度も設けています。
入会までの流れと入会時に必要なもの
入会するには、まずは入会手続きが必要です。手続きにかかる日数は最短1日で、年齢問わず申し込むことができます。
入会の契約が成立すれば、すぐに支援を開始できる流れとなっています。
契約時に、入会金の準備が必要となるので注意しましょう。ただしすぐに支払えないなど事情がある場合は、契約後1週間以内に支払えば良いなど、適宜対応してくれるようです。
評判の支援事例
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の支援事例にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、利用者から評判の支援事例を3つ紹介していきます。
元気な方の終活の支援
元気な方の終活の支援として、自分の今後や死後のことが不安に感じていた70代の方を支援している事例があります。
親族は100歳近い母と高齢の兄だけだったようで、この方は自分自身でしっかりとエンディングノートを作成していました。そのエンディングノートを基に、遺言書の作成や葬儀社・お墓の契約、納骨までをかたつむりトラストに依頼したケースです。
入会後は、かたつむりトラストが病院や住居の保証人の緊急連絡先となり、何かあったときに連絡をとれる体制を整えているようです。現在も元気に生活されているため、お墓参りや買い物に同行するサービスを利用し、月に2回の安否確認などの支援を受けています。
入院の身元保証から死後事務までの支援
近親者がいないため、かたつむりトラストの会員の紹介で入会された方が、入院の身元保証から死後事務までの支援を受けた事例もあります。
入会後は月2回の安否確認を行っていましたが、その後がんが発見され、治療を開始することになりました。がん治療を受ける中で検査入院が何度も繰り返されたため、その都度、かたつむりトラストが身元保証や医療同意を行ったとのことです。
病状が進行して日常生活が困難になったときには、介護保険などのあらゆる在宅サービスを駆使して支援を受けられました。最後はホスピスに移り他界されましたが、生前の希望通り葬儀を行わず、かたつむりトラストで直葬して市営墓地に納骨し、各種の死後事務を行いました。
障がいのある方の支援
脳出血により重度の半身麻痺と失語が残った40代の方の支援の事例もあります。
この方は身寄りがなかったことから、医療ソーシャルワーカーからかたつむりトラストへと相談があり、支援を受けることになりました。
契約後は、老人ホームに入居されることになりましたが、その際に施設の手配や身元保証、金銭管理、通院サポートをかたつむりトラストにて行っています。
しかし、老人ホームでは周囲が高齢者ばかりで、さらに失語症のために自分の意思をうまく伝えられないことから、ストレスを感じるようになってしまいます。そのため、かたつむりトラストが粘り強くコミュニケーションを図り、医療ケースワーカーと相談しながら障碍者施設への転所を手配するなど、臨機応変に支援を行いました。
高齢者・障碍者を支援する法人への営業活動
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)はより多くの方を支援するためにどのような活動をしているのでしょうか。
ここでは、かたつむりトラストの営業活動についてお聞きしました。
基本的には、高齢者・障碍者の支援をしている企業・施設に営業を行います。
病院関係者やケアマネージャー、施設、行政からご相談をもらうのが9割ほどで、以前支援をさせていただいた方の親族からご紹介などもあります。
病院としては、「治療が終わった場合退院して欲しいが、身元保証人がいないと施設に入ることができない」という悩みを抱えており、一方で施設側も「(入居にあたっての)基本的な条件面に問題はないが、保証人がいないため契約をすることができない」という悩みを抱えており、これらを解決するためにサポートや支援を行っています。
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の求人採用情報
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)の求人採用情報を紹介します。
どのような人物を求めているのか、そして採用する際に重要視しているポイントについて聞いているので、求職者の方はぜひ参考にしてみてください。
入社して欲しい人物像
採用の際には、過去の職歴や学歴は気にしておりません。
事務方の場合は、経験があり行政手続きなどの内容がわかってる人を採用する場合もありますが、支援業務には特に条件はなく、未経験の方も活躍しています。
現在では介護系の経験者は1名、他は営業関係、人事関係、管理職、自営業など様々な分野の職歴を持つ方が在籍しています。
通常、一般的に家族がやるものや、一生に数回しか行わないようなことを日常的に業務として行うため専門知識はなくても問題ありません。
もちろん、介護業務に関しては、専門知識はあったほうが良いですが、後で覚えることができるので専門性が高いものは少ないです。
やる気を持って、仕事を楽しんで取り組める方を歓迎しております。
採用面接で重要視するポイント
弊社で活躍している人の特徴は、「引かない人」「自分の頭で考えて結論を出すことができる人」です。
何か問題に直面した際に、「どうしたらいいでしょう?」という質問ではなく「自分なりに考え、〇〇しようと思うのですが、どうでしょうか?」など、自分で決めて、自分の意見を述べられることが最も重要なポイントになります。
また、お客様本人から「どうしたらいい?」と質問を受ける機会があります。例えば、「このまま抗がん剤治療を受けるか、ホスピス治療に切り替えるか」など、家族の立場になって、自分の意見を伝えなければならない時に、怖気づいて意見を言えない人は、少し向いていないかもしれません。
まとめ
一般社団法人京都高齢者支援協会(かたつむりトラスト)は、公的支援では対応できない多岐にわたるサポートを行っている法人です。高齢化や核家族化が広まる日本において、「身寄りがいない」「頼れる人がいない」など相談できずに悩んでいる人は多くいます。
そんなニーズに向き合い、きめ細かな支援を行っているかたつむりトラストは、社会的意義の高い活動をしていることが分かりました。
老後の不安を抱える人々が安心して暮らせるように尽力しているかたつむりトラストに、今後も注目していきたいです。
法人概要
法人名 | 一般社団法人京都高齢者支援協会 |
設立年月日 | 平成28年5月20日 |
事務所 | 〒612-8444 京都市伏見区竹田田中宮町15番地 |
代表者 | 代表理事会長 坪井太郎 |
また、求人・採用情報も調査しているので、支援の利用を検討している人だけでなく、就職先として気になる人にも有益な内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。