2021/09/28「(株)ストライプインターナショナルとは」を追加。
2022/09/05「イシカワホールディングス株式会社を設立」を追加。
2022/11/25「社長を辞任した理由」「ブラック企業の事例」を追加。
2023/01/13「求人票の内容と異なる労働実態」をブラック企業の事例に追加。
2023/06/12「石川康晴の現在」に小見出し追加。「地元岡山への貢献活動と社長経験を活かした事業活動を開始」を追加。
この記事の目次
石川康晴とは
石川康晴さんとは、株式会社ストライプインターナショナルの創業者であり、イシカワホールディングス株式会社の代表取締役社長及び公益財団法人 石川文化振興財団の現理事長です。
23歳という若さで起業し、倒産危機を逆転の発想で乗り越え、株式会社ストライプインターナショナルを大手ユニクロと比較されるまでに会社を急成長させました。
会社の成長過程で従業員の集団退職やブラック企業大賞を受賞してしまったこともありましたが、業績を下げることなくホワイト企業に認定されるほどの優良企業へと導いた実績もあります。
現在は公益財団法人 石川文化振興財団やイシカワホールディングス株式会社の事業活動を通じて、地元の岡山県への貢献活動を実施したり、総合プロデューサーとして岡山芸術交流の陣頭指揮を執ったりするなど、幅広い活動を行っています。
個人としても様々な社会貢献活動を行い、西日本豪雨災害の寄付を行った際には紺綬褒章を受章しました。
プロフィール
- 名前:石川康晴(いしかわやすはる)
- 血液型:A型
- 生年月日:1970年12月15日
- 年齢 50歳(2021年4月時点)
- 出身地:岡山県
- 最終学歴:京都大学大学院経営管理教育部
- 所属:イシカワホールディングス株式会社/公益財団法人 石川文化振興財団/一般社団法人吉備高原オープンイノベーション協会
経営者向きの能力
石川康晴さんは前向きに物事を考え、思いついたら即行動を起こせる人物です。
ただ新しいことを生み出していくだけではなく、成長過程で必要のないものや変えなくてはいけないと思ったことは迷わずに捨てるという迅速な決断もできます。
その行動力や決断力は経営者に向いている能力だといえるでしょう。
また、自らを『止まったら死んでしまう黒潮のマグロ』と称しており、石川康晴さん自身も代表を務める法人も常に進化し続けています。
しかし、止まらずに行動するだけではなく、他人とは違うことを冷静に考えて慎重に行動できる点が、石川康晴さんとマグロとの違いです。
趣味のマラソンで42.195km完走
石川康晴さんはアートを始め様々な趣味がありますが、その中の1つであるマラソンでは、2016年の岡山マラソンにて、42.195kmを完走しています。
マラソンは脳がリセットされてストレス発散ができるだけでなく、完走するまでのプロセスは、ビジネスでの目標達成のプロセスと似ているといわれており、経営者に人気が高いスポーツでもあります。
趣味でマラソンをしている人でも、フルマラソンを完走するのは簡単なことではありませんが、石川康晴さんは趣味が高じてアートを約300作品もコレクションしていることから、マラソンを含め好きなことにはとことんハマってしまうタイプなのかもしれません。
石川康晴の評判
石川康晴さんの誕生日には両手に持ちきれない程のプレゼントをもらうほど、従業員からの評判が良かったようです。
バレンタインにも本社や店舗のスタッフから大量のチョコレートをもらっていました。
また、Twitterではタレントやモデルからも誕生日を祝われており、社内外で評判が良い証だと思われます。
2020年の新年会では「2019年より業績が下がれば社長を辞める」と宣言すると、沢山の従業員が「社長をやめさせない」と口にしており、同年3月の退任は多くの従業員にも衝撃を与えることとなりました。
また、地元の岡山では幅広い貢献活動を行っていることから、岡山での評判はかなり良いと考えられます。
石川康晴の現在
石川康晴さんは現在、イシカワホールディングス株式会社の代表取締役社長を務めながら、公益財団法人 石川文化振興財団の理事長として地元岡山県の発展に尽力しています。
様々な法人の役員を兼任
石川康晴さん自身が立ち上げた会社や財団の代表を務めるほか、イシカワホールディングス株式会社の事業会社である株式会社Merci、株式会社Waistline Group、tetta株式会社にて取締役会長を務めており、さらに吉備高原におけるイノベーションの創出やスタートアップ事業を支援する一般社団法人吉備高原オープンイノベーション協会の理事も務めています。
公益財団法人 石川文化振興財団は、株式会社ストライプインターナショナルの代表取締役社長を退任後に立ち上げたわけではなく、社長を務めていた2014年に設立し活動をしていました。
ストライプインターナショナル時代も本社を岡山県に構えるなど、石川康晴さんの地元である岡山県への貢献活動を行ってきましたが、現在は今まで以上に地域の活性化と成長を目指して事業に取り組んでいます。
総合プロデューサーとして岡山芸術交流を指揮
また、3年に1度岡山県で開催される現代アートの国際現代美術展である「岡山芸術交流」の総合プロデューサーにも就任しており、直近では2022年に開催された「岡山芸術交流2022」の総合プロデューサーとして陣頭指揮を執りました。
約2ヶ月間開催された岡山芸術交流2022には、13ヵ国・28組の作家によるアート作品が集結し、述べ177,659人の来場者を記録しました。
2023年には「石川コレクション展ピエール・ユイグ」を開催するなど、アパレル業界を卒業した今後は会社経営だけでなく、アートの世界でも活躍の幅を広げています。
(株)ストライプインターナショナルの社長を辞任した理由
石川康晴さんが、2020年3月にストライプインターナショナルの代表取締役社長を辞任した理由として、一部のマスコミから報道されたことによって世間を騒がせてしまい、会社にとってマイナスの影響になるならと、責任を取って経営から退きました。
ストライプインターナショナルの代表退任からしばらくは、筆頭株主として同社の約8割の株式を保有していましたが、現在は主要株主として同社の約25%の株式を保有しています。
主要株主になった今でも経営方針などに関する影響力は持っていますが、現在は2021年に設立したイシカワホールディングス株式会社の経営に力を注いでいます。
石川康晴が退任したストライプインターナショナルのその後
石川康晴さんがストライプインターナショナルを退任したその後は立花隆央さんが社長に就任しました。
退任後も、石川康晴さんは同社の株式を約8割保有していましたが、2022年に全株式をティーキャピタルパートナーズの特別目的会社(SPC)に売却しています。
その後、SPCに再出資する形でストライプホールディングスの25%の株式を取得したため、現在も主要な個人株主という立場で残っていますが、同社の経営には全く関わっていないそうです。
また、2020年後半の上場を目指していましたが、石川康晴さんが2020年3月に退任し、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けたこともあり、一旦延期してタイミングを見ていくとのことで、今後のストライプインターナショナルの動向にも注目です。
石川康晴の生い立ち
起業のきっかけは祖母と洋服屋の店員
石川康晴さんは、祖母が日本舞踊の師範をしている家庭に生まれ、更に母親も30代まで日本舞踊を習っていた影響で、幼少期から着物や帯に囲まれた生活を送っていました。
そういった環境の中で成長するごとに洋服への興味が増していき、中学生の頃にはお小遣いやお年玉を全て洋服につぎ込むほど、大好きになっていたそうです。
そんな時、行きつけのアパレルショップの店員から「洋服屋の経営」を勧められ、真に受けた石川康晴さんは、起業を考えるようになります。
高校までは岡山県の学校に通いましたが、起業するには洋服の勉強をしないといけないと思い、専門学校に進学しました。
起業に役立てるために紳士服チェーン就職
専門学校卒業後には紳士服チェーンに就職しましたが、起業に役立たせる知識を得ることが目的でした。
入社後は様々な業務に携わり、予定通り洋服に関するサプライチェーンを全て学ぶことができました。
もともと起業に役立てるための知識習得と自分の成長が就職の目的だった石川康晴さんは、入社して2年半ほど経ったある日、上司から「課長にならないか」と言われたことがきっかけで目的の達成を確信します。
そして紳士服チェーンを退職し、学生時代から複数のアルバイトを掛け持ちして貯めた貯金と、会社員時代の給料やボーナスの貯金をあわせた300万円を資金に起業しました。
石川康晴の経歴
レディースセレクトショップをオープン
石川康晴さんは23歳の時、レディースセレクトショップ「CROSS FEMME」を故郷の岡山県にオープンさせました。
わずか4坪の小さなセレクトショップでしたが、オープンした翌年には有限会社クロスカンパニーを設立し、これが後の株式会社ストライプインターナショナルへと成長します。
起業当初は国内のメーカーから仕入れることが困難だったため、月に一度欧米まで買い付けに行きました。
日本で扱ってないような商品を買い付けることで店頭には珍しい洋服が並び、オープンから3年ほどで四国や中国地方からも買いに来てくれる人がいるほど高感度なショップになったそうです。
初年度の売上4,000万円が、翌年には1億円になり、年々売り上げが増えていきました。
赤字転落と集団退職による倒産危機
セレクトショップを順調に経営していた石川康晴さんは、岡山で一番の売上を持つショップにしたいと考えるようになりました。
売上を上げるために商品単価を上げていったところ、最終的には価格が今までの3倍ほどまで上がってしまい、考えとは裏腹に客離れが深刻となりました。
その結果、創業から5年目でついに赤字転落してしまいます。
更に追い打ちをかけるように、そんな石川康晴さんのやり方にはついていけないと、従業員13人のうち10人が退職してしまいました。
earth music & ecologyを立ち上げ会社は急成長
絶望的な状況の中、石川康晴さんはこれまでの高級品販売や欧米からの買い付けを辞め、リーズナブルな商品展開で製造から販売まで自分たちで行うSPAに目をつけるという逆転の発想をしました。
そして、これまでのセレクトショップを閉じ、「earth music & ecology」を岡山にオープンさせます。
この石川康晴さんの逆転の発想は見事成功し、その後も複数のSPAアパレルブランドの立ち上げを行いました。
ブランドの認知度を上げるために起用したCMでの宣伝にも成功し、売上が2003年から2013年の10年で22倍になるほどに会社は急成長を遂げました。
業績が順調な中でのストライプインターナショナル社長退任
石川康晴さんが設立したクロスカンパニーは、2016年に「株式会社ストライプインターナショナル」に社名変更を行い、2019年度には年商1,300億円を突破しました。
そんな業績も順調だった中、石川康晴さんは2020年3月に社長を退任しました。
退任は、とある問題や報道による会社への影響を考えての判断だったようです。
また、「自分が突然いなくなっても傾かない会社」を目指して幹部の育成に力を入れていたこともあり、安心して身を引くことができたのかもしれません。
しかし、石川康晴さんは現在もストライプインターナショナルの株式の40%を保有しているため、同社のオーナーであることは変わらないそうです。
地元岡山への貢献活動と社長経験を活かした事業活動を開始
株式会社ストライプインターナショナルの社長退任後は、2014年に設立した公益財団法人 石川文化振興財団の活動に力を入れ、新たに地域活性化プロジェクトとして福岡醤油ギャラリーや宿泊施設をオープンしました。
また、2021年にはイシカワホールディングス株式会社を設立し、株式会社ストライプインターナショナルでの社長経験を活かして小売業のベンチャー企業を中心に投資を行う事業をスタートさせました。
2023年現在、石川康晴さんはイシカワホールディングス株式会社の事業会社である株式会社Merci、tetta株式会社、株式会社Waistline Groupの取締役会長に就任し、飲食業やフィットネス業にも携わっています。
社長経験を活かしてイシカワホールディングス株式会社を設立
石川康晴さんは、27年間務めたストライプインターナショナルでの社長経験を活かして世界中のベンチャー企業を応援するイシカワホールディングス株式会社を2021年に設立し、代表取締役社長に就任しました。
イシカワホールディングス株式会社は、専門的な技術を持った起業家を見出してジョイントベンチャーをつくり、石川康晴さんが経営に直接参画しながらヒト・モノ・ノウハウを提供して、事業会社の価値最大化を図っていく会社です。
事業が軌道に乗った後には売却やIPOを目指し、共同創業者や投資家に大きなリターンを提供します。
また、イシカワホールディングス株式会社も事業会社の成長とともに一部株式を売却しながらリターンを取っていくビジネスモデルとなっており、年間1~2社の事業会社を立ち上げ、5年で10社、10年で30社、20年で100社の持株会社としてグループ売上1兆円を目指しています。
リテールベーカリーを運営する株式会社Merci
イシカワホールディングス株式会社は、エシカル志向のパン屋である「Merci life organics」を運営する株式会社Merciに出資し、石川康晴さんは代表取締役会長に就任しています。
Merci life organicsは、無農薬・無化学肥料の小麦粉や自然由来の原材料にこだわり、誰もが安心して食べられる体に優しいパンを販売するお店として注目を集めています。
2021年9月に東京都にて1号店をオープンし、2022年6月には岡山県に2号店をオープン。毎日およそ1,000人が訪れる人気店となり、資金調達もスタートしました。
今後は西関東や中四国への拡大を視野に入れ、5年で20店舗、10年で100店舗を目指して成長しています。
ワインの製造販売を手掛けるtetta株式会社
岡山県でぶどうの栽培・販売とワインの製造・販売などを手掛けるtetta株式会社では、取締役会長に就任しました。
日本のワインは世界的な日本食ブームが起きている中、ペアリングとして需要が高く、2022年から本格的に、欧米への輸出を開始しています。
今後も国内展開はもちろんのこと、よりグローバルな展開を目指し、海外への輸出も強化していくようです。
フィットネスクラブを運営する株式会社Waistline Group
2022年2月にはシニア向けのフィットネスクラブを運営する株式会社Waistline Groupを立ち上げ、代表取締役会長に就任しました。
高齢者の健康寿命延伸による家族の負担軽減や医療費の削減などをミッションに置き、超高齢化社会を迎えた日本の課題解決を目指す事業を展開しています。
50歳以上の女性をターゲットとした「waistline fitness」はトレーニングプログラムだけでなく、会員限定のカフェサロンやサプリメント販売等のサービスが受けられるフィットネスクラブで、1号店を2022年7月にオープンし、2~3号店も年内の出店予定です。
今後は、5年で100店舗、10年で300店舗の展開を目指しています。
公益財団法人 石川文化振興財団とは
公益財団法人 石川文化振興財団とは、文化、経済、教育への支援を通じて社会貢献をするとともに未来を担う若者を育成したいという想いのもと、石川康晴さんが立ち上げた財団です。
当初は一般財団法人として設立されましたが、岡山県の認定を受けて現在は公益財団法人に移行しています。
3年毎に開催される「岡山芸術交流」では、岡山の芸術文化の振興および向上を目指しており、その他にも「A&A」という日本人建築家と世界的に活躍している現代アート作家がタッグを組み、岡山に宿泊施設をつくり上げていくホテルプロジェクトなど、多数の事業を展開しています。
チームラボとのプロジェクト始動
公益財団法人 石川文化振興財団では、2021年4月15日に芸術や文化を発信する「福岡醤油ギャラリー」をオープンし、その最初の催しとして、チームラボ「Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」が開催されます。
石川康晴さんが2020年1月18日に自身のTwitterアカウントで「岡山でチームラボと面白いプロジェクトを準備しています。」と投稿していたので、このプロジェクトは楽しみにしていた人も多いことでしょう。
(株)ストライプインターナショナルとは
ストライプインターナショナルとは、石川康晴さんが創業したアパレル事業やライフスタイル事業を展開するアパレルメーカーです。
「earth music&ecology(アース ミュージック&エコロジー)」や「koé(コエ)」が代表的なブランドで、日本全国をはじめ台湾などの海外へも出店しています。
経営理念は「セカンドファミリー」で、社員やお客様などの関わる人全てと、家族の次に大切な関係を築きたいと考えています。
前述した通り、石川康晴さんはストライプインターナショナルの社長として様々な実績を残してきましたが、現在は退任されており、立花隆央さんが代表取締役社長を務めています。
また、石川康晴さんは、ストライプインターナショナルの社長として、多くの実績を残しました。
企業理念をお客様第一主義からセカンドファミリーへ
小売業では現在も多くの企業が『お客様第一主義』を掲げており、ストライプインターナショナルも例に漏れず、クロスカンパニー時代は企業理念に掲げていました。
しかし、石川康晴さんはお客様だけでなく、従業員や関係各社全ての人が、かけがえのない存在であると考えるようになりました。
そして、仕事という枠を超えてなんでも相談できるような、家族の次に大切な関係である『セカンドファミリー』を新たな企業理念として掲げたのです。
現在の社名の「ストライプ」は「自由」と「革新」を象徴したフランス国旗がイメージされており、全ての従業員が個性を活かしていきいきと働ける組織を目指しています。
長時間残業やセクハラの無いホワイト企業づくり
石川康晴さんはアパレル業界で女性が最も働きやすい会社を目指していましたが、2013年に不本意ながらブラック企業大賞を受賞してしまいます。
ちょうど急成長中だった当時は長時間残業が続いていたそうです。
ブラック企業大賞を受賞したことで、石川康晴さんはホワイト企業を目指すことを宣言し、まずは幹部全員に定時で帰るように伝えました。
更に従業員の増員や不要な会議、無駄な仕事を削減し、見事全社員の定時退社の実現に成功しました。
セクハラやパワハラが蔓延しブラック企業から脱却することが難しい会社も多い中で、ストライプインターナショナルは社内改善後に「えるぼし」認定や、「健康経営優良法人2017(大規模法人部門)~ホワイト500~」認定を受け、誰もが納得するホワイト企業へと生まれ変わったのです。
様々な個性を持つ社員が活躍できる職場の実現
石川康晴さんは様々な個性を持つ社員一人一人が活躍できる職場の実現を目指して多くの社内制度を設けました。
その一つとして現代社会で問題となっているLGBT差別や男性の育休にも積極的に取り組んでおり、ストライプインターナショナルではLGBTの方も活躍し、ほとんどの男性が育休を取得しています。
その他にも、外国人や障害のある人、既婚者や未婚者といった全ての従業員のライフスタイルに即した働き方を選択できる制度があり、環境東洋経済の「社内制度・福利厚生がユニークな企業TOP100」では33位に選出されています。
セクハラ・パワハラが横行するブラック企業の事例
一時はブラック企業の烙印を押されてしまったストライプインターナショナルでしたが、当時の社長である石川康晴さんの思い切った社内改革により、現在は働きやすい会社へと生まれ変わっています。
しかし、世の中には今もなお、長時間残業やセクハラ・パワハラが蔓延しているブラック企業も存在しますので、ここでその事例をいくつか紹介します。
女性社員にはセクハラし男性社員にはパワハラする極悪社長
セクハラやパワハラを受けた社員の中にはうつ病を発症した者もおり、新入社員が入社してはすぐに辞めていく悪循環。そんなブラック会社で業績が上がるはずもなく、ボーナス等も支給されることはありませんでした。
ワンマン経営は意思決定のスピードがはやく、経営判断を誤らなければ会社の業績を大きく伸ばすこともできますが、パワハラなどを行う身勝手な独裁者となってしまうと、社員からの信頼を得られずに業績も伸びないという悪循環に陥ります。
休日出勤やサービス残業は当たり前の違法労働
入社したばかりの時に「打刻してから残業してね」と上司から言われた時は衝撃で、退職した今でも覚えています。
休日や夜間に連絡が鳴りやまなかったり、職場へ呼び出されたりすることもあり、中には「今日、有給なんだよね」と言いながら、出社して働いている先輩もいました。
サービス残業の他に、新人は30分~1時間早く出社するのは当たり前といった体育会系の風習がある会社もありますが、これもブラック企業に該当します。
ブラックな労働環境に困っている場合には泣き寝入りせず、労働基準監督署や労働局、弁護士等に相談しましょう。
求人票の内容と異なる労働実態
残業はほとんどないとのことでしたが、実際には早出・残業は当たり前で、残業代は一切支給されませんでした。
また、仕事に必要なパソコンと周辺機器などは自腹で用意する必要があり、メールなどの設定も全て自分で行わなければなりませんでした。
人材を使い捨てにするようなブラック企業は、好条件を記載することで人を集め、求職者を騙して採用活動を行っている場合もありますので、入社前によく確認しておくことが大切です。
また、中には社用PCを自己負担で購入させる会社もあるため、不安に感じることは面接時に確認しておきましょう。
石川康晴の多彩な活動歴
LINEの元CEOらとの共著
石川康晴さんは、LINEの元CEOや堀江貴文さんといった有名CEOたちと『新世代CEOの本棚』を2016年に出版しました。
本書では、LINE元CEOやミクシィ元CEOなど時代の最先端をいく若手経営者10人の愛読本を紹介しており、ビジネス書から漫画まで全164冊のブックリストが登場します。
石川康晴さんは、倒産危機を救ってくれた本として『商売心得帖(著者:松下幸之助)』を本書中で紹介しています。
石川康晴の単著
これらの著書では、会社を急成長させたノウハウや経営戦略が公開されています。
- 『アースミュージック&エコロジーの経営学』
- 『学びなおす力――新時代を勝ち抜く「理論とアート」』
西日本豪雨で被災した子供達のために寄付
石川康晴さんは、西日本豪雨災害で被災した子供達のために、1億円を岡山県庁に寄付しました。
すると、この義援金が「岡山県子ども災害見舞金基金」の新設へとつながり、これらの活動による貢献が認められて、2019年には紺綬褒章を受章しました。
また、ストライプインターナショナルとしても全店舗での募金活動や洋服1万点の支援物資、被災した岡山や広島での復興支援セールやボランティア活動などを実施し、地域の復興支援に貢献しました。
カンブリア宮殿にアパレルの風雲児として出演
2016年10月20日に放送されたカンブリア宮殿に、『ユニクロの次を狙うアパレルの風雲児』として出演しました。
石川康晴さんは番組で、座右の銘は「静思萬考(静思万考)」であると語っています。
静思萬考の意味は、万の手の中から、冷静に一つの手を考えるという意味で、冷静ながらも行動力のある石川康晴さんにふさわしい座右の銘でした。
その他にも、ストライプインターナショナルで行われていた前言を翻す柔軟な戦略転換や岡山への地元愛を語られました。
カンブリア宮殿では、石川康晴さんの社長金言として、以下の2つが挙げられています。
- 「引く」ルールが大胆さを生む
- 「怖い」から挑戦する
石川康晴の交友関係や自宅紹介
また、有名実業家ならではの幅広い交友関係や、自宅について調査してみました。
石川康晴の奥さん(嫁)は誰?
石川康晴さんの奥さんや彼女の情報は調査しても見つかりませんでした。
以前Twitterに長濱ねるさんとの写真を複数投稿していたことから、一部のネット上では熱愛報道として取り上げられていましたが、噂に過ぎず、仕事上での関わりだった可能性が高いと考えられます。
また、結婚されているとの情報もあれば独身という情報もあり、真偽は定かではありません。
そのため、子供の情報も見当たりませんでした。
ただ、岡山の子供たちのために寄付をしたり、ボーイスカウトの小学生を本社に招いたりと、子供好きの印象があります。
多数の有名芸能人との交友関係
石川康晴さんは業界内外で幅広い交友関係を持っており、SNSでは、元SMAPの香取慎吾さんと食事をしたことや多数の有名芸能人との写真が投稿されています。
その他にも欅坂46(現櫻坂46)などのアイドルグループから、広瀬すずさんや鈴木京香さんといった人気女優たちとも対談をしています。
石川康晴さんが総合プロデューサーを務めた「岡山芸術交流2019」には秋元康さんが訪れました。
また、前澤友作さんなど多くの若手経営者との親交があり、先輩経営者であるユニクロの柳井正さんには経営の相談をする仲だったそうです。
アート作品で溢れた岡山の自宅
自宅のアート。 pic.twitter.com/1awAIQRJKg
— 石川康晴 (@yass_ishikawa) March 29, 2014
石川康晴さんのTwitterには、自宅に飾られたアート作品の写真が投稿されており、まるで美術館のような部屋でした。
約300作品ものアートをコレクションしていることから、全てを自宅に飾っている場合にはかなりの豪邸である可能性が高いです。
また、家具にもこだわりがあるようで、元アパレル企業社長のセンスを感じます。
ストライプインターナショナルの社長時代には、本社の社員を自宅に招いてお花見をしたこともあるそうで、数十人が入れるほど広い自宅であることは間違いなさそうです。
石川康晴のSNSアカウント
石川康晴さんのSNSアカウントの中で一番更新されていたのがInstagramでした。
有名芸能人との写真や趣味のマラソン、koe donutsで販売されているカラフルなドーナツなどが投稿されています。
2021年4月現在、フォロワー数は4,200人を超えており、直近では「福岡醤油ギャラリー」について投稿されていました。
Twitterは、石川康晴さんがストライプインターナショナルの社長を退任するまで更新頻度が高かったものの、2020年2月28日の投稿を最後に更新が止まっています。
2021年4月現在でフォロワー数は1万人おり、2020年2月の投稿はコロナ対策として会社の方針を載せていました。
本当に社長を退任される最後の最後まで会社のことを考えている経営者だったのだと実感できます。
Facebookの投稿数はあまり多くないですが、2021年の新年の挨拶には100件以上のコメントがついています。
Facebookでは友達になっている人からコメントをもらうことが多いためか、石川康晴さんの返信率も極めて高いです。
2021年4月現在、友達数は4,800人を超えていて、多くの人と親交があることがうかがえます。
NewsPicks
NewsPicksでは、2020年2月まで多くのニュース記事をピックし、記事に対するコメントを載せていました。
2021年4月現在、55,000人以上のフォロワー数がおり、社会情勢に対する有名実業家の発言に多くの人が注目していたようです。
Wantedly
Wantedlyでは、石川康晴さんのこれまでの経歴や実績、活動内容などを知ることができます。
細かい最新情報等は載っていないので、プロフィールページのように見る人が多いようです。
まとめ
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、株式会社ストライプインターナショナルは子供の頃から好きだった「洋服」で起業したからこそ、成功を収めることができたのかもしれません。
そして現在は趣味である「アート」を、あらゆる人々にとって身近なものにしようと奮闘しています。
石川康晴さんはこれからも人とは違った新しいことを考え、世の中に面白いサービスを提供してくれるでしょう。
会社概要
名称 | イシカワホールディングス株式会社 |
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所在地 | 岡山県岡山市中区住吉町2丁目69番地1 |
設立 | 2021年 |
代表者 | 石川康晴 |
事業内容 | 投資、設立支援、経営管理、 コンサルタント、グループ全体の経営戦略の策定・推進 |
株式会社ストライプインターナショナルは「earth music&ecology(アース ミュージック&エコロジー)」などの有名アパレルブランドを手掛けており、石川康晴さん自身も地元岡山への多額の寄付や、テレビ番組への出演をされていることから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
そんな石川康晴さんの経歴をはじめ、現在の活動内容、株式会社ストライプインターナショナルの社長を辞任した理由、交友関係、自宅の情報などを独自調査しました。
また、本稿では石川康晴さんの評判高い経営者としての実績や活動歴に加え、セクハラやパワハラが横行するブラック企業の事例についても紹介しています。