しろくま電力は、CO2を出さない自然に優しいグリーン電力を提供している評判の会社です。発電・送電・売電の3つの事業を展開し、自社で開発から保守管理まで一貫して行っています。
最近では電力小売事業でも注目を浴び、家庭でもグリーン電力を気軽に利用できると評判です。
この記事の目次
しろくま電力とは
しろくま電力とは、グリーン電力に特化した電力サービスを提供している会社です。実質再生可能エネルギー100%で、地球温暖化の原因と言われているCO2を出さない環境に優しい電力を提供しています。
本社は東京都港区にあり、谷本貫造さんが代表を務めています。
2016年に創業し、大規模な太陽光発電所の開発や設計、施工から運用、管理まで一気通貫で行える強みを活かして、発電事業領域で成長を続けました。
この実績とノウハウをもとに、2021年には法人・個人向けの電力小売り事業「しろくま電力(ぱわー)」を本格始動し、2023年から一般家庭向けの電力供給も始めています。
その後、2024年3月に「しろくま電力株式会社」に社名を変更し新たなスタートを切りました。
自社で開発から保守管理まで一貫して行える強みを活かし、グリーン電力の課題解決に努め、成長を続けている会社です。
サステナビリティ方針
しろくま電力ではグリーンエネルギーの普及により脱炭素社会を加速させ、地球温暖化によって引き起こされる、気候変動問題の解決に貢献することを目指しています。
具体的には、グリーン電力という社会インフラを担う責任を持ち「環境」「社会」「ガバナンス」の3つを経営の基盤としています。
「環境」では、「電力小売り事業」や「発電事業」を通してCO2の排出量を削減することが代表的な取り組みです。
また、「環境アセスメントの実施」や「廃棄物の削減」などにより環境への負荷を低減しています。グリーン電力を普及させ脱炭素化を目指すと共に、発電所事業を含む事業活動においても環境負荷の低減に努めています。
「社会」では住民説明会の実施や発電所見学研修を行い、地域社会や取引先企業、従業員などと協力関係を築いています。
「ガバナンス」として行っているのは、「投資兼リスク管理委員会の開催」や「ハラスメント相談窓口の設置」などです。社会インフラを担う企業の責任を持ち、法令遵守や適切な内部統制に努めています。
しろくま電力の特徴
そんなしろくま電力だからこそ、強みと言える特徴があります。
ここでは、3つの特徴を紹介していきます。
特徴1.様々な領域のプロフェッショナルが在籍
しろくま電力には、様々な領域のプロフェッショナルが在籍しています。
国内におけるメガソーラー開発やドローン分野の第一人者をはじめ、建築、土木、電気、AI解析、IT開発、気象予測に関する豊富な知見や高い技術力を持った有資格者が活躍しているのです。
土地の仕入れから建設、メンテナンス、売電までを一気通貫してサポートしているため、それぞれの分野においてプロフェッショナルが在籍していることが分かります。
専門領域を超えて問題解決に挑める点は、特徴であり強みの一つと言えるでしょう。
特徴2.グリーン電力の課題をテクノロジーで解決
グリーン電力の課題をテクノロジーで解決していく技術力も特徴の一つです。
例えば、電力の安定供給が難しい点や、適地が少ない、コストが高いなど、グリーン電力には様々な課題があります。
これらの課題を解決するためにテクノロジーを活用し、AIによるビッグデータ解析やドローン操縦の自動化、日射量計の独自開発などに取り組んでいます。
特徴3.一気通貫でサービスを提供できる体制
しろくま電力では、不動産開発や設計、調達、施工、メンテナンス、売電、オペレーションと一気通貫でサービスを提供できる体制を構築しています。
そのため、グリーン電力特有の課題に関する全過程のノウハウが社内に蓄積され、総合的なソリューション開発が可能になります。
評判の電力小売り事業「しろくま電力(ぱわー)」
家庭向けプランと大規模な法人向けのプランを、それぞれ具体的に解説していきます。
家庭向け電力プラン
一般家庭向けの電力プランは、業界最安値に挑戦しており大手電力会社よりも最大で25%もお得です。
料金プランもシンプルで「基本料金」+「電力量料金」+「再エネ賦課金」+「電源調達調整費」で形成されています。
再エネ賦課金とは、再生エネルギーによって発電された電気を電力会社が買い取り、その費用を電気の使用量に応じて利用者が負担するものです。これは「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって義務付けられており、再エネ賦課金の単価は毎年経済産業大臣によって定められます。
電源調達調整費とは、電気の仕入れ値の変動分を電気代に反映したものです。この電源調達調整費はJEPX(電気の卸市場)の取引価格に連動しているため、燃料価格が高騰した場合、大手電力会社の「燃料費調整額」に比べて割高になる可能性もあります。
しかし、しろくま電力ではそのような急激な値上がりのリスクを抑えるために独自の仕組みをとっています。JEPXの取引価格を直接反映させるのではなく、市場価格が平均よりマイナスの時は値下げをせず、高騰時に備えて積み立てていきます。
このため、電気代金の激しい浮き沈みを抑えられ、年間を通して電気料金を安く抑えられる仕組みになっています。
また値段が安いだけではなく、CO2を出さない実質「再生可能エネルギー」を発電して供給しているため、環境に優しいのも特徴です。
市場連動型しろくまプラン
「市場連動型しろくまプラン」は、電気代が市場価格に連動して変動する法人向けのプランです。特に、電気代が高騰している大規模な企業から好評を得ています。
市場連動型プランは、需要と供給に合わせて30分ごとに価格が変動します。
例えば、太陽光発電が活発に発電している日中や、電気の需要が少ない深夜に電気代は安くなります。夕方は需要がある一方で太陽光発電の導入が減るため、市場価格が高くなる傾向にあると言えるでしょう。
「市場連動型しろくまプラン」は、価格の変動に合わせて働く時間をシフトするだけで、電気代の大幅なコストダウンが可能になります。例えば、残業時間を減らしたり昼休みの時間をずらして作業したりすることも有効です。
料金の内訳は「基本料金」+「電気量料金」+「再エネ賦課金」で形成され、「燃料費調整額」が含まれないのが特徴です。
また、毎日翌日の市場価格をレポート形式で配信してくれるため、どの時間が高くなるかなどが分かり、賢く使うことで大幅な節約も可能になります。
企業のメリットは、コストダウンを目指せるだけではありません。CO2を排出しない実質再生可能エネルギー100%のため、環境に配慮した企業だというイメージアップにも繋がるでしょう。
法人向けのコーポレートPPA
しろくま電力では法人向けにコーポレートPPAを提供しています。
コーポレートPPAとは、電力の需要家である企業が、直接長期契約を結ぶことによってグリーン電力を長期的に固定単価で調達できる方法です。
将来の電気代高騰のリスクを回避でき、新設した再生エネルギー発電設備で発電されたグリーン電力を、安定した経費で使用できます。
しろくま電力が提供する法人向けのコーポレートPPAは、設備にかかる初期費用や電力供給開始後のメンテナンス費用の負担はなく、需要家企業は原則20年間、定額かつ一定量のグリーン電力が利用できるのです。
企業の敷地内に発電設備を設置する「オンサイトPPA」と敷地外に設置する「オフサイトPPA」の2つから選べます。
長期契約でも安心の理由
しろくま電力には長期契約でも安心できる理由があります。
それは、太陽光発電所の設計や開発、建設を一貫して手掛けるEPCから、オペレーション&メンテナンス、グリーン電力の小売りまでを自社で一気通貫して扱っているからです。
総合的なソリューション開発ができるしろくま電力だからこそ、ニーズに合わせたPPAのスタイルを提案できるのでしょう。
- 発電所建設の実績
- 電力小売り事業の実績
- 保守、管理の実績
創業時からメガソーラーの開発や設計、建設を手掛けており、272MWの発電所建設実績があります。
また、電力小売り事業では最大40%の電気代削減に貢献し、579MWの保守・管理実績と経験を有しています。
しろくま電力の多様な事業展開
ここでは、しろくま電力で評判の事業を4つ紹介していきます。
ソーラーカーポート
しろくま電力が提供するソーラーカーポートは、屋根部分が太陽光パネルになっています。両面パネルを使用しているため地面からの反射光でも発電できる仕組みです。
低コストで設置ができ、電気代の削減が期待できます。契約電力が200kWの平日の日中に電気をよく使うオフィスビルでは、年間600万円以上もの電気代を削減した事例もあるほどです。
駐車エリアを確保しながら工事を行い、短期間での導入が可能な点も魅力の一つと言えるでしょう。
系統用蓄電池システム
しろくま電力では、系統用蓄電池をビジネスベースで提供しています。系統用蓄電池とは、電力系統や再生可能エネルギー発電所などに接続する蓄電池のことです。
太陽光発電や再生可能エネルギーは、発電量が天候や時間などに左右されてしまいます。しかし、系統用蓄電池を活用することで不安定な電力を安定化させ、本来捨ててしまう電力を効率よく活用し、脱炭素へ貢献するこができるのです。
電力価格の高騰と、太陽光発電の増加により系統用蓄電池システムを利用したビジネスは注目を浴びていると言えるでしょう。
しろくま電力では、土地探しから運用までをワンストップでサポートしているため、安心して任せられると好評です。
風力発電
しろくま電力では、風力発電事業にも取り組んでいます。
太陽光発電は夜間に電力を生み出せず、グリーンエネルギー100%を実現できません。
そのため、風力発電などと組み合わせて普及する必要があると考え、北海道のえりも地域で国内最大規模の風力発電建設を計画しています。
また、東北地方の風況の良い地域でも小規模な風力発電所の開発を進めているようです。
O&M(保守・管理)
しろくま電力の、様々な事業を支えるO&Mも評判です。
太陽光発電所の専門家として保守、管理はもちろん、発電所のEPCも数多く手掛けてきたからこそ、高い技術と豊富なノウハウでサポートしてくれます。
例えば、定期点検の点検項目は業界基準以上に細やかに定義し、ドローンを活用したり、AI解析で小さな不具合を検知したりと高品質なサービスを提供しています。
また、標準化したサービスメニューを基に、それぞれの顧客の発電所に最適なサービス内容にカスタマイズして提案してくれるのも特徴の一つです。
しろくま電力の事業の将来性・成長性
企業の歴史や目指しているビジョンなどから、考えてみましょう。
経営危機から一転して成し遂げたV字回復
2022年4月期には売上高が前期比約27%減の144億円にまで落ち込み、29億もの赤字を計上し経営危機に陥りました。しかし事業モデルの転換で、見事V字回復を成し遂げたのです。
具体的には、資産を売却し、従業員を400人から150人まで減らして事業規模を縮小することで事業の継続を図りました。
その結果、翌年の2023年4月期に売上高は98億円にまで減少しましたが、赤字は6億円にまで縮小したのです。
さらに、以前より準備していた電力の小売業と太陽光パネル搭載のカーポートを活用したPPAの2つが実を結び、収益の見通しがついたことも大きかったようです。
そして2024年1月期は、決算期の変更に伴い事業年度が9ヶ月だったにもかかわらず、売上高は172億円となり、過去最高の利益を計上し、 見事V字回復を成し遂げました。
FIT事業からNon-FITへの切り替えで更なる成長を目指す
しろくま電力では、従来の太陽光発電所の開発や発電事業、O&Mから今後は再生可能エネルギー電力の販売へ転換し、更なる成長を目指しています。
2024年3月に社名を「しろくま電力株式会社」に変更したことも、これまで再生可能エネルギーを作る会社であった「afterFIT」から、「自ら作って自ら届ける電力会社」へと事業を転換するという宣言でもあるようです。
使命感を持ってグリーンエネルギーを提供してくれる、しろくま電力のこれからの活躍にますます期待が膨らみます。
しろくま電力の評判高い強み!他社との違いとは
しろくま電力の強みは、気軽にグリーン電力が使えることと、大手電力会社より最大で25%安くなる価格にあるでしょう。
また、契約中の電力会社の解約手続きが不要であることも評判が高いようです。
環境に優しい再生可能エネルギーのみを使用
発電の際にCO2を出さない実質再生可能エネルギーを提供していることが、しろくま電力の強みです。
日本の電力の約80%は火力発電に頼っており、そこから排出されるCO2は日本全体の排出量の約40%と言われています。
つまり、電気を使うことで、気候変動に影響するCO2を大量に発生させていることになります。
電力を自由に選べる時代だからこそ、環境を守るグリーン電力を選ぶ人も多いようです。
一気通貫で多様なニーズに応えることが可能
しろくま電力には、自社で開発から保守管理までのすべてを一気通貫で行える強みがあります。
発電から小売りまで一気通貫で行える電力会社は非常に稀で、この独自の強みが価格競争力にも繋がっています。
ワンストップでサポートできるからこそ、多様な電力サービスの提供を可能としており、顧客の様々なニーズにも応えることができるようです。
顧客の為にどこまで自分たちがやれるかということを常に追求している、探求心や挑戦精神が強い会社と言えるでしょう。
代表メッセージから読み解く谷本社長の想い
谷本社長は、世界でインパクトのあるビジネスはグリーンエネルギーだと確信しているようです。
それは、世界中で気候変動と呼ばれる異常気象が起きている状況を「何とかしなければ」という使命感を持っているからこその言葉でしょう。
これらの原因であるCO2を排出しないためにも、グリーン革命の必要性を訴えています。
谷本社長は、世の中を変えたいという情熱があり、しろくま電力の事業を世界と対等するビジネスとして確立したいという想いがあるのが伝わってきます。
まとめ
自社で開発から保守管理まで一貫して行ってきた実績やノウハウを活かし、グリーン電力特有の課題解決にも挑んでいます。
特に、法人だけでなく一般家庭でも気軽にグリーン電力が利用できる電力小売り事業が評判です。
地球の未来のためにも、しろくま電力の今後の成長と活躍から目が離せません。
会社概要
社名 |
しろくま電力株式会社 |
代表取締役 | 谷本貫造 |
資本金 | 9,900万円 |
所在地 | 〒105-0012 東京都港区芝大門2-4-6 豊国ビル |
事業内容 | グリーンエネルギーに関する課題解決事業 電力事業 PPS PPA 系統用蓄電池事業 太陽光関連事業 |
最後まで読めば、しろくま電力について詳しく知ることができるでしょう。